財団活動日記&ニュース
2010年10月15日
◆三原市立幸崎中学校の授業研究会へ行ってきました
 
9月30日(木)に、第36回(平成22年〜23年度) 実践研究助成 特別研究指定校の三原市立幸崎中学校を訪問いたしました。

幸崎中学校は、
 「確かな学力育成をめざした、思考力・表現力をたかめる授業の創造
  〜学び合う学習集団の育成をとおして〜」

を研究課題に、実践研究を進めています。

(幸崎中学校の今までの活動報告)

当日は研究授業が行われ、その後、ワークショップ形式でグループ協議を行いました。協議会の締めくくりには、アドバイザーである大阪教育大学 木原先生から全体に対するご指導、アドバイスがありました。当日の様子をご報告したいと思います。

■2年:社会科「近代国家へのあゆみ」〜人々の生活が変化した理由は?〜

まず電子黒板を活用して教材提示を行い、前時の振り返り本時の導入をしていました。

その後、江戸時代と明治時代の情景画をワークシートで見比べさせていました。(左下)
話し合い活動では、欧米文化の流入により生活が変化した様子(箇所)を見つけさせました。(右下)
三原市立幸崎中学校

その結果を生徒たちが電子黒板のマーキング機能を使って発表。文明開化を行った理由を考えさせていました。
三原市立幸崎中学校

■3年:国語科「『問題な』日本語」〜言葉の変化を理解して適切に使う〜

日常で誤用している日本語に着目させ、正確な日本語を使うことを指導していました。(ら抜き、し入れ、誤用、若者ことば、外来語 など)

三原市立幸崎中学校
電子黒板に問題を提示(左)し、生徒は回答をワークシートに記入していました。答え合わせは、電子黒板の書き込み機能を使って行っていました。(右)

三原市立幸崎中学校
班活動による話し合い(左)や参考となる生徒のワークシートを実物投影(右)して正確な日本語について考えました。

研究協議では、授業者からの自評があった後、教科別(社会、国語)グループ協議がワークショップ形式で行われ、良かった点、課題となる点、改善点 について協議し、模造紙にまとめ、発表しました。

木原先生からは、授業のテンポと、それに資するICT活用や生徒の学習の構えが出来ていること、指導案にきちんと思考力・表現力の育成が組まれていることに対してご評価いただきました。

また、今後の課題として、必要な知識を獲得させる時間を短くし、"たっぷりと考える時間"を多く取る授業の組み立てや、答えが画一的にならない問題や事象の開発、個々の生徒によるICT活用、などをあげられていました。

三原市立幸崎中学校 今回は、財団の訪問アドバイスとしては第2回目の授業研究会でしたが、校内研としては第10回目でした。中学校という困難な問題の多発する現場において、これほどの回数の全校体制の校内研(研究授業、研究協議)を行っていることは特筆に値すると思いました。

黙想、挨拶、から始まる授業は、真摯で気持ちよい光景であると同時に、速やかに授業に入る契機となっていました。生徒達の生活規律、学習規律が整っていることが伝わってきました。

また、保育園、幼稚園、小学校と同一の学習集団であるためか、生徒達は総じて仲がよく、班活動(話し合い活動)が密度濃く行われていることも印象的でした。

活用型の学力(思考、判断、表現)の育成におけるICT活用の位置づけの実践事例は、他校にも大変参考となるものであり、今後も幸崎中学校の取組みに注目していきたいと思います。

2010年10月12日(火)UP (三田)

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