実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

第39回特別研究指定校(活動期間:平成25~26年)

板橋区立上板橋第四小学校/平成25年度8~12月

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実践経過
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成果と課題
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裏話

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セールスポイント

 
  • 毎月、ICT機器とシンキングツールを取り入れた研究授業をおこなった。この期間では、9本の研究授業をおこなうことができた。毎回、違う形のシンキングツールが提案されている。
  • タブレット端末が9月より10台入った。さっそく、様々な授業で使用されている。研究授業では、10月の音楽の授業で「子どもたちが、自分のグループの演奏を録画し、振り返る」場面で使用した。
  • 大きなサイズのホワイトボードを20枚そろえた。ホワイトボードは1学期の研究授業で、「シンキングツールとして有効ではないか」と助言をいただいている。そこで2階のフロアで10枚、3階のフロアで10枚をそろえた。研究授業でも使われている。
  • 『思考スキルに焦点化した授業設計のためのパンフレット』を元に単元構成のための研修をおこなった。2月の中間発表に向けて授業設計のためのポイントの確認と共通理解を図った。
  • タブレット端末とeトーキーシステムを使った授業の研修をした。単独でタブレット端末を使用することは、かなり多くの授業でおこなわれるようになっている。さらに研究を進めるために、eトーキーシステムを使って、タブレット端末と電子黒板を連動する研修をおこなった。

実践経過

 

9月

第3回校内研究授業

  1. 2年生 国語 「きつねのおきゃくさま」 くま手チャート
  2. 2年生 図画工作「自分をみつめて」イメージマップ
上板橋第四小学校活動報告イメージ1 上板橋第四小学校活動報告イメージ2

第4回研究授業

  1. 6年生 国語「根拠や理由を明らかにして話し合う」ステップチャート

上板橋第四小学校活動報告イメージ3

10月

第5回研究授業

  1. 1年生 算数「くり下がりのあるひき算」 ステップチャート
  2. 4年生 音楽「わたしたちのリズムアンサンブルをつくろう」 P&Sシート
上板橋第四小学校活動報告イメージ4 上板橋第四小学校活動報告イメージ5

11月

第6回研究授業

  1. 2年生 道徳「カラカラかん」 キャンディチャート ホワイトボード
  2. 5年生 国語「世界遺産 白神山地からの提言―意見文を書こうー」
          ピラミッドチャート

上板橋第四小学校活動報告イメージ6

第7回研究授業

  1. 3年生 学級活動「よく噛んでよく食べる食習慣づくり」 
        バタフライチャート ホワイトボード
  2. 4年生 社会「東京の地図探検」 イメージマップ

上板橋第四小学校活動報告イメージ7

12月

  1. ・『思考スキルに焦点化した授業設計のためのパンフレット』を元に単元構成のための研修。
  2. ・タブレット端末とeトーキーシステムを使った授業研修。
 

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成果と課題

 

<成果>

  • 先行研究の『思考スキルに焦点化した授業設計のためのパンフレット』を参考に、思考を考えた単元構成が作れるようになってきている。毎時間、シンキングツールが使えるわけではなく、単元の中で使えるポイントがあり、そこでシンキングツールを使うことで思考が生まれてくることが分かってきた。
  • 紙ベースのシンキングツールばかりでなく、タブレット端末やホワイトボードを使った研究授業がおこなわれた。両方とも、子どもたちの思考を可視化するには有効な道具であることが分かった。この二つは日常の授業でも、かなりの回数使われている。

<課題>

  • 思考ツールの鉄則として「自分が分かり、他者と分かり合えること」と講師から指導を受けた。「自分が分かり」は考えて授業構成を進めている。しかし、「他者とわかり合えること」はまだまだ不十分である。思考を深められること、思考を共有化できることの二面を考えたシンキングツールの活用を考えていく必要がある。
  • 中間発表に向けて、シンキングツールの関連性や段階性を検討していく必要がある。どのような学習場面で、どのような教科で、どのような学年で等をある程度絞り込めるように、研究を進めていく。
  • より多くの場面でタブレット端末やホワイトボードを使用して、その効果的な場面を探していく。
  • タブレット端末上でのシンキングツールの使用は可能なのかを探っていく。

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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

 
  • シンキングツールをつかっての研究授業を一生懸命考えたことから、日常の授業の中でもシンキングツールを使えるようになった。また、この場面なら使えると考えるようになった。
  • 子どもたちがノートに自分でシンキングツールを書いて考えている場面をみて、嬉しくなった。
  • 自分も何かを考えるときに、シンキングツールを使ったりすることがある。
  • ホワイトボードって面白い。子どもたちがみんな書きたがる。書きたいから、たくさんの意見交流がおこなわれ、思考が可視化されていく。
  • タブレット端末はとっても便利。一つあるだけで、ビデオを撮影したり、写真を撮ったりして、子どもの学習の振り返りができてしまう。もっといろいろな場面で使っていきたい。

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アドバイザーコメント

放送大学 教授 中川 一史 先生

 

 本校の研究課題は、
「ICTを活用した思考力・判断力・表現力の育成
~シンキングツールの効果的な導入によって~」 です。

この時期の訪問では、思考を深めるための最適なシンキングツールやICTの選択・活用について、実践研究を深めていきました。

この時期、授業後の検討で、それぞれのツールのメリットや期待できる効果(例えば、ホワイトボードは全体の考えを書いたり並べたりするのに見やすい、タブレットは交流に使いたい、など)について、議論できました。特にタブレット端末は活用シーンとしては、「見る」「撮る」「書き込む」など、シンプルであるので、それを具体的な授業場面でどのような意図でどう活かすのか、検討していくことを確認しました。

また、授業そのものの検討も行いました。特に、「共有の場」として成立しているかどうかについては、毎回検討してきたのではないかと考えます。

今後の課題として、最適なシンキングツールやICTの選択・活用を収束するよう助言しました。それにともない、「関連性・段階性の検討(学習場面、意図、教科・学年の特性)」と「指導の在り方の検討」に迫っていくことを同時に進めていくことも触れました。

前回のコメントでも述べましたが、本校の教師集団は、とても研究熱心で、前向きに取り組まれています。2月14日の研究発表会には、ぜひ一人でも多くの方に参観していただきたいと思っています。

 

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