実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

第39回特別研究指定校(活動期間:平成25~26年)

奈良県立奈良養護学校/平成25年度4~7月

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実践経過
実践経過

成果と課題
成果と課題

成果と課題
裏話

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セールスポイント

 
  • 畿央大学との協力の下、本年度も肢体不自由児の学習に役立つフラッシュ教材の開発が始まった。今年は協力してくれる学生も増え、さらに開発が進んでいくことが予想され楽しみである。
  • 「教材・教具データベースの意見交換を可能とするネットワーク化に向けて、情報の混乱を避けるために登録型の新たなホームページを作る。」という技術的な課題があったが、デザインやシステムともに東大阪大学の太田先生の協力を得ることができ、すでに製作が始まっている。
  • 今回の研究が学校全体の研究テーマとうまく重ねることができ、研究推進に関わる負担も軽減された。その分、画面タッチによる画像の変化、音の変化への気づきや因果関係理解から、文字の学習等、様々な課題に対応するデータベースの充実と学校外の地域施設との連携の強化を図っていきたい。
  • 2年間の特別助成研究のための実行委員会が発足し、研究計画ができた。

実践経過

 
4月18日 職員全体研修「これまでの研究経過の報告と今後の展開について」確認
4月26日 パナソニック担当者との打ち合わせ。研究内容の確認を行う。
5月2日 鳥取県立皆生養護学校を訪問。教材データベース活用の協力依頼を行う。
5月15日 特別助成研究実行委員会を発足。2年間の研究計画の作成へ。
5月24日 畿央大学西端先生とのフラッシュ教材開発についての打ち合わせ。
6月14日 研究支援担当の堀田先生来校。取組の現状と今後の進め方について検討。
6月14日 第2回特別助成研究実行委員会。研究計画の修正。
6月17日 畿央大学学生とフラッシュ教材の打ち合わせ。教材開発の対象となる児童生徒について検討する。
6月26日 職員研修において、減圧ボディボールを教具として利用するファシリテーションボールメソッドを取り上げ、教材としての可能性検討。
7月5日 第3回特別助成研究実行委員会。教材・教具データベース紹介パンフ作成。
7月8日 東大阪大学太田先生とのネットワーク構想についての打ち合わせ。
7月9日 職員室に32インチのテレビをパソコンモニターとして設置。会議環境の整備。
7月12日 奈良県教育研究所と教材教具ネットワーク構想の将来的展望について検討。
7月16日 放課後支援事業所、進路先施設、特別支援学級を訪問し、教材教具データベースとネットワーク化について紹介。
 

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成果と課題

 
  • 地域との連携を進めるために、さまざまなニーズに対応していく必要がある。具体的ニーズを把握するため情報収集モデルとして協力していただく特別支援学級、放課後支援事業所、卒業後の進路先などが決まってきた。
  • 教材・教具データベースに新たな教材として約50点が加わった。また、授業が進むにつれ、教材の数が増えるだけでなく、どのように活用していくのか、その方法についての整理も進んできている。本年度から行っている「確かな学びを育む授業づくり」の取組が効果的に機能してきているように感じる。
  • 授業力を高めるために、職員研修は欠かせないものであるが、確かな授業づくりに直結するような内容の研修計画ができあがった。学校全体の教育力の向上につなげていきたい。
  • フラッシュ教材の開発は、畿央大学の協力により順調にスタートすることができた。
  • ネットワーク構想の実現に向けて、東大阪大学の協力の下スタートすることができた。
  • 文科省の新しい調査官である分藤先生とも協力して進めていくことが決まった。

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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

 
  • 昨年度からのつながりがあるとは言え、新しいステップに入っていくことで職員間の共通理解を図っていくのに時間がかかった。特に本年度転勤による職員の移動が多かったことも影響した。
  • 職員室に設置した大型のパソコンモニター2台は、利用頻度も高く、授業会議やクラス会議など少人数での打ち合わせや会議に利用されている。

奈良県立奈良養護学校イメージ1

奈良県立奈良養護学校イメージ2

イラストと文字のマッチング練習。先にクッションをつけた指し棒を使って回答を示している所です。これを使うようになり、分かりやすい回答ができる ようになりました。

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アドバイザーコメント

園田学園女子大学 教授 堀田 博史 先生

 

奈良県立奈良養護学校の研究課題は「個々の発達課題に対応する教材データベースの構築とネットワーク化」です。昨年度までに、個々の発達に応じた具体的指導につながるツールとして,アセスメントチェックリストと教材データベースを開発しています。今年度は、さらに(1)教材の数をアップさせ、インターネットでの一方向の情報提示から、(2)閲覧者も参加できる双方向のやり取りが実現できるしくみを検討中です。特に(1)については、Technologyを活用する教材の開発,授業での活用そして改良のPDCAサイクルに学校全体で取り組み、教職員全体の情報活用能力をアップさせることが求められています。(2)については、地域や家庭との連携にインターネットは不可欠です。双方向を実現する技術的な問題よりも、受信した情報を活かして、どのような形で再発信するかが課題となりますので、教職員の事前検討を必要とします。

養護学校をはじめ、特別支援学校・学級の皆様には、ぜひとも奈良県立奈良養護学校のWebサイトにアクセスいただき、アセスメントチェックリストや教材データベースに関するご意見をいただきたいです。その結果がデータベース等に反映されることで、特別支援学校・学級でも活用できるようになることを願っています。

 

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