実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

第40回特別研究指定校(活動期間:平成26~27年)

多摩市立 愛和小学校 /平成26年度4-7月期

次へ
 

活動報告メニュー 活動報告メニュー

ご覧になりたいメニューボタンをクリックしてください。

研究課題と成果目標
研究課題と成果目標

取組内容
取組内容

裏話
裏話

成果
成果

今後の課題
今後の課題

公開研究会の計画
公開研究会の計画

アドバイザーコメント
必見! アドバイザーコメント

 

研究課題と成果目標

 

[研究課題]

タブレットPCの日常化が拓く新たな教育Styleの創造
      -学びの環境(授業、教師、地域)のRe-designを通して

[成果目標]

  • タブレットPCの日常化を促すルーティンの確立
  • 活用できるアプリケーション一覧の作成
  • 代表的アプリケーションを活用した協働学習、表現活動の授業展開のモデル化
  • タブレットPCの日常化がもたらす(教員、子供の)変化の把握
  • タブレットPCの積極的活用による基礎基本の定着とキーコンピテンシーの育成

本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応

 

多摩市立愛和小学校活動報告イメージ1

多摩市立愛和小学校活動報告イメージ2

【校内研究会の開催(3回)】

  1. 4月14日 年間計画の提示
  2. 6月 3日 校内研究の内容と方法をめぐってー授業を手がかりに
  3. 7月 9日 研究テーマ、内容、方法&組織の決定

【授業の公開(2回)】

  1. 4月23日 学習支援ソフト「ロイロノートスクール」を活用した授業公開(2年~5年)
  2. 6月28日 iPadの日常化が拓く新しい教育Styleの創造
    全学年(7学級)2コマずつの公開、多様なソフトを活用した拡散的な試み

多摩市立愛和小学校活動報告イメージ3

多摩市立愛和小学校活動報告イメージ4

【アドバイザーの助言と助言への対応】

  1. 事前訪問時の助言 4月22日  
    愛和小学校の取組が、他の学校にどのような影響を及ぼすのかを考えながら研究に取り組むことが大切であり、2年後の授業の姿や教師の役割の変化を常に意識してほしい。  
    研究の柱としては、一つは基礎基本の定着を図るタブレットPCの活用法ともう一つは表現・協働学習にかかわる授業モデル構築の二つになるのではないか。
  2. 訪問アドバイス時の助言 6月4日
    愛和小学校で行う研究には夢があり、その研究が世界につながるのだという意識をもって臨んでほしい。2年間の実践研究である。タブレットPCの1 to1環境で実現する学力観を明らかにできれば最高である。  
    またタブレットPCの導入モデルを示すことも、他校にとっては大きな参考事例となる。導入における一つ一つの活用ステップの具体を明らかにしたい。さらに低学年における一人一台の実践事例がほとんどない。このことも意識するとよい。
  3. 助言への対応(以上の助言を受け、研究の柱を次の二つの決定)
    • 1)様々なアプリを用いた1 to 1 の導入モデルの確立(ドリル的、映像、一斉、協働)
    • 2)タブレットPCを用いた協働学習の指導のあり方(発達段階での系統性など)
 

ページトップへ

裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

 

【嬉しかったこと】

6月28日の授業公開には、全国から200名以上の方に参観いただき、率直なご意見をいただくことができた。研究のスタートとしてタブレットPCの日常化が拓く可能性を拡散的に示すことができた。そしていくつかのメディアにも紹介いただき、教職員が自分たちの取組に自信をもちはじめた。
次のリンクは当日の協議会でプレゼンをした際の動画で、是非ご覧いただき本校の様子を感じていただければ幸いである。

ページトップへ

成果

 
  1. 研究の内容と方法が確定された。
  2. 研究組織が決定し、授業研究の日程と提案チームが決定した。
  3. 平成25年と平成26年に実施した学力調査(NRT)の分析ができ、研究のスタートとしての実態がしっかりと把握できた。
  4. 6月28日の授業公開を開催することで、教員の研究イメージの共有化が図られた。
  5. 基礎基本を定着させる有効なアプリの一覧フォーマット(フレーム)が作成できた。

ページトップへ

今後の課題

 
  1. 9月から授業研究が始まるが、高学年の宿泊学習や運動会など大きな行事が予定されており、研究にかかわる時間を計画的に確保すること。そのためには見通しをもった日常の教育活動が極めて大事となる。
  2. 様々な学習支援アプリが登場し、それぞれの機能をしっかりと理解しながら授業構築する必要がある。そして授業提案するチームだけが活用するアプリに精通するのではなく全てのチームが同じアプリを活用した授業を事前に実施しておく必要がある。  現在のところ、1)ロイロノートスクール(Loilo)、2)テックキャンパス(NTT)、3)ミライシート(Benesse)、4)Real-timeLMSの4つを基にした授業展開を考えている。
  3. 子供たちの表現力、コラボレーション力を育成するには、学習集団の安定と子供同士、子供と教師の信頼関係の構築が極めて重要であり、学級集団づくりにも力を注いでいく。

ページトップへ

公開研究会の計画

 
  • 平成26年11月22日(土) 授業公開&パネルディスカッション
  • 平成27年 1月24日(土) 研究発表会(1年目、中間発表)

ページトップへ

アドバイザーコメント

長崎大学大学院教育学研究科 准教授 寺嶋 浩介 先生

 

愛和小学校という名前でピンと来ない人でも,統合前の東愛宕小学校の名前を知っている人も多いかもしれない。愛和小学校はこの2014年度に開校した新しい学校である。タブレット端末の1to1環境を用意し,実践研究を進めている。

これまで2度訪問をしたが,まず学校長の経営方針とそれに基づく教員組織体制が他の学校にはない特徴的なものである。特に,外部人材や企業との連携などは,海外の有名な私立学校を想起させるほど独自性があるものである。本校の報告で紹介されている動画を見れば,ある程度イメージが湧くであろう。このように校長の経営がとかく注目される学校だが,その他の先生方も若手ベテランを問わず,このような環境をチャンスと捉え,いろんなことをためそうとされている点に驚いている。

今取り組んでいることは,良くも悪くも探索的・試行的であるため,多くの学校の参考となる1to1のモデル校になっていただきたいと思う。具体的に言えば,1to1が導入される際にみんなが一歩踏み出してできることは何なのか,それに加えて,もっと自由に新しい学力観に迫るような取り組みにはどのようなものがあるのかを具体化してほしいと考えている。他校への拡散を考えると前者が必要である。特に小学校低学年に関してはこれまでモデルもあまりないので,子どもの発達段階に応じた活用法を提示してほしい。ただし,私はここの学校は是非後者の取り組みを重視していただきたいと思っている。既存の学習をICTに置き換えるのではなく,1to1による新しい学習のかたちを生み出してほしい。

 

ページトップへ

 
次へ
多摩市立 愛和小学校の基本情報へ