財団活動日記&ニュース
2011年5月25日
 スポーツを通して、地域・京都・未来 に貢献
 

今年度(第37回)実践研究助成 特別研究指定校の京都府立乙訓(おとくに)高等学校を訪問し、研究概要や方向性などについて、学校、アドバイザー、財団の三者で打合せを行いました。(5月16日)

研究課題:ICT活用授業を中心とする「基礎学力の定着・向上」の取組


【概要】

京都府立乙訓高等学校には、「普通科」と「スポーツ健康科学科」があります。
「スポーツ健康科学科」は京都府内で初めて設けられたとのことです。
校舎は、3年前に全面改築され、全教室にプロジェクターとスクリーン、ネットワークシステムが備わっています。

恵まれたICT環境を活かした授業を学びの中心に据え、「わかる授業、興味のわく授業」を創造し、自学自習意識の高揚と学力の定着と向上をはかることを目的としています。


【スポーツ健康科学科】

スポーツ健康科学科では、アスリートとして育てることに加え、学んだことを将来、指導者や他の分野で活かせる人間力を育てることを目指しています。
「スポーツを通して、地域・京都・未来に貢献できる」人材の育成ということです。

将来は指導者になるというモチベーションを高めるために、近隣校の子ども達に対し、高校生が実際に指導を行っており、昨年は約700名の子ども達が指導を受けたとのことです。
この取組に対し、アドバイザーの黒上先生(関西大学教授)は、アウトプットのイメージが明確なので生徒の意欲が高まる、と評価なさいました。


【ICT環境】

各教室には、天井吊り下げ型プロジェクターとスクリーン、ネットワークシステムが備わっています。黒板脇に入力BOXがあり、パソコン等のケーブルをそこに繋げればプロジェクターに投影されるようになっています。

生徒の反応に応じた臨機応変な展開ができないこと、また、このように設備が整っていても、活用は一部の先生にのみ留まっている、などの課題があり、その解決を図るために既存のデジカメなどを活用した安価にできる実物投影機の自作を試みていらっしゃいました。

プロジェクターとスクリーン
 
入力BOX
自作の実物投影機
*ワゴンの天板にレンズ径の穴を空け、そこにビデオカメラを差し込む

【質疑応答・アドバイス】

アドバイザーの黒上先生から、高等学校という学校種で、学校全体で取り組むことの難しさ、それ故の期待などついてアドバイスがありました。

また、公開、発表することによりモチベーションが高まると共に情報やアイディアが交流されるので、授業の工夫や教材、ノウハウなどを公開研究会や学会、ホームページ等で積極的に公開し、他校に輸出して欲しい旨の要望がありました。

教科特性の強い高等学校での、全校をあげての取組に期待しています。

実物投影機の活用に関しては、小学校に多くの実践、知見がありますので、現在、関西地区にある3小学校の特別研究指定校などとも交流がはかられ、相互の実践が活かされ合うことを期待しています。


 2011年5月25日(水)UP (三田)

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