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2014年01月07日

◆ 毎月、2クラスずつ、校内研究会を実施しています

 

板橋区立上板橋第四小学校の研究授業イメージ1

今年度(第39回)特別研究指定校の東京都板橋区立上板橋第四小学校では、毎月必ず2クラスずつ、校内研究会を実施して研究を進めています。
今回は11月27日(水)におこなわれた校内研究会の様子をレポートします。

 

研究課題
「ICTを活用した思考力・判断力・表現力の育成
    ~シンキングツールの効果的な導入によって~」

当日の研究授業は2クラス、3年生の学級活動と4年生の社会科の授業です。

○3年生 学級活動 「よく噛んで食べる食習慣づくり」

本時のねらいは、よく噛んで食べることの大切さを理解し、自己の食生活を振りかえり、よりよい具体的で実践可能な解決方法を話し合い、実践意識を高めることです。

本題材の授業時間は1時間ですが、事前の活動、授業で得た知識や思考したことを事後の活動に生かせるよう3つの時間構成で組み立ています。

事前に児童からアンケートをとっています。その結果からわかる通り、児童の実態としては、配膳された給食を残さず食べること、苦手なものでも残さず食べることに挑戦できる児童が多くなっています。これは日ごろから指導している結果と思われます。

(原文) 一方で、食べ方については、マナーの面での指導が多く、噛むことについて言及してこなかったため、よく噛むことをせずに食事をしている傾向がみられます。
(アンケートの結果からすると・・以下かもしれません)
→ 給食のときに気をつけていることについては、児童は「よく噛んで食べること」も挙げてはいますが、マナー面に関することが多くなっています。

<事前の児童のアンケート>

Q.給食は全部食べますか?
A. いつも全部食べる    16名  
  時々残すことがある 9名  
  いつも残す 0名  
     
Q.給食で苦手な食べ物がでてきたらどうしますか?
A. いつも食べる 20名  
  少しは食べる 5名  
  食べない 0名  
       
給食の時に気をつけていることはありますか?(複数回答可)
A. 残さず食べること 21名  
  話の内容 10名  
  箸の持ち方や食べ方のマナー 10名  
  よく噛んで食べること  9名  
  話す声の大きさ  9名  
  野菜や肉などをバランスよく食べること  7名  
  たくさん食べること 3名  
  その他「こぼさず食べること」 1名  
    

最初に、クラスの児童の給食の様子を撮影した映像を電子黒板に映します。食べ方の何が課題なのかわかるように大きく映します。「噛むこと」に関心をもつように、口元を赤の電子ペンで囲んで強調して示します。
その映像をみて、実態を知ったところで、今日の題材「よく噛むための『マイ・アイデア』を考えよう」を提示します。

さらに、班に分かれて、iPadで給食の様子を確認し、課題を明確にします。

板橋区立上板橋第四小学校の授業イメージ2 板橋区立上板橋第四小学校の授業イメージ3

次に噛むことで生まれるメリットについて考えます。絵やイメージイラストを黒板に貼り、直感的に理解できるようにしています。
バタフライチャートを用いて、「よく噛むこと」を中心に、右の羽に「賛成」「強い賛成」、左の羽に「反対」「強い反対」の意見を書き込みます。
バタフライチャートに書き出した意見を、グループに分かれてホワイトボードに書き、個々の意見を共有します。
話し合いをもとに、「マイ・アイデア」を考え、今後の食事の時に実行するように指導します。

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○4年生 社会科 「東京都の地図たんけん 」
東京都の様子に関心を持ち、地理的な位置、地形、主な産業、交通網、区市町村の位置を理解し、東京都の特色を考えることが目標です。

学習過程は全7時間で組み立てられ、本時は4時間目です。

こちらの先生も、社会科全体に対する意識について、事前にアンケートをとられています。

<事前の児童のアンケート>

社会科が全体について  好き   5名
  普通   16名
  嫌い   4名
地図を使った調べ学習  好き   24名

この結果から、地図に対する興味関心の高さを利用して、使い方を学び、活用することで、大きな波及効果をねらい、地図に関する学習を、意図的に学習の流れの中に位置づけています。

本時のねらいは、
・東京都の利用の特色を、地形と結び付けて考える。
・わかったことを話し合い、特色をまとめる。

これまでの授業で学んだ東京都の地形の特色を振り返ります。
山地・丘陵地・台地・低地の4つに区分されていることを確認します。

そして、本時の問い「地形によって、土地の使われ方はどうのように違うのでしょうか」を提示します。
土地利用図や景観の写真を映し、イメージ作りを助けます。

ここでグループ毎に配られたものは、4つの地形を区分した地図を書いた「透明シート」です。
この「透明シート」を、実際に地図に重ねあわせることで、地形との関連を、児童に容易に気付かせることができます。

板橋区立上板橋第四小学校の授業イメージ7 板橋区立上板橋第四小学校の授業イメージ8

グループで話し合い、4つの山地・丘陵地・台地・低地の特色を付箋に書き、ワークシートに張付けていきます。 調べてわかったことを発表し、全体で話し合い、まとめます。
最後に、次時は交通網について調べることを伝え、授業を締めくくりました。

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○全体会
研究授業2クラスに対し、2つのグループにわかれワークショップがおこなわれました。

今回の指導は、荒川深雪先生(元松戸市立馬橋小学校教諭)にいただきました。

課題として、どちらの授業にもあてはまることですが、45分の授業にいろいろ盛り込みすぎている、と指摘されました。

これについては、今日の授業で何を一番考えさせたいかを決める。何を明確にするのか、何を焦点化するのか。それからでてくることを予想して準備、対策すること。「指導案」に、ICT、シンキングツールでどうするかを書くことで、事前に盛り込みすぎかどうかを考えることができる。
また、「指導案」は、思いを書き込み、誰が見てもわかるように作成しましょうと指導されました。

上板橋第四小学校は、実践研究の1年目のまとめとして、平成26年2月14日(金)に公開研究会をおこないますので、ぜひ、ご参観ください。 (詳細については、こちらをご覧ください。)

記事1 シンキングツールやICT機器を算数科・音楽科で活用!(2013年11月)
記事2 第1回訪問アドバイスをおこないました(2013年8月)

2014年01月07日(火)UP (高沢)

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