財団活動日記&ニュース
2011年7月8日
ICTは教師の指導力をより高めるために使う
 

6月29日(水)に勝山市立村岡小学校を訪問し、授業を見せていただきました。
村岡小学校は第37回(平成23‐24年度)の当財団の特別研究指定校であり、
また福井県視聴覚教育研究大会の研究指定校として、昨年度から実践を進めて
おられます。
当日は財団のアドバイザーである富山大学の高橋先生と視聴覚研究大会のアドバイザーの横浜国立大学の野中先生と一緒に訪問しました。

全部で9つの授業を見させていただいたのですが、どの先生方も様々に工夫された
非常に多様なICTの活用をされていました。

グループで調べた内容を
クイズ形式で発表
(2年 生活) 
教科書を映して大事なところを強調
(3年 算数)
先生がノートの書き方を指導
(2年生活)
デジタル教科書を使い
漢字の書き順を練習
(4年国語)
子どもたちが
自分のノートを映して説明
(6年算数)
デジタル教科書に書き込んで説明
(5年家庭科)

村岡小学校では全教室に実物投影機とプロジェクターが整備されています。このような環境であるからこそ、日常的なICT活用が広がり、学校内の全ての先生が使うようになったのだと思います。

また、ICT活用とは違いますが、私がすばらしいと感じたことがいくつかあります。

この写真は4年生の国語で教科書を順番にクラス全員で読んでいる様子です。
静寂な教室の中でどの子も背中がピーンと伸びて、とても上手に読んでいて感動しました。

また、村岡小では、国語以外の教科でも国語辞典を常に机の上に置いていて、わからないことがあれば、すぐに調べる習慣ができています。

このような日頃からの教育実践があるからこそ、ICTの活用も生きるのではないかと思いました。


授業後の協議会では、野中先生・高橋先生からのアドバイスがありました。

野中先生からは、

  • 板書も活用して残すものとそうでないもの区別することが必要
    → 何を映して、何を残すのか、これを整理して吟味する必要がある
  • 授業のスキルと同時に提示のスキルを上げよう
    → 実物投影機で写した場合、児童にどのように見えているのか、確認するすることが大切。また、見せないことやICTをあえて使わないことも含めた提示の方法を考えることが重要
  • 提示のパターンを増やそう
    → 興味・関心を引くものを提示する使い方など、授業の場面に応じた提示の バリエーションを増やしていくことも大事

高橋先生からは、

  • ICTが直接学力を高めるわけではない。
  • ICTは先生の指導力をより高めるために使う
  • まずは,発話+何を提示するか、このことを考えてICTを活用する
    → いずれの学力領域にも効果を発揮するような万能な指導法は存在しない。先生方がICTを使って、授業を効率化したりわりやすく説明することで子どもたちの思考力・判断力を鍛える時間を多くとることができる。

といったコメントをいただき、やはり、ICT活用は場数を多く踏むことが重要とのアドバイスをいただきました。

また、フラッシュ型教材の実例を示しながら、先生参加型の“ミニ研修会”を開催していただき、具体的な使い方のヒントをいただきました。


村岡小では10月28日に福井県視聴覚研究大会が開催されます。
学校全体で取組むICT活用実践やその推進方法が地域の多くの学校・先生方に示すことができればと思います。


村岡小学校の財団職員によるレポート

基礎基本の学力を基盤とした伝え合う力の向上を目指して (平成23年5月13日)

 2011年7月8日(金)UP (桐井)

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