・文京区立第六中学校 /平成28年度4-7月期 |
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研究課題と成果目標 |
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研究課題 教科教育における言語活動の促進と実践事例の定型化について 成果目標 これまでの取り組みで確認できた有用性を軸に取り組みを発展させ、自他の評価から言語活動へ扱う範囲を広げて推進し、他教科、他校でも展開しやすい事例の定型化の取り組みを行う。 |
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本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応 |
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本期間(4~7月)の取り組み内容 4月: 5月: 6月: プラスワン授業の様子(理科) 7月: プラスワン授業の様子(美術) ※アドバイザーの助言と助言への対応 ・助言 ・対応 |
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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など) |
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本期間の裏話 ・うれしかったこと ・苦心談 |
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成果 |
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本期間の成果 ・全教員での取り組む姿勢プラスワン授業を実施したことで、今年度着任の教員含めた全教員が研究に参加する姿勢が高まり、研究推進委員に対する質問や相談が増えた。 ・他教科の話し合い活動への関心 話し合い活動や発表について、それぞれの教科でどのような形をとっているのかを参観したことで、自分の教科で実施可能な話し合い活動について確認できた。また、基本的な形や国語科で扱っている内容についての質問などにも繋がり、関心の高まりを確認できた。 ・生徒のICT機器活用 |
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今後の課題 |
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・プラスワン授業の発展 |
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今後の計画 |
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8月 校内研修 夏導入の教員向けタブレットPCについて 9月 校内研修 授業研究・グループ協議 11月 校内研修 文京区教育指導課による指導・講評 12月 2学期まとめと冬休み中の検討事項の確認 1月 検討事項についての協議と授業における実践 2月 外部向け授業公開と今年度取り組みの成果報告 3月 今年度取り組みのまとめ |
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気づき・学び |
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・複数教科で重複する内容の取り扱い |
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アドバイザーコメント |
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信州大学 教育学部 技術教育講座 教授 村松浩幸 先生 |
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「教科教育における言語活動の促進と実践事例の定型化について」を研究課題に据えて研究を進めている第六中の昨年の課題は,1)先行している技術・家庭科での実践を参考にしながら,全教科で同様に展開していくこと,2)全校で取り組める時間を工夫して生み出し,全校体制での実践化につなげていくこと,の2点であった。4-7月は,この2つの課題に対し,大きく研究を前進させることができたといえる。 課題1)については,「教科の本質に関わる視点を考慮した授業への取り組みを『プラスワン授業』と名付け,校内の全教員を対象に検討,実施,参観,コメントシートによるフィードバック」に取り組むことができた点は大いに評価できる。授業での「教科の本質的な思考育てたい力)」を踏まえてワークシート化することで,授業者自身がこれまでの授業設計を再検討する機会となると共に,ワークシートとして具体化されることで,教科を越えて学び合いやすくなる。コメントシートでも,視点を明示することで議論や検討が焦点化されると共に,1枚の簡易なシートにしていることで,先生方の負荷を押さえる配慮もしている。また,時間割の関係等で相互に授業参観を生み出す時間が難しい実状の中で,参観できなかった授業についても,検討資料から授業者へのフィードバックを実施している点も良い。こうした取り組みにより,各先生方の実践がブラッシュアップされ,研究のスピードアップが図られると共に,課題2)の全校体制での取り組みも一気に実現しつつある点は素晴らしい。活動報告書からも,「全教員での取り組む姿勢」「他教科の話し合い活動への関心」の高まりと共に,「生徒のICT機器活用」が進んでいる様子が窺える。 一般的に全校体制での取り組みが難しいと言われる中学校において,これは大きな成果である。昨年度からの経緯を踏まえると,これは校長先生の適切なマネジメントに支えられながら,研究推進委員の先生方が積極的に取り組みだし,それが他の先生方に伝わっていった結果ではないかと考える。手法としても,「プラスワン」として,従来授業に少し改善を試みる気軽な授業改善と参観や資料検討を通しての相互評価が有効に働いている。この授業研究の手法は,他の中学校にも参考になるであろう。 2年間の研究もこの秋が集大成となる。「言語活動の促進」は一定の成果をあげつつあるので,いよいよ「実践事例の定型化」に向けて,実践の蓄積と整理・改善・発展を進めていく段階である。研究推進委員の先生方を中心に,ぜひこの方向で,全校一丸となって成果につなげていただけることを期待したい。 |
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