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2013年11月19日

◆  シンキングツールやICT機器を算数科・音楽科で活用!

 

板橋区立上板橋第4小学校訪問アドバイスイメージ1

今年度(第39回)特別研究指定校の 東京都板橋区立上板橋第四小学校の第2回訪問アドバイスを10月23日(水)におこないました。

研究課題
「ICTを活用した思考力・判断力・表現力の育成 〜シンキングツールの効果的な導入によって〜」

当日の研究授業は2クラス、1年生の算数科と4年生の音楽科の授業です。

○1年生 算数科 「くり下がりのあるひき算」

単元の目標は、11〜18から1位数を引く繰り下がりのある減法計算の仕方を考え理解し、確実にできるようにするとともに、それを用いることができるようにすることです。

学習過程は全12時間で組み立てられ、本時は1時間目です。

本時のねらいは、
・11〜18から1位数を引く繰り下がりのある減法計算で、被減数を分解して計算する方法を理解する

最初にこれまでの学習の振り返りをします。
プロジェクタで、繰り下がりのない引き算の仕方を映し、動作化しながら確認します。引き算の仕方はステップチャートを使ってあらわします。あわせて、それを紙にしたものを黒板に貼り残しておきます。

そして今日の問題は 「どんぐりが13こあります。
9こつかいました。
どんぐりは、なんこのこっていますか。」

問題文はプロジェクタで映し、黒板にどんぐりの絵を貼りイメージさせます。

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どんぐりは10個と3個にわけてイメージづくりを助けます。   問題文はプロジェクタで大きく映します。

計算方法を考え、その考え方を順にステップチャートに書込みます。
1年生なので書込みは文字でもブロック図でもどちらでもいいとしています。
ステップチャート実物投影機で映して発表し、実際にブロックを動かしながら説明します。

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3つの違った方法が発表されました。
それぞれの計算の仕方をみて、似ている点、相違点を考え、自分のやりやすい計算の仕方と理由をワークシートに書きます。

最後に、「早く・簡単に・正確に」できる計算の仕方について、みんなで話しあい、次の授業へつなげていきました。

○4年生 音楽科 「わたしたちのリズムアンサンブルをつくろう 
〜木の素材を生かして〜 」

木の楽器の音色を感じ取ってリズムをつくり、友達と音楽の仕組みを生かしたまとまりのあるリズムアンサンブルをつくることが目標です。

学習過程は全7時間で組み立てられ、本時は5時間目です。

本時のねらいは、
・曲のまとまりを感じ取り、自分の思いを持って作品を作り上げる

これまでの授業で、木の楽器をつかいリズム遊びをして、音の重ね方を体験しました。木の楽器の音色のよさを生かしてリズムをつくり、その重ね方を工夫して、グループのリズムアンサンブルをつくりました。個々にワークシートをつくり、それをもとにグループでP&Sシートをつくり演奏し、i−Padに録画しています。i−Padは各グループに1台です。(楽器は、クラベス、木片、ウッドブロック、カスタネット、スリットドラム、カホン、ギロなどを使います。)

最初に前時の振り返りです。グループに分かれて、i−Padを操作し、録画した演奏を見直します。

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もう一度見ながら、「リズム」、「音の重なり」、「拍の流れ」を視点に、お互いに見せ合い、気付いた問題点と解決策を話し合い、ワークシートに書いてグループで共有します。

  • ワークシート(1)は、自分の考えたリズム
  • ワークシート(2)は、グループのリズムアンサンブル
  • ワークシート(3)は、P&Sシート

再考したリズムアンサンブルを演奏しながら、問題点を修正します。
演奏する時は、膝を曲げて体を揺らしてリズムを体で感じるようにします。グループ全員のリズムがあってくるようです。

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最後に各グループのリズムアンサンブルを発表します。
発表の前に、前時に録画した演奏を再生し、グループで見つけた問題点をP&Sシートをプロジェクタで映して確認します。
問題点を修正したワークシートのリズムアンサンブルをプロジェクタで大きく映し、全員でみながら、グループに演奏をしてもらいます。
演奏後には、前時の演奏と比べてどうかわったかを確認し、授業をまとめました。

○全体会

研究授業2クラスに対し、2つのグループにわかれワークショップをおこないました。

各グループで、教師側・児童側の双方の視点で、縦軸に「子ども」、横軸に「教師」をプラス・マイナスにとり、シンキングツールが児童の思考を可視化できていたか、シンキングツールやICT機器の活用は効果的であったか、より効果的な使い方の提案等を書きだします。

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先生方や中川先生の話し合いの中で下記のような意見がでました。
ステップチャートについては、算数科で使いましたが、自分の考えた方法を順に書くという国語の能力を鍛えることにもつながり、これを繰り返すことによって、子どもたちは思考の組み立てができるようになる。
・音楽科では、i−Padを用いた振り返りについて、自分たちの演奏を録画したものを見直すことは客観的に自分をみるいい機会になる。

まとめに中川先生からいただいたコメントは以下の通りです。

・思考ツールの鉄則は「自分がわかり、他者とわかりあえること」
・「共有の場になっているか?」を考えて、 思考を深めるための最適なシンキングツールやICTの選択・活用をする
・プロセスをとりながらエビデンスを示す
・シンプルなタブレット端末の活用をする
「見る・撮る・大きくする・書き込む・動かす・見せる・送る」

○今後の課題として
学習場面、意図、教科、学年の特性などを考慮して、シンキングマップの焦点化、シンキングボードの追究し、指導の在り方の検討を進めていきましょう。

上板橋第四小学校は、実践研究の1年目のまとめとして、
年明け平成26年2月14日(金)に公開研究会をおこないますので、
ぜひ、ご参観ください。
(詳細については、「公開研究会情報」ページにてご案内の予定です。)


2013年11月19日(月)UP (高沢)

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