第1回目の訪問(7月26日)後、名柄小学校の先生に、テレビ会議システム(スカイプ)の様々な機能の使い方に関するオンライン研修を行いました。オンライン研修では、画面共有、チャット機能、多地点会議、音声ミュートの利用の仕方などについて説明し、実際に使っていただきました。1対1のテレビ会議だけではなく、これらの機能を使うことによって、ICTを活用したコミュニケーションの幅を広げていけるでしょう。これからも名柄小学校での実践が楽しみです。
御所市立名柄小学校
第43回特別研究指定校研究課題
2年間の実践研究を振り返る、先生・児童・保護者のインタビュー映像を見る
- 基本情報
- 2017年度 08-12月期
- 2017年度 01-03月期
- 2018年度 04-07月期
- 2018年度 08-12月期
- 2018年度 01-03月期
- アドバイザー 訪問記
- ライブ授業
トラの巻
御所市立名柄小学校の研究課題に関する内容
都道府県 学校 | 奈良県 御所市立名柄小学校 |
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アドバイザー | 岸 磨貴子 明治大学准教授 |
研究テーマ | 子どもの主体的な学びを育てる授業の創造 ~Skypeを利用した効果的なライブ授業のあり方~ |
目的 | Skypeを効果的に組み込む授業の工夫を通して、児童がより豊かなコミュニケーションスキルを獲得することを目指す。 |
現状と課題 |
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学校情報化の現状 | 本年度9月より、児童用としてタブレット型PC(Win10)が導入される。 |
取り組み内容 |
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成果目標 |
〈教師の授業力向上〉 ICT機器活用の幅を拡げ、授業実践を積むことで、教師のスキルアップにつながる。 また、誰でもできるライブ授業になるようPDCAサイクルにのっとり、マニュアル、モデル化する。〈児童のコミュニケーションスキル向上〉 コミュニケーションスキルをルーブリックによる評価を行うことで、児童についた力を段階的に把握できる。(教師、児童自身ともに) 児童にICTを活用する場面、日常の場面それぞれに応じたコミュニケーションスキルが身につく。〈人材バンクの活用〉 SkypeID、連絡事項等を一覧にすることで、誰でも利用可能になる。交渉、打ち合わせの時間短縮。 |
助成金の使途 | プロジェクター、設置費用、デジタル無線機、謝金 |
研究代表者 | 川西 賢侍 |
研究指定期間 | 平成29年度~30年度 |
学校HP | http://www5.kcn.ne.jp/~nagara/ |
校内研究会と公開研究会の予定 |
校内研究会の予定 H29年度
公開研究会、学会発表等の予定 H29年度
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特別指定校 御所市立名柄小学校 アドバイザー 岸 磨貴子 明治大学特任准教授
アドバイザー訪問記(1)
テレビ会議を通したスカイプの活用研修の実施
名柄小学校では、子どもたちに教室や地域を超えて学習を広げていこうと、遠隔合同授業、バーチャル見学、テレビ会議を通した英会話演習などを実施しています。その目的は、外部の人とコミュニケーションを取る機会が地理的に制限されている子どもたちに、様々な人たちとコミュニケーションをとり、関わり、学ぶ機会を作っていくことです。 名柄小学校では、これまでの実践を通して本研究助成を受けて、次の3つの課題に関する研究に取り組んでいます。第一に、いかに児童の学習・発達を捉えるかということです。特に子どもたちのコミュニケーション力に焦点をあてて、それをどのように捉えていくのかを検討します。第二に、子どもたちのコミュニケーション力を支援するための学習空間のデザインです。そして最後に、これらの実践をいかに授業と相互に作用させながら学習の質を高めていくかです。
特別指定校 御所市立名柄小学校 アドバイザー 岸 磨貴子 明治大学特任准教授
アドバイザー訪問記(2)
第2回目の訪問では、5年生および6年生の子どもと、留学生のナムさん(タイ人)とゴックさん(ベトナム人)の二人との英会話の公開授業を見学させていただきました。これまでテレビ会議を活用した授業実践の知見が活かされ、教室の空間をうまく利用した配置になっていました。
教室のレイアウト
ナムさんとゴックさんの自己紹介から始まりました。緊張した様子で、子どもたちは、二人に日本に来た理由、日本での生活、彼らの出身国について様々な質問をしました。最初は、大きな声で話かけることが難しかったようですが、順を重ねるうちに円滑に会話ができるようになっていました。最初のグループより、次のグループが、そして、その次のグループがより上手に話をしていました。これは、子どもたちがお互いの様子を観察しながら、参考にして自分たちの交流に活かせていたからです。
留学生たちの回答が長く、また難しいため、どうしても理解できない部分も度々ありましたが、事前に学習したフレーズ(たとえば、Please say that againなど)を使って、反応を返してしました。また、教師は交流のプロセスを白板に可視化し、子どもの理解を支援していました。どうしても、聞き取れなかったこと、分からなかったことについては、教師が授業の様子をビデオ映像で撮影していたため、この映像を使って、発展的な学習もできそうです。このように、生きた英語を話す経験を積み重ねることで、子どもたちは、使える英語表現や伝えたいことを少しずつ増やしていくことができるでしょう。今後の子どもたちの変化が楽しみです。
留学生と交流の様子
授業終了後の授業研究では、今後の実践に向けて次の3点について課題が共有されました。 第一に、教室の空間を即興的につくりかえていくということです。今回は、テレビ会議を通した交流が円滑に進むように、黒板や白板の利用、発表者の立つ位置、聞く人が座る場所などが事前に決められて(固定されて)いましたが、今後は必要に応じて白板の位置を変えたり(交流相手にも見えやすいようにするなど)、子どもたち同士が相談しやすいように体を動かせたり、状況をみながら場を作り変えていきます。
第二に、教科と関連づけた指導です。本実践を通して、「相手に聞こえるように大きな声で話す」「相手に反応する」「問いを出す」「分かり難いところは体を使って表現する」などの重要性を、スカイプ交流を通して教師も子どもも気づいたようです。そのため、これらのことを日常的な授業の中で意識的に実践し、習慣づけていくことになりました。それを支える土台としてルーブリック作成も検討することになりました。
第三に、子どもが“気づき”、“考え”、“発言する”ことを促す教具の利用です。スカイプ交流では、見て、聞いて、関わって学ぶことができます。多くのことが一度に起こるため、子どもたちが自分たちの経験を多角的に振り返れるように、事前に「振り返りのための枠組み」を示し、子どもの意識の方向づけをしていくことも検討しました。たとえば、図1のようなXチャートやYチャートを利用して、「聞いたことを通して学んだこと」「見ることを通して学んだこと」「話してみて学んだこと」と視点を示すことで子どもは、その経験から何を学べばいいかよりわかりやすくなります。また、実践の最中においても図2のように「わかった単語」「わからなかった単語」という表にメモをさせると、あとでわからなかった単語の学習活動につなげることができそうです。
図1 Xチャート/ Yチャート
図2 PMIチャートの応用
本授業を通して、観察者である私も多くのことに気づき、考えることができました。授業研究では、先生方と多く意見交換をすることができ、大変有意義な時間でした。次のスカイプ交流では上記の3点を視野にいれてスカイプ交流を実践できればと思います。
2017年9月25日(月) 岸 磨貴子
特別指定校 御所市立名柄小学校 アドバイザー 岸 磨貴子 明治大学特任准教授
アドバイザー訪問記(3)
第3回目(10月23日)の訪問では、ルーブリック(Rubric)に関する研修を行いました。今回の訪問では、3年生の国語の授業(葛城小学校との合同授業)1年生の学級活動(御所小学校との合同授業)の2つの授業を見せてもらう予定でした。しかし、台風21号による休校のため、急遽、ルーブリックの作成の研修を行いました。
ルーブリック研修では、次の4つの活動を行いました。
- (1)ルーブリックの意義と作り方
- (2)校内研修で先生がたが作成したルーブリックを検討・改善
- (3)公開授業で予定していた国語科の模擬授業(ルーブリックの共同作成を体験)
- (4)模擬授業をもとにした振り返り
<何故、ルーブリック?> 第2回の公開授業研究会(第2回訪問)では、テレビ会議を通した遠隔授業を、如何に教科と関連づけて指導するかを検討していくことになり、その具体的な方法として、ルーブリックを教師と子どもが共同で作成し、上記の活動を相互に行き来できる目標を立てていくことになりました。
そのために、教師と子どもが共同でルーブリックを作成していく経験を積み重ねていく必要があります。これが習慣化すれば、子どもは毎回の授業で「自分(たち)は、何ができるようになりたいのか」「何ができたら“できた”ということになるのか」などを意識して授業に取り組むことができます。
これまでも小学校の授業では、多くの場合、授業の最初に「今日のめあて」を教師が子どもに示します。これによって、子どもは「自分(たち)が何を目標として授業に取り組めばいいのか」について見通しを持って授業を受けることができます。これに加えてルーブリックを用いることにより、「自分(たち)が何をしたいのか/どうなりたいのか」を自分の言葉で表現し、具体化することができます。「今日のめあて」が教師の言葉であるならば、ルーブリックは子どもの言葉です。そのため、教師はルーブリックの共同作成において、徹底的に子どもの言葉に落として表現させていくことが大切になります。曖昧なところは「わからない」「もっとわかりやすく言い換えて」「つまりどういうこと?」とやりとりをしながら具体化していくのです。さらに、数値で「測りにくい学力」を子どもに意識させることができます。学校で子どもたちが習得するものは、テストなど数値で「測れる学力」だけではありません。意欲、関心、思考、判断、表現など「測りにくい学力」も多く学んでいます。名柄小学校で取り組む遠隔授業で、子どもたちは多くを学び、できるようになっていますが、子ども自身も自分がどこまでできるようになったのか、次はどれくらいできるようになりたいのかを示すことができなければ、「今自分がどのあたりまでできているのか」振り返り改善することが難しいです。テストで75点をとれば、子どもは「次は80点までがんばろう!」と思うでしょう。しかし、「測りにくい学力」については、次にむけて何をどのようにがんばればいいかがわかりにくいのです。ルーブリックはそういった「測りにくい学力」を言葉で段階的に示し、子どもたちに今どの段階にいるかを示します。そしてその段階を、子ども自身が「納得」できるものにすることで、子どもに主体性と責任感をもって取り組ませることができます。そのため、時間がかかっても教師と子どもが一緒になってルーブリックを考え、意味づけていくことが大切です。
研修では、ルーブリックの意義を確認したあと、実際に授業の中で、どのように教師と子どもが一緒にルーブリックを作るのかについて話し合いました。予定していた国語科の模擬授業を行い、導入部分でルーブリックを共同制作しました。研修に参加した先生がたが子ども役をしながらルーブリックを作ったのですが、子どもの言葉に落としていくというのは簡単なことではありません。しかし、教師と子どもの共通理解を作っていくというのは、先生がたが普段から授業でされていることですので、コツがわかればうまくできそうです。そのコツとそのプロセスもあわせて、研究知見として出していけたらいいな、と思いました。
本期間(8月~12月)の取り組み内容
- ①インタラクティブプロジェクターの導入・研修
昨年度、遠隔合同授業を行った際、2校の板書についての課題があがった。webカメラで黒板の映像を送っても内容が見づらい。事前に2校の教員が打ち合わせをし、同じ内容をそれぞれの学校で板書していくことも、予想外の児童の反応に対応しきれない。というものであった。この問題を解決する方法として、2校で画面共有ができ、双方から書き込みができるインタラクティブプロジェクター(Epson EB-1460UT)を導入することにした。
【2チームに分かれ画面共有の実践練習】 【プロジェクターの操作練習】
【授業での使用の様子①】実際に授業で使用した際、板書が共有できたという利点だけではなかった。書き込んだ画面は保存ができるため、前時の振り返りもスムーズに行うことができた。また、2校間での打ち合わせの際も、Skypeの複雑なカメラ設定も画面共有し、書き込みをしながら打ち合わせを行うことができた。さらに、特別支援学級でこの画面共有を利用した学習を行ったところ、浮かび上がってくる文字に児童の意識が集中し学習への関心が1時間途切れることがなかった。このように多岐にわたる活用の可能性が生まれた。
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②公開授業研究の実施
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【5・6年生の授業風景】◆9月25日:5・6年生 外国語活動 日本に来られた留学生と英語で交流。事前に調べた留学生の母国のことについて質問をしたり、自分たちのことを話したりした。なかなか伝わらないときに、どうすればいいのか、聞いた内容が本当にどこまで理解できたのか、が課題となった。
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【3年生の授業風景】◆10月24日:3年生 国語科 一斉授業だけでなく、グループでの話し合い活動にもチャレンジ。Skypeの多元接続となったため、ハウリングへの対応が喫緊の課題となった。集音マイクの導入を検討。
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【1年生の授業風景】◆10月27日:1年生 学活 市内の小学校1年生と学校紹介クイズの交流。どのように話したら伝わりやすいのか、返事・ジェスチャー等Skypeを通してのコミュニケ―ションに気をつけさせた。
- ◆11月21日:1年生 生活科 3年生 国語科 5・6年生 総合的な学習
奈良県小学校生徒指導研究大会の公開授業として県内外の100名を超える先生方にSkypeを活用した授業を参観していただく。
【柿博物館館長に質問】【役割分担をして話し合い活動】【御所市長に提案】
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- ③ルーブリック評価についての研修
アドバイザーの岸先生から指導・アドバイスをいただきながら、ルーブリックについて研修を行い、ルーブリック評価づくりを行った。評価を作った時に困った点や振り返りの方法等わからない点を出し合い、授業に活かせる評価づくりを行った。
【東京の岸先生とSkypeを使ったルーブリック研修】
- ④レイアウトマップの作成 ICT機器の配置を誰でもわかりやすくセッティングできるよう、図解した。良かった点・問題点・考慮する点も記入し、今後ライブ授業を行うときに、どのような教室空間を作るかの参考にできるようにした。しかし、「見やすさ」という点においては、今後もさらに追求していく必要がある。
アドバイザーの助言と助言への対応
■助言
- ① 評価の在り方について ICT機器を活用したコミュニケーションとそうでないコミュニケーションの整理が必要。ルーブリック評価を利用すると良いのでは?
- ② 授業・学習の「振り返り」について Xチャート・Yチャート等の活用。次の授業に活かすための振り返り。
- ③ マニュアル・モデルづくり 教室の配置について、レイアウトマップを作り、P(良い点)・M(問題点)I(考慮する点)の3つの観点について記述する。
- ④ あれもこれもと広げず、研究を焦点化する
■助言への対応
- ① ② ルーブリックとの初めての出会い・振り返りを大切に 9月の訪問時、岸先生からレクチャーを受け、とにかく授業で児童と一緒にルーブリックを作ってみた。うまくいかなかった点は岸先生にアドバイスをいただきながら、どうしていけば良いのか、試行錯誤している。日頃の授業の中で、児童と意見交換をしながら「今日の目指すべきもの」を具体的に示す。さらに、自分たちで立てた目標の到達を自己評価できる振り返りを行う。
- ③ レイアウトマップ・人材バンクづくり ライブ授業を行ったあと、教室のICT機器配置図をまとめる。Skype接続先は人材バンク一覧にまとめる。ゲストティーチャーへの謝金を予算計上する。
- ④ 実践の積み上げ ライブ授業とプログラミング学習の計画を当初立てていた。新たなプログラミング学習に手を広げるのではなく、今までの授業実践の積み上げを大切にしていく。
本期間の裏話
- 夏休みに市内の全小中学校のPC総入れ替えがあり、児童用PCはタブレット型になった。また、PC操作環境も一変し、セキュリティ強化もされることになった。情報の保護を考えれば、当たり前のこととはいえ、今まで自由に使えていたインターネット回線の制限がかかりSkypeの使用を許可してもらえるか?という不安もあった。そこで、Skype活用に関する本校の研究成果や今後の研究計画、市内小中学校への取組の普及等について、市教委やPC業者と何度も交渉をもった。その結果、市内各校全PCにSkype導入が実現し、本校の研究をさらに進めることが可能となった。
- 11月21日の研究大会当日、3年生の児童1名が前日から体調を崩し、欠席となった。在籍児童2名中の1名欠席。「もう1名も欠席しないだろうか?1名の児童へのプレッシャーは大丈夫だろうか?」担任も周りの教員も前日から不安の色が隠せなかった。しかし授業本番、周囲の不安をよそに1名の児童はグループでの話し合いの司会をしっかりとやりとげた。昨年から本校の授業に関わってくださっている先生方から「彼女がこんなにハキハキと自分の意見を言ってるところを初めて見ました。」と褒めていただいた。児童は確実に力をつけてきているということが実感できた。
本期間の成果
ライブ授業構成の見直し
- 今まで、一度Skypeをつなげると1時間中ずっとつなぎっぱなしであった。例えば、バーチャル見学を行った時には、児童の質問に対して映像と共に回答していただくというパターンが多く、質問をする児童以外は、ひたすら話を聞いているだけであった。そこで、一旦Skypeの接続を中断し、学級での話し合いの時間を設けた。
- タブレット型PCの導入により、webカメラを多数活用できるようになった。そこで、Skypeの接続も多様化できるようになった。今まで、一斉授業でのSkype接続だけであったが、グループに分かれての話し合い活動を取り入れることができた。それに伴いSkype接続に対する教員の技量が上がった。
ルーブリック評価について教員の共通理解
- 普段の授業で取り入れていくことを全教員で共通理解した。試行錯誤の毎日ではあるが、蓄積された評価を整理分類していくことが今後の課題となる。
今後の課題
- 児童にコミュニケーションスキルをつける授業展開を教員が意識づける。
- ルーブリック評価についての研鑽。
- 集音マイクの活用方法。
- 見やすい、わかりやすいレイアウトマップの作成。
今後の計画
- ルーブリック評価を授業に取り入れ、評価の蓄積をする。
- 市内学力向上フォーラムにて本校の取組報告。
- 2月公開授業研究を行う。
- 研究紀要作成。
気付き・学び
遠隔合同授業において、協力校より少人数の本校児童が取り残されないよう、授業を主で進めるのは本校の教員が行っていた。合同授業を進めている様子を参観していると、授業の中で違和感をもった。それは、本校の児童が「画面向こうの協力校の児童と自分たちの担任が授業をしている様子を見学している」という状況に見えたことであった。画面を通してではあるが、一緒に学習しているという感覚を与えるためには、どうすればよいのか?答えは画面向こうにあった。児童は画面向こうから言葉は、必死で聞き取ろうとする。そして、反応を返そうとする。だからこそ、協力校の児童は本校教員との授業に一体感がみられた。そこで本校教員が1時間中、主として授業を進めるのではなく、時折、主を入れ替え授業を進めることにより、2校の児童が一体感を持って学習に取り組むことができてきている。合同授業における2校の教員の役割については、これからも研究をしていかなければならない。
成果目標
- ① 児童のコミュニケーションスキルの向上 Skypeを通した授業でのコミュニケーションスキルの在り方、また普段の授業・学校生活でのコミュニケーションスキルの在り方を整理するとともに、どのような取組を実践することで、児童のコミュニケーションスキルを向上させることができるのかを具体化する。
- ② 教員の授業力向上 「Skypeを使うためにどんな授業をするのか?」ではなく「授業の目標を達成するためにSkypeをいかに利用するのか」へと教員の考え方を転換するとともに、Skypeを効果的に活用した授業設計を行う。授業設計にあたっては、単に1時間の授業だけでなく、単元全体を見通した計画を立てる。
- ③ 評価についての客観的指標づくり コミュニケーションスキルの育成の過程と定着をどのように評価するのか客観的に判断できる指標をつくる。
- ④ いつでも誰でも使えるマニュアルづくり Skypeの接続先を一覧にし、人材バンクを作成する。Skype接続のレイアウトマップをつくり、利点・欠点等をまとめる。
- 明治大学 国際日本学部 特任准教授 岸 磨貴子 先生
本期間(1月~3月)の取り組み内容
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① 授業研究実施
- ◆2月7日 6年生 外国語活動「相手を知るために自分で考えて聞こう。」今まで外国語活動で学習したことを活用し、英語で留学生と会話をする。
【 学習空間の工夫 】
- ◆2月7日 6年生 外国語活動「相手を知るために自分で考えて聞こう。」今まで外国語活動で学習したことを活用し、英語で留学生と会話をする。
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② ルーブリック評価を行った授業の記録作成
- 以下のような記録シートを作成し、日々の授業で子どもたちがルーブリックを用いて自己評価できるよう実践した記録を残しておく。子どもたちが自己評価した結果をPDFデータにし、記録シートにリンク先として貼り付ける。
- 以下のような記録シートを作成し、日々の授業で子どもたちがルーブリックを用いて自己評価できるよう実践した記録を残しておく。子どもたちが自己評価した結果をPDFデータにし、記録シートにリンク先として貼り付ける。
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③ 宇検村立名柄小中学校との交流
- ◆3月15日(木) 3年生
奄美大島にある名柄小中学校とは「名前が同じ」つながりで手紙の交流から始まった。2学期にはSkypeを通して全校での交流をもち、3学期は人数の少ない3年生が名柄小中学校3・4年生と交流をもった。自己紹介では自分の特技を披露し合い、子どもたちの緊張も和らいだ。
【特技のピアノ演奏を披露】図工の作品紹介をした場面では、作品の見せ方を工夫したり、クイズにしてみたりと相手にどのように伝えれば良いか、相手意識をもったコミュニケーションが自然と行われていた。 3年生は合同授業などSkype を利用した授業を多く体験しており、子どもたち自身Skype を通したコミュニケーシ【特技のピアノ演奏を披露】 ョンに慣れていた。回数を重ねることの必要性を改めて感じた。
【図工の作品をお互いに紹介】
- ◆3月15日(木) 3年生
奄美大島にある名柄小中学校とは「名前が同じ」つながりで手紙の交流から始まった。2学期にはSkypeを通して全校での交流をもち、3学期は人数の少ない3年生が名柄小中学校3・4年生と交流をもった。自己紹介では自分の特技を披露し合い、子どもたちの緊張も和らいだ。
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④ 名柄小学校が目指すコミュニケーションスキルまとめ
- 「子どもたちに必要なコミュニケーションスキルとは?」を考え授業を行ってきた。1 年間を通して、個々の教員の実践の中で出てきた「子どもたちにつけて欲しいコミュニケーションスキル」を左記の「名柄小学校が目指すコミュニケーションスキルがある子ども像」としてまとめ共有化した。少人数という強みをいかして、子ども一人一人の個人カルテをつくり、このコミュニケーションスキルの項目を指標にし、学習面と生活面の「話す・きく」の状況を書き込んでいる。学級担任だけでなく、教科担当等も含め全教員から見た意見が書き込めるようデータを校内サーバー内でオープンにしている。今後、子どもたちの変容と取組との関わりを考察していきたい。
アドバイザーの助言と助言への対応
〈2月7日の提案授業について〉
- ① 目標設定について
- ・まだやっていない活動に目標を立てることは難しい。イメージを共有するためにわからないところはシミュレーションしてみる。
- ・「相手のことを知りたい!」と児童が強く思えるような状況を設定すると、目標設定しやすい。 ex.「3・4年生にヤーセルさん(留学生)のことを教えてあげよう。」
- ・「知りたい」と思ったことを知ることのできる手立てもあわせて用意をしておく。 ex.「わからない言葉は日本語OK。ただし、習ったことは必ず英語を使う。」等のルール設定をする。
- ② 児童の学習の様子から
- ・「英語で話していた時」と「日本語で話していた時」の違いを検証してみる。「自分で考えて聞く」という目標と「英語で話す」ということにギャップがあった。「日本語で話してもいいよ。」と言ってからの子どもの意欲的な姿から、聞きたいことはたくさんあるけれど、「英語で話す」ということのハードルが高かったのではないか。また、日本語で話しているときは、相手がわからなかった言葉に対し簡単な言い方に変えて質問していたのは、まさに相手意識をもったコミュニケーションをとっていると言える。授業を「前半英語タイム」「後半日本語タイム」というような構成にしてもよかった。
-助言への対応-
- 授業設計を行うにあたり、今回の授業だけでなく子どもが「知りたい」と思える場の設定を考えていく。子どもが目的意識をもって授業に参加できる状況を設定する。 授業づくりについては、指導案検討に岸先生にも参加いただき、よりよいものにしていく。
〈ルーブリックについて〉
- ① ルーブリックはコミュニケーションのツール。まずはルーブリックを使って子どもたちとコミュニケーションを楽しむというスタンスで行う。
- ② たくさん子どもたちから意見が出たときに、教師が今日の授業ですることに合う意見だけをピックアップしていくと、子どもたちは教師が求める答えだけしか言わなくなり、話せなくなってしまう。子どもが出す意見はすべて書き留める。その中でどれを選択するのかは、子どもと教師とのコミュニケーションで選んでいく。選ばなかったものは、後日活用することも可能。
- ③ ルーブリックを作るときに先生方が疑問に感じたことや、質問したいことが研究の知見になるので、記録をとりまとめておくとよい。
-助言への対応-
- ルーブリックを作成するにあたって、子どもとの対話を重視していく。教師の都合の良い意見だけとり上げず、意見を集める。苦労した点、疑問点等は記録シートに記入し、全教員で共有する。
〈今後の研究について〉
- ① 児童の成長を撮影した映像データを用いて分析をする。その方法については、次回の研修で深める。
- ② レイアウトマップをまとめるに当たって、交流学習の型に合わせて、目的別にするとよい。
- ③ 提案授業の事後討議において、今回の授業の反省を踏まえ、次回の授業はどうしていくかを先生方みんなで考える時間をとり、授業のレベルアップをはかる。
-助言への対応-
- レイアウトマップについては、ハードチームによる再検討を行う。事後討議のもち方についても、研修部会が中心となり、検討を行う。
本期間の裏話
- 校内でインフルエンザが蔓延し、2月の研究授業予定の6年生に流行らないかと懸念していたところ、子どもたちは無事でしたが、接続相手の留学生の方がインフルエンザに罹られた。前日、どうしたものかと代わりの相手を探したり、別プログラムを考えたりと大慌てでしたが、インフルエンザをおして子どもたちとの交流をしていただけホッと一安心。
- 留学生の方は岸先生から紹介いただいたシリア人のヤーセルさんでした。交流の後日、職員室で「なんだか最近シリアのニュースがやたらと気にかかるんです。」「私もそう。いつも聞いていても、遠い国の話で他人事だったのが、そう思えない。」と教師間で話をしていたのですが、これは私たち教師だけではなかったのです。6年生の児童たちが「昨日、シリアのニュース見た。」「ヤーセルさんとこやんな、大丈夫かな?」「科学兵器のこと、新聞に載ってた。」と教室で話をしていたようです。シリアの場所さえ知らなかった子どもたちがSkypeを通して、普段出会うことのない人と出会い、自分たちの世界が広がったということを改めて感じました。
- 3年生は毎年、老人介護施設へボランティア活動の一環として交流会に行きます。80人ほどのご老人の前で子どもたちが様々な出し物や交流をするのですが、今年の3年生は2名。ご老人の多さに圧倒されることが予想されましたが、2人は物怖じせず交流会を無事に終えることができました。たくさんの人の前でも恥ずかしがらずアピールできたり、初対面の人ともコミュニケーションをとれたりできるのも、Skypeを通してたくさんの人と出会い交流してきた成果の一つと考えられます。
本期間の成果
- ① 授業のスタイルに合わせて、学習空間のレイアウトを考えることができた。今後はこれをレイアウトマップにまとめていく。
- ② 全教員が授業でルーブリックを取り入れ、記録を残していくようになった。
- ③ 全教員が「コミュニケーションを身につけた子どもの姿(目指す子ども像)」を共通認識できた。
今後の課題
- ① ルーブリック評価について記録シートの内容の考察とルーブリック作成においての疑問点をまとめ研鑽を積む。
- ② 教員の共通理解にとどまっている「コミュニケーションスキルのある子ども像」を子ども自身にも共有できるよう、学年段階を追った「コミュニケーションスキルがある子ども像(子どもバージョン)」を作成し、教室掲示するなどして、意識を高める必要がある。
- ③ ICTを活用したコミュニケーションと対面との違いを子どもたちの体験をもとに子どもたちと対話しながらまとめていく。
- ④ 本校の研究の普及活動について、どのように行っていくか具体的構想を立てる。
今後の計画
- 1年のまとめとして、授業の記録(ビデオ)を考察し、子どもの成長を岸先生とSkypeで研修を行う。
- 今年度の取組を整理し、研究紀要にまとめる。
- 来年度の公開研究会に向け、スケジュール調整を行う。
1年間を振り返って、成果・感想・次年度への思い
「とにかくskypeを使ってみよう」と始めた昨年度の取組から、今年度は「いかにSkypeを使うのか」ということに重点を置き授業設計を行った。1時間Skypeをつなぎっぱなしの授業だけでなく、一旦接続を止め、子どもたち同士の話し合いを入れるなど授業の流れに変化をつけた。このことにより、子どもたちの集中力が持続するようになった。
また、目新しさで子どもたちの関心を引くというライブ授業では、子どもたちが「あきた」と言えば成立しなくなる。「もっと知りたい」「教えて欲しい」「わかりたい」という知的好奇心をくすぐる授業内容であることが必要である。うまくライブ授業が成立しているときは、子どもたち自ら「言いたい」「わかってもらいたい」と積極的にコミュニケーションをとろうとし、学びに主体性が現れていた。次年度も引き続き授業内容の充実を行っていきたい。
成果目標
- コミュニケーションスキルの評価として、ルーブリックを用いる。教員一人一人がルーブリックを使用した授業を行い、子どもたちともに作成方法に慣れる。実践については、後に考察できるよう記録を残しておく。
- 授業のスタイルに合わせて学習空間の工夫をする。
- 明治大学 国際日本学部 特任准教授 岸 磨貴子 先生
本期間(4月~7月)の取り組み内容
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① 年間指導計画にライブ授業を位置づける 各学年の年間指導計画の中で、どの教科・領域でどのようなライブ授業ができるのかを考え、単元計画を立てる。教員それぞれが考えた内容を全体でシェアし、それに対し、アドバイスを出し合う。
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② 主な授業実践
【ホワイトボード共有の様子】
◆6年生:総合的な学習 同じ中学校区の小学校と一緒に行く「水平社博物館」見学を中心とした部落問題学習の事前・事後学習を行った。インタラクティブホワイトボードを使い、お互いの意見や考えをまとめることができた。
1年生:生活科「がっこうとおともだち」(バーチャル見学) 1年生には初めてのライブ授業。校長室とつないで校長先生に案内してもらいました。
【2年生の授業の様子】
2年生:生活科「レッツゴー町たんけん!」(遠隔合同授業) 奄美大島の名柄小中学校とそれぞれの町たんけんで発見したことをもとに、お互いの町を紹介し合いました。
【3年生の授業の様子】
3年生:外国語活動“How many~?”(遠隔合同授業) 市内の小学校とつなぎ、一緒に数の勉強をしました。インタラクティブホワイトボードを使って数の問題を出し合いしました。
【4年生の授業の様子】
4年生:社会科「アザレアホールのひみつをさぐろう!」(バーチャル見学) 実際に見学をしてきた後、学習の中で出てきた疑問を、再度ライブ授業を通して質問に答えてもらった。
【5年生の授業の様子】
5年生:英語科「Let’s ask “Do you like~”」(遠隔授業) 中学校の英語の先生に自己紹介。そして「好きなモノ」を“Do you like~?”と尋ねて探っていきました。
【6年生の授業の様子】
6年生:英語科“Where is~?”(遠隔授業) 日本在住の外国人の方に英語で質問をして、どこの国の人か調べました。「ワールドカップに参加していますか?」「大きい国ですか?小さい国ですか?」「国旗の色は何色ですか?」etc
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③ 「これができたらA(エ~)ねん!」コミュニケーションスキルがある子ども像(子どもバージョン)ポスター作成 昨年度、教員が共通認識を行った「コミュニケーションを身につけた子どもの姿」を子どもたちにも共有できるよう、低・中・高学年の段階を追ったポスターを作成し、教室掲示を行った。
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④ コミュニケーションスキルの自己評価実施 1学期末、子どもたちに普段の授業とライブ授業での「話す力」「きく力」がどれだけついているかを自己評価させた。どこができていて、どこができていないのか一人一人意識させると共に、2学期に向けての目標を明確にする。全体の考察は夏期休業中に行う。
アドバイザーの助言と助言への対応
【助 言】
- ① ルーブリック評価について コミュニケーションについて子どもと立ててきたルーブリックの蓄積ができてきた。子どもの中でも、イメージができてきた。それを整理し表にまとめる。
-
【6/29事後討議資料より】
② デザイナーとしての教師を意識する 普通の授業は、「教えるプロとしての先生」しかしSkypeの授業では「デザイナーとしての教師」でなければならない。場をどうやってデザインしていくのか?どうやって関わっていくのか?を考えなければならない。29日の授業は、右記の4つのポイントにまとめられる。
- ③ 「経験-振り返り-教訓-次の実践」の経験から次の課題へのつながり いい経験ができる環境が整ってきた。この経験を単に評価するだけでなく、得たものを次の実践にどのようにいかしていくのか。これを今後、考えていく必要がある。教師も子どもも深く振り返りするために「○○と比較」「○○から判断」○○に当てはまる言葉を多くみつける。
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【岸先生からのアドバイス】
④ レイアウトマップについて 今までP(よい点)・M(問題点)I(考慮する点)でまとめていたレイアウトマップを授業の型別に分類し、授業事例とともに整理する。
-
【可視化のイメージ図】
⑤ コミュニケーションの可視化 交流相手とどんなコミュニケーションがとれたのか・できたのかを振り返り付箋に記入する。同じ相手なら、次回は付箋の色を変える。付箋の枚数や記入している内容により成長が可視化される。
【助言への対応】
- ① 名柄小のコミュニケーションルーブリックの作成 今まで作ってきたルーブリックをもとに、コミュニケーションスキルに関する内容をソフトチームで整理、検討を行う。また、教科の評価としてのルーブリックも充実させていく。
- ② 授業設計の充実 目的を達成するためにICT機器を使う。どのような必然性をもってICT機器を使うのかという点を再度、授業設計の段階で考える。そして、岸先生からご指摘いただいた4つのポイントを踏まえた授業のレベルアップを行う。
- ③ ⑤ 有益な「振り返り」の確立 子どもの成長が可視化でき、次の授業にいかせる振り返りをどのように行うのか、再検討する。
- ④ レイアウトマップの改良 岸先生からアドバイスいただいた点を参考に授業事例の効果的な教師の立ち位置も入れながらハードチームでレイアウトマップの改良を行う。
本期間の裏話
- フリー参観、どうすれば多くの方々に参加してもらえるのか?知恵を絞り、興味を引くチラシを作ることにしました。市内の小中学校はもちろん、出入りの業者さんにも配り、広報活動。そのおかげか、当日はたくさんの方々に参観いただくことができました。
-
フリー参観当日、奈良県教育委員会制作の広報テレビ番組の取材がありました。当日の授業の様子を撮影されるのはもちろん、先生・子どもへのインタビューもありました。緊張で棒読み、ぎこちない様子の先生を尻目に、子どもたちのインタビューはスラスラ流れるように1発OK。これもライブ授業で鍛えられたコミュニケーションのおかげなのでしょうか。
本期間の成果
- 新年度になり、新体制のもとライブ授業・ルーブリック評価について再確認することで、全教員の共通理解をさらに深めた。年間計画・授業案を全体での意見交流を通して、個々の取り組みから全体化できた。
- フリー参観を実施することでSkypeを利用したライブ授業を広めることができた。参加者にアンケート調査した結果も、肯定的な意見がほとんどで、保護者がライブ授業に対して期待感をもっていることがわかった。
- 奈良県教育委員会制作の広報テレビ番組「まなびだより」が放映された(8月15日~9月14日http://www.nps.ed.jp/nara-cにてインターネット公開予定)ことにより、本校の取り組みが知られるようになり、他市からSkypeを使った授業をするに当たっての問い合わせがあった。
今後の課題
- ① コミュニケーションスキルに関するルーブリック評価の整理をする。
- ② 教科の目標を盛り込んだルーブリック作成の研鑽を積む。
- ③ ライブ授業を4分類化し、レイアウト・授業のポイントを整理する。
今後の計画
- JAETでの研究発表
- 12月7日公開授業研究会を行う。
成果目標
- ① 児童のコミュニケーションスキルの向上 Skypeを通した授業でのコミュニケーションスキルの在り方、また普段の授業・学校生活でのコミュニケーションスキルの在り方を整理し、児童がどのようなスキルを身につけなければならないのか、そのスキルを身につけるためにどのような取り組みを実践し、児童のコミュニケーションスキルを向上させる。
- ② 教員の授業力向上 「Skypeを使うためにどんな授業をするのか?」ではなく「授業の目標を達成するためにSkypeをいかに利用するのか」という教員の考え方を転換し、授業設計を行う。1時間の授業だけでなく、単元全体を見通した計画を立てる。
- ③ 評価についての客観的指標づくり コミュニケーションスキルの定着をどのように評価するのか客観的に判断できる指標をつくる。
- ④ いつでも誰でも使えるマニュアルづくり Skype接続のレイアウトマップをつくり、利点・欠点等をまとめる。
- 明治大学 国際日本学部 准教授 岸 磨貴子 先生
本期間(8月~12月)の取り組み内容
① 研究のまとめ
図1:実践事例の整理
【ライブ授業を4分類化】
今までの実践事例を基に「授業デザインの主体(教師中心/児童中心)および「参加の形態(質疑応答/対話)」を2軸として事例を4つの形態に整理した。(図1) 第1象限をバーチャル見学型、第2象限をゲストティーチャー型、第3象限図1:実践事例の整理をワークショップ型、第4象限を合同授業型とし、これを遠隔授業の4つの形態とした。(図2)
図2:ライブ授業の4つの形態
【レイアウトマップの整理】
今までのレイアウトマップ(活動報告2017年度08-12月期参照)を「ライブ授業4分類」の型に分け、実践事例を時系列に整理した。(図3) レイアウトマップに示すICT機器のマークを統一した。(図4)
図3:レイアウトマップ例
図4:レイアウトマップマーク一覧
② 研究発表会に向けての授業づくり
低・中・高学年部会に分かれ研究発表会で公開する授業の教材研究と指導案検討を行う。 低学年:2年生(生活科)「めざせミッションクリア!もう1つの名がらのひみつ」 中学年:3年生(社会科)「工場ではたらく人びとの仕事」 高学年:6年生(図画工作科)「モンスター・プロジェクト」
③ 「ライブ授業の取組から伝えたいこと」(校内研修)
今までのライブ授業の取組から研究発表会に来られる先生方に、「どんなことを伝えたいのか(名柄小学校から発信したいこと)」、「自分が参加者ならどんなことを知りたいか?」一人一人の先生方の考え、思いを出し合いKJ法でまとめた。
KJ法でまとめている様子
できあがり!
④ 研究紀要・マニュアルの作成
【研究紀要】
以下の項目でまとめた研究紀要を作成した。 ・研究について ・ライブ授業3年間の実践 ・6月に行ったフリー参観授業の指導案 ・今までの実践で見えてきたもの(評価について・レイアウトについて) ・成果と課題 ・資料(レイアウトマップ・話そう!きこう!これができたらAねん!・アンケート結果考察)
【マニュアル「Let’sスタート ライブ授業 ~御所市立名柄小学校トラの巻~」】
図5:マニュアル表紙
4分類したライブ授業のそれぞれのポイント、ライブ授業を始めるに当たり必要な機器をまとめた。(図5) ※研究紀要・マニュアルについて詳しい内容を知りたい方は名柄小学校までご連絡下さい。
⑤ 研究発表会の実施
12月7日に県内外から多数の参加をいただき、研究発表会を開催した。公開授業のあとの全体会では、「チーム名柄」で取組発表。その後、アドバイザーの岸磨貴子先生からの指導助言とご講演を行った。
【公開授業】
2年生の授業の様子
2年生:生活科「めざせミッションクリア!もう1つの名がらのひみつ」
奄美大島の名柄小中学校とつなぎ、事前に伝えていたお互いに調べてもらいたいミッションを発表した。本校は近くのスーパーのひみつを、名柄小中学校は奄美の動物・特産品を紹介した。 お互いの反応がよくわかるように「なるほど」「びっくり!」と書かれたリアクションカードを活用した。
子どもの振り返りシートより
3年生の授業の様子
3年生:社会科「工場ではたらく人びとの仕事」
地元の製薬工場をバーチャル見学。実際に行う見学では、決して入ることのできないエアーシャワー室・栄養ドリンクの充填室をバーチャル見学させてもらう。 疑問に思ったことを画面共有機能を使い、グループで質問した。
6年生の授業の様子
6年生:図画工作科「モンスター・プロジェクト」
奈良芸術短期大学とコラボしての学習。 カズ・オオモリ先生が出すリクエストフレーズ(絵描き歌のような言葉)をもとに、モンスターを描いていった。 授業の様子は、奈良芸術短期大学のHPにもUPされています。 https://www.naragei.ac.jp/%e5%b0%8f%e5%ad%a6%e7%94%9f%e3%81%a8skype%e 6%8e%88%e6%a5%ad%ef%bc%81/
子どもの振り返りシートより
ビデオ授業
「まなびだより」(活動報告2018年度04-07月期参照)と今までのライブ授業のダイジェスト版をビデオ上映した。
【チーム名柄の取組発表】
・研究の経緯 ・ライブ授業で広がる学び(授業実践から) ・名柄小学校におけるルーブリック評価について ・まとめ という流れでリレー報告
3人の先生方の発表の様子
ワークショップの様子
【岸磨貴子先生からの指導助言とご講演】
全体会の場の雰囲気をみて、ワークショップ形式での指導助言とご講演。 ・参加の理由 ・授業で関心をもったこととその理由 ・ライブ授業の教師にとっての意義 をグループでディスカッションした。
アドバイザーの助言と助言への対応
【助 言】
名柄小学校の取組を普及するためにも映像化してはどうか?今までの実践の映像に合わせて、教員・児童のインタビュー(インタビュアーは岸先生)を流す。教員へのインタビューは「ライブ授業の教師にとっての意義」を中心に3年間の振り返り。児童へのインタビュー(4分類に1人程度)は、ライブ授業の深い振り返り。このインタビューの手法を通して、「深い振り返り」の学びをしてみては。
【助言への対応】
次回のアドバイザー訪問までにライブ授業を行う。インタビューを受ける児童を選出。校外への配信も考慮し、肖像権の確認を行う。動画配信できる環境を整える。
本期間の裏話
本期間は、研究発表会に向けて苦労の連続でした。 まず一つはインタラクティブプロジェクター。6年生の公開授業で本校と大学、双方向から絵を描き込みすることを活動に入れていました。しかし、実際に接続テストを行ってもつながらない!セキュリティとネットワーク上の問題だったのですが、問題を取り除いたはずが、やっぱりうまくいかない。なんとか裏技を駆使し、ようやく接続ができ模擬授業を行ったのですが、途中でまたもや不具合...。結局、1度も最後までつながらないまま授業当日を迎えることに!もし、不具合が出た場合の代案を用意し、冷や冷や臨んだ授業でしたが、 本番は途切れることなく、スムーズに進めることができました。「図工苦手やけど、この授業楽しかった!」とつぶやく子どもたちの笑顔に苦労も吹っ飛びました。 発表会前日、「大変です!」準備をしている体育館に駆け込んでくるS先生。「明日持っていくポケットWiFiの電波立ちません!ネットで調べたら、ソ〇トバ〇クが通信障害って出てるんですけど...」3年生のバーチャル見学先から中継するS先生は、機材の最終チェックをしているときに気づいたのです。「一時のことちゃう?」と、その場はみんなたかをくくっていましたが、実はこれが世間を騒がした4時間余りの通信障害だったのです。無事、復旧してホッと一安心でしたが、これが一日ずれていたら...と想像すると、ゾッとする出来事でした。
本期間の成果
- ① 研究発表会を行うことで、その準備として研究紀要づくり、マニュアルづくり、取組内容の検討等を通して、研究のまとめが行えた。
- ② ルーブリック評価を通して、子どもたちの振り返りの内容が充実してきている。 今まで評価項目が「できた・できていない」という振り返りしか書けていない子どもが「どこがどのようにできたのか、できなかったのか、次の時間にはこうしたい。」という“なりたい自分の姿”を書けるようになってきた。
- ③ レイアウトマップを類型別、時系列に整理したことで、ICT機器の配置・学習空間の変容が見やすくなり、活用しやすくなった。
- ④ ライブ授業を4分類し、それぞれの授業のポイントをまとめたことで、ライブ授業をデザインするとき授業者は、この授業はどの分類に当てはまり、どこを意識して授業づくりしなければならないのかが明確になった。
今後の課題
- ① 本研究の普及活動
- ② ライブ授業を継続して行うために、ライブ授業を「特別な授業」ではなく「普段の授業」となるための授業のスリム化(質は落とさず、いかに簡略化するのか)
今後の計画
- 2学期末に行ったコミュニケーションスキルの自己評価を考察し、1学期末との変化を分析する。
- 次回の訪問アドバイスまでにライブ授業を実施する。
- 本研究のまとめとして取組を映像化する。
成果目標
- ① 児童のコミュニケーションスキルの向上 対面でのコミュニケーションのあり方、コンピューターを介したライブ授業でのコミュニケーションのあり方(より即興性が求められる)、の相違点をまず、教員が把握する。授業の形態に応じたコミュニケーションスキルを児童に示し、スキルを身につけさせる。
- ② 教員の授業力向上 「Skypeを使うためにどんな授業をするのか?」ではなく「授業の目標を達成するためにSkypeをいかに利用するのか」という教員の考え方を転換し、授業設計を行う。1時間の授業だけでなく、単元全体を見通した計画を立てる。
- ③ 評価についての客観的指標づくり コミュニケーションスキルについては、ルーブリック評価(これができたらAねん!)をもとに自己評価を行う。
- ④ いつでも誰でも使えるマニュアルづくり ライブ授業を分類化し、その授業のポイントをまとめる。さらにレイアウトマップとリンクさせ、ICT機器の配置、学習空間づくりの視点からのライブ授業事例の形態変化をまとめる。
- 明治大学 国際日本学部 准教授 岸 磨貴子 先生
本期間(1月~3月)の取り組み内容
① 研修月間の実施
学年 | 教科・単元名 | ライブ授業(接続先) | ルーブリック |
---|---|---|---|
1年 | 国語「じゃんけんやさんをひらこう」 | ○ | |
音楽「いろいろなおとをたのしもう」 | ○ | ||
2年 | 算数「めざせ九九マスター!名がら九九大会」 | ○ (宇検村立名柄小中学校) | ○ |
3年 |
国語「立場を決めてディベートをしよう!」 | ○ | |
図工「サンネンドタウンをつくろう」 | ○ | ||
4年 | 社会「工場ではたらく人びとの仕事」 | ○ (金正食品工場) | ○ |
5年 | 英語「She can run fast. He can jump high.」 | ○ | |
5・6年 | 総合「屋久島のすごさを守るにはどうしたらよいか」 | ○ (西之表市立現和小学校) | ○ |
6年 | 総合「人権のふるさと 西光万吉と水平社」 | ○ (西之表市立現和小学校) | ○ |
〈6年生の授業より〉
現和小学校より屋久島についての発表聞き、屋久島の活性化のためにどのようなまちづくりをしたらよいかを環境保全派と観光促進派に分かれ、資料をもとにグループで意見を出し、まとめる。 名柄小学校、現和小学校それぞれのグループでの意見を出し合い両校で話し合った。
②インプロワークショップ参加
Skypeを利用したライブ授業においては予定通りに学習を進められないことがある。機器の具合もそうであるが、一番は子どもたちがSkypeを通してどのような発見や気づき、こだわりと出会うのかということは、教師の予想をはるかに越えてくることが多い。そのようなときにどのように子どもの意見を吸い上げ、柔軟に即興的に対応していくのかということは、教師の力量を問われるところでもある。 そこで、アドバイザーの岸先生おすすめのインプロ(演劇手法)のワークショップに本校より3名参加した。
〈参加した先生方の感想・気づき〉
- ・いろいろな場を設定する力が必要だと感じた。場の雰囲気に合わせて(参加者の反応、様子等)、めざす「めあて」は変えずに、アプローチの方法を変えていくワークショップを通して、「普段の授業においても、課題解決の方法は子どもたちにどれが響くか分からない。子どもたちの場の雰囲気を感じ取り、アプローチを変えていきたい。」と思った。
- ・「失敗をゆるす」という考え方を学んだ。子どもたちに「こうあるべきだ」という考えを押しつけているということに気付かされた。
- ・「ほめる」ことの大事さを改めて感じた。
- ・ワークショップ自体を普段の授業にどのように活かしていくのか…まだまだ勉強が必要です。
- ・黒木さんのグラフィックレコードにただただ感動!
③ 三年間のまとめの動画づくり
【ウェービングマップ作成の様子とできあがり】
【児童のインタビューの様子】
アドバイザーの岸先生と明治大学の学生さん、パナソニック教育財団事務局の方にお世話になり、この三年間を振り返り、ライブ授業についての児童・教師・保護者へのインタビューを行っていただいた。動画編集についても、支援いただき今後パナソニック教育財団のウェブで公開する予定。
アドバイザーの助言と助言への対応
【助 言】
名柄小学校最後の訪問では、名柄小の2年間の研究の成果を、児童12名、教員、保護者へのインタビューを通して整理をした。児童からは2年間の変化と自分ができるようになった点、児童にとってのテレビ会議を通した遠隔授業の意義について聞いた。保護者には児童の学習や生活態度にみられた変化について、そして教員には、テレビ会議を活用した地域とつながる授業づくりのノウハウやそれを通して何が達成できたのか、そして今後挑戦したいことについて聞いた。これらの結果は、映像に記録し、近日パナソニック教育財団のウェブで公開する予定である。本期間の裏話
本期間の成果
【教師のインタビューの様子】
- ・動画撮影において、本当に3人の皆さんにお世話をおかけしました。時間を忘れて、校舎内をあっちこっちと移動しながら、振り返りとなるインタビューをしていただいた。 「子どもたち、先生、お母さんがた、思ってた以上にいい話をするので、ついつい時間が延びちゃって…」と岸先生におっしゃっていただいた。児童も教師も今までの「何となくわかったこと」「何となくできるようになっ【教師のインタビューの様子】たこと」をインタビューを通して言語化し、それぞれの教師の意見を映像の中で、絡ませていただいたことで、研究の意義や成果が明らかになってきた。
- ・現和小学校との遠隔合同授業は、教師にとっても大変意義のあるものとなった。「それはSkypeをつないでする意義があるんですか?」という現和小学校の先生からの問いに研究の原点に引き戻してもらった。「Skypeをつなぐことが目的ではない」と繰り返し、確認してきたが、ライブ授業をこなしていく中で、「とにかくSkypeをつなげれば、何かそこで得るものがあるだろう。」という安直な考えになっていた。「Skypeをつなぐ意義」を求めることは、教材そのものの本質をしっかり理解する教材研究がまず、無くてはならないものであるということを再確認した。
2年間の成果
① 児童の変容
・コミュニケーション力
当初、画面向こうの相手に対しどのように反応していいのか分からない。表情も硬く、事前に用意していたことや練習を重ねたことしか言えず、相手から問われたことに答えることができなかった。しかし、ライブ授業を通して、いろいろな人と出会い、その人たちから影響を受け、「こうしたらいいんだ」ということが分かり、「自分たちも話したい」と即興的に相手とコミュニケーションをとれるようになってきた。・ルーブリック評価を通して
当初、画面向こうの相手に対しどのように反応していいのか分からない。表情も硬く、事前に用意していたことや練習を重ねたことしか言えず、相手から問われたことに答えることができなかった。しかし、ライブ授業を通して、いろいろな人と出会い、その人たちから影響を受け、「こうしたらいいんだ」ということが分かり、「自分たちも話したい」と即興的に相手とコミュニケーションをとれるようになってきた。② ライブ授業モデル例の整理
- ・100を越える授業実践を蓄積できた。これを「授業デザインの主体(教師中心⇔児童中心)及び「参加の形態(質疑応答⇔対話)を2軸として実践事例を4つの形態に整理できた。それぞれの型のポイントとなることをまとめ、ライブ授業設計の参考とした。 →ライブ授業の使用機器一覧とあわせて「Let’s スタート ライブ授業~名柄小トラの巻~」を発行、配布した。
- ・ICT機器の配置をレイアウトマップとしてまとめた。
- ・今までの接続先を、Skype人材バンクとして作成した。
③ 教師のスキルアップ
打ち合わせも含めると授業実践の倍以上になるSkypeの接続を通し、教師もICT機器に対する意識が高くなった。本年度の「教員のICT活用指導力の状況」において肯定的意見は、A項目100%(H29年度奈良県80.9%)、B項目88.9%(同74.0%)である。研究を始めたH27年度の結果と比べても、スキルアップがうかがえる。【全国(H29)・奈良県(H29)・本校(H30)の比較】
【本校H27年度とH29年度の比較】
今後の課題
- ・教師:教材研究・授業力の向上
- ・児童:自分の考えを自分の言葉で伝える。
- ・さらなるルーブリック評価の活用
2年間を振り返って、自己評価・感想(気付き・学び)など
成果目標
- ① 児童のコミュニケーションスキルの向上 対面でのコミュニケーションのあり方、コンピューターを介したライブ授業でのコミュニケーションのあり方(より即興性が求められる)、の相違点をまず、教員が把握する。授業の形態に応じたコミュニケーションスキルを児童に示し、スキルを身につけさせる。
- ② 教員の授業力向上 「Skypeを使うためにどんな授業をするのか?」ではなく「授業の目標を達成するためにSkypeをいかに利用するのか」という教員の考え方を転換し、授業設計を行う。1時間の授業だけでなく、単元全体を見通した計画を立てる。
- ③ 評価についての客観的指標づくり コミュニケーションスキルについては、ルーブリック評価(これができたらAねん!)をもとに自己評価を行う。
- ④ いつでも誰でも使えるマニュアルづくり ライブ授業を分類化し、その授業のポイントをまとめる。さらにレイアウトマップとリンクさせ、ICT機器の配置、学習空間づくりの視点からのライブ授業事例の形態変化をまとめる。
- ⑤ 外部への取組発信 ライブ授業を取り組んできた三年間を児童・教師・保護者のインタビュー等でまとめた動画を発信する。
- 明治大学 国際日本学部 准教授 岸 磨貴子 先生