財団活動日記&ニュース
2012年12月26日
◆ 子どもたちにわかりやすく伝えるためのICTの日常的な活用
 

平成23‐24年度の特別研究指定校である勝山市立村岡小学校の校内授業研究会に参加させていただきました(12月3日)。村岡小学校では「楽しく なるほど よく分かる 授業づくり 〜ICTで分かりやすく伝えて〜」を研究主題に全教員で取り組まれています。今回拝見させていただいた授業でも、子どもたちに分かりやすく伝える工夫がなされていました。

【6年算数】
当日の研究授業は6年生の算数の「場合を順序よく整理して」の単元。A市からB市への行き方の場合分けを整理して、条件に当てはまる場合を考えます。 まずは、教科書の図を大きく映して、子どもたちに何を考えさせるのかを的確に伝えます。子どもたちが授業でつまずく原因には、「何をしたらいいのかわからない」ということが多くあります。指示をきちんと通すことは授業の基本であると感じます。

また子どもたちにワークシートへの記入の仕方を伝える際にも、ワークシートを大きく映して実際に説明しながら説明します。口頭での説明だけでは、なかなかわからないものです。一回の説明で指示を通すことにより授業の効率化にもつながります。

先生のこうした授業の進め方は、子どもたちの発表時にもいい影響がでていると感じます。どの子どもたちも注目して欲しいところを明確に指し示す姿が見て取れました。このことにより、子どもたち同士の意見の交流も活発になるように思いました。

【研究会】
研究授業後の研究会でのコメントの一部をご紹介します。
横浜国立大の野中先生からは、実物投影機に提示するものと板書に残すものとの意図的な使い分け、またそれと連動した子どもの机上の教科書・ノート・ワークシート等の配置を考えることが大切、そのためには子どもの学びの活動をシミュレーションする必要があることを話されました。
富山大学の高橋先生からは授業では答えだけでなく導き方も教えたいことや、小さな繰り返しで何度も説明することが大事だということ、また学習規律の大切さに言及され、個々の規律を子どもたちの具体的な動作にまで落とし、ことばで記述することが必要、とのお話しをされました。

村岡小学校では電子黒板やタブレットPCを活用したいわゆる“最先端のICT”活用を行っている訳ではありません。ICT活用の日常化が進み、授業改善の“道具”として使われているのです。このことから多くの学校の参考になる研究であると感じます。2月22日には2年間の取り組みの集大成の研究発表会が行われます。ぜひ多くのみなさんにご覧いただけたらと思います。


2012年12月26日(水)UP (桐井)

←前の記事へ 次の記事へ→