財団活動日記&ニュース
2012年2月9日
 ICT活用の日常化にあとにくるもの
 

1月23日(月)に当財団の特別研究指定校(23-24年度)である福井県勝山市立村岡小学校の授業研究会に参加させていただきました。当日は1年生から6年生までの全クラスで授業が公開されました。

村岡小は福井県の視聴覚研究校として過去2年間ICT活用の研究をされてこられました。(昨年の10月28日に視聴覚研究大会を開催されています)
この日の授業でも、どの先生も通常の授業の流れの中で無理なくICTを活用されておられました。

1年算数
フラッシュ型教材を提示して、子どもたちが順番に答えていきます。
2年算数
ものさしの目盛りを大きく映して、長さの測り方の説明をしています。

3年社会
昔の道具の写真を映して、いつ・どのように使われていたのかを考えます。
4年算数
紙の棒で作った長方形の縦と横の棒の本数の関係を発表しています。

5年国語
デジタル教科書を活用しての漢字の書取練習です。
5年算数
円グラフの書き方を拡大提示して先生がお手本を示しています。

6年理科
携帯電話の充電器を実物投影機で映して、興味を引き出します。
6年書写
文字を大きく映して、気を付けなければならないことを強調します。

6年社会(1)
デジタル教科書の該当箇所を映して、学習の進め方を確認します。
6年社会(2)
調べたいことを付箋紙に書きます。その後グループで話し合います。

<全体研究会>
全体研究会ではアドバイザーである富山大学の高橋純先生から以下のような
コメントがありました。

ICT機器の設置位置と先生の目線に配慮しよう

発問と指示はセットで考える
→例えば「◯◯について考えましょう」で終わらずに作業指示も同時に行う

反復練習の時間をとり授業密度をもう少し濃くした方がいい

◯指導案の書き方
・学習目標は明確か。授業終了後の児童の変化を明確にする。
学習目標と学習活動は一致しているか?

また、学習形態(個人・グループ・全体)についてのお話があり、『基礎基本の定着』も『思考力を高める』場合も、ペア学習を上手く取り入れてたくさんの子どもたちに考えさせ、最終的には個人の活動に落とすことが重要とのお話をいただきました。

さらに提示教材の教授性と授業過程についてお話され、補助具として用いる際には、教材等を拡大提示しながら教員が何をするのか、が重要であり、直接教授性の強い教材を用いる場合には、教材等の拡大提示の前後に教員が何をするのか、が重要であるとのことです。また電子黒板、デジタルテレビ、プロジェクタを活用しての教授活動の際には、『情報提示・焦点化・発話』の3つを意識することが大事とのお話をいただきました。

高橋先生からのアドバイスはICTの使い方そのものよりも、授業規律や授業の進め方などの部分がほとんどです。それは村岡小学校においてICT活用が日常化している証であると 感じます。ICTの効果的な活用から授業改善へと着実に研究が深まっている村岡小学校の今後が楽しみです。


村岡小学校の今までの活動報告

村岡小学校の基本情報
平成23年度8〜12月の活動報告

村岡小学校の財団職員によるレポート

ICTが支援する「どうぶつになりきろう」(平成23年12月9日)
これまでの授業スタイルを踏襲した無理のないICT活用 (平成23年11月9日)
ICTは教師の指導力をより高めるために使う(平成23年7月8日)
基礎基本の学力を基盤とした伝え合う力の向上を目指して(平成23年5月13日)


2012年2月9日(木)UP (桐井)

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