実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

第41回特別研究指定校(活動期間:平成27~28年)

板橋区立中台中学校 /平成27年度8-12月期

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研究課題と成果目標
研究課題と成果目標

取組内容
取組内容

裏話
裏話

成果
成果

今後の課題
今後の課題

公開研究会の計画
公開研究会の計画

2年次に向けて
2年次に向けて

アドバイザーコメント
必見! アドバイザーコメント

 

研究課題と成果目標

 

[研究課題]

生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善<福井大学と連携>
―教科センター方式の導入と活用を通して―

[成果目標]

①基礎学力の定着と思考力・判断力・表現力、主体性の育成のために、教科センター方式の導入と活用を通して、ICT機器等の施設・設備を効果的に活かす。

②課題提示や指導方法の改善を図ったり、効果的に協同学習を取り入れたりするなど指導方法を工夫改善し、生徒の学習課題に対する意欲の向上や学習内容の定着につなげる。

本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応

 

[取り組み内容]

①授業研究に向けた学校組織体制の確立

→授業研究の実施“主体的な学びを重視した授業づくり”
 ①教科部会 ②学年体制 ③OJT活用
 ④同僚性育成 ⑤時間と場の確保 ⑥職層を生かした推進力

問題解決型・探究型の授業

協同学習の導入

指導と評価と支援の一体化

授業研究 年間3回×8教科(美術科講師対応を除く)=24回予定

→8~12月:国語3回・社会2回・数学2回・理科2回・英語21回実施

・音楽・技術家庭・保健体育3回(保健分野含)

→研究協議全体会 :9回実施済

9月

9月8日(火)
 →研究内容の確認・データ分析

9月11日(金)
 →国語・社会・数学・理科・英語・音楽・技術家庭・保健体育 授業研究

国語

 

1年 「話す・聞くこと」:「自分を伝えるスピーチ 効果的なスピーチの方法を知ろう」自分について伝えたいことを工夫し表現する態度を育てながら話し手の立場に立ち、共感的に聞く力を身に付ける。

指導の工夫
①紹介する対象を広く捉え、デジタル機器を積極的に活用する。
②スピーチリハーサルにタブレットを使い互いのよい点を可視化し協同学習に生かす。
成果:生徒による授業評価「授業のねらいは明確でわかりやすいか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ01
平成26年7月 89.5%
12月 93.4%
平成27年7月 91.3%
12月 91.2%
  1. 評価の工夫
  2. 思考力を高めるための基礎づくり
  3. デジタル教科書の活用・デジタルコンテンツの開発
  4. 落語家さんとのティームティーチングによる授業づくり
 

2年 「書くこと」:「豊かな言葉 短歌十二首 気持ちが伝わる短歌作品にしよう」短歌や鑑賞文を読み味わい、表現の特徴やリズムを理解し、感想を交流し合うことで短歌に関する自分の考えを広げる。

指導の工夫
①短歌を創作するという目標をもたせ主体性を伸ばす。
②自作短歌 タブレットを活用し「人を引き付ける短歌とは」という視点で協同学習を導入する。
成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ02
平成26年7月 86.5%
12月 93.6%
平成27年7月 90.5%
12月 89.2%
  1. 評価の工夫
  2. 表現力を高めるための基礎づくり
  3. 単元を貫く言語活動の設定:創作・作品推敲
  4. 課題設定の工夫とデジタルコンテンツの開発

社会

 

1年 ヨーロッパの人々の生活「農業や食文化の違いを探ろう」EUの結成における人々の結びつきから、政治的・経済的統合がEU域内の人々の生活に与えた影響を多面的に考察する。

指導の工夫
①地理的事象の把握のため重要語句の習得を積み重ねる。
②課題探究に向けた写真や資料等のICT活用 ③多様な意見を認め合う協同学習を導入する。
成果:生徒による授業評価「授業のねらいは明確でわかりやすいか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ03
平成26年7月 81.5%
12月 84.5%
平成27年7月 88.9%
12月 95.6%
  1. 課題に対して資料を活かした考察と表現
  2. 思考力を高めるための重要語句の習得
  3. 気付きから資料を活かし課題解決を図る。
  4. 資料の工夫(92.4%)から考えをもつ。(90.4%)
 

3年 人権の尊重と日本国憲法「世界の人権問題に関心をもとう」人権を守るための社会的な規制も必要になることを理解させ、世界規模の人権問題に注目、広い視野で関心を促し、物事を捉える。

指導の工夫
①具体的な分かりやすい発問によって発言を促す。
②基本的な知識を定着させるワークシート・資料の活用 ③他の意見との比較から視野を広げる。
成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ04
平成26年7月 83.6%
12月 84.8%
平成27年7月 92.6%
12月 95.6%
  1. 評価の工夫
  2. 理解を深めるための発問の工夫
  3. 課題解決のための資料を活かした協同学習
  4. 多様なデジタル機器・資料等の捉え方

数学

 

3年 2次方程式「図形問題を2次方程式で答を求めよう」図形の問題について、デジタル教科書を活用して数量の関係を理解しながら、2次方程式を利用して解を求め、解の吟味を行う。2クラス3展開の習熟度別少人数指導として年間3回指導者のローテーション・学習集団の編制替えを生かす。

板橋区立 中台中学校活動報告イメージ05 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ05 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ05

指導の工夫
①デジタル教科書を活用し、興味・関心を引き集中力を高める。
②身近な生活の中に数学を使えるよう、様々な事例を提示する。
③問題解決・探究型の授業構成
④問題を解くための手順を繰り返し確認する。
成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題
平成26年7月 85.8% 1.習熟度別少人数指導での評価の工夫
12月 89.8% 2.問題解決力を高めるためのデジタルコンテンツの開発・ICT活用の工夫
平成27年7月 87.4% 3.学力向上に効果的な授業者ローテーションと学習集団づくり
12月 88.8% 4.繰り返し学習と読み解く力をみる学習の進め方

理科

 

3年 いろいろな運動と物体の速さ「運動の様子や違いを説明しよう」物体の運動のようすを観察し、記録する方法を習得させ、速さと向きの要素、はたらく力と運動のようすの規則性を考える。

指導の工夫
①結果を予想しながら実験を行い、実験結果と照らし合わせて考察に結び付けていく。
②実物投影機を活用し、情報の共有化を瞬時に行う。
成果:生徒による授業評価「授業のねらいは明確でわかりやすいか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ08
平成26年7月 84.4%
12月 89.0%
平成27年7月 86.6%
12月 84.4%
  1. 課題解決学習を実験・観察を通して行う
  2. 理科の専門用語等、知識・技能の定着
  3. デジタルコンテンツ・デジタル教科書の効果的な活用
  4. 「考えをもつ」(76.4%)のデータ分析・課題
 

2年 化学変化と物質の質量「質量保存の法則を理解しよう」質量保存の法則が成り立つことを確認し、化学変化だけでなく、状態変化など物質のすべてに成り立つことを理解する。

指導の工夫
①実験結果を通して発見したことを大切に発表する力や他の意見を聞く力を身に付ける。
②デジタル教科書を使い、実験のまとめ・反復学習とする。
成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ09
平成26年7月 84.4%
12月 87.9%
平成27年7月 84.2%
12月 86.8%
  1. 教材・資料の工夫(90.8%)としての実験の設定
  2. 課題解決学習としての発問・動機付け・意欲化
  3. 個々の考えを引き出すための協同学習の導入の在り方
  4. 知識・技能の定着のためのデジタル資料の効果的な活用

英語

 

1年 I Like Kendama「一般動詞を用いて表現しよう」友達と意欲的に質問し合うことをねらいとして、展開部分で一般動詞の文法構造を提示ソフトで作成した教材を駆使して、練習を繰り返し、瞬時に共有化するとともに視覚的に文章や単語を入れ替えるなどのパターン練習をできるようにする。

板橋区立 中台中学校活動報告イメージ10 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ11 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ12

指導の工夫
①一般動詞の文法構造を提示ソフトで作成した教材の開発
②英語の4技能を1単位時間の中に入れて繰り返し練習する時間を生み出す。 ②ペアやグループでの情報の共有化を図る。
成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題
平成26年7月 84.0% 1.少人数の中での個に応じた指導・評価の工夫
12月 86.4% 2.英語4技能の習得のための授業構成
平成27年7月 89.7% 3.デジタルコンテンツの開発:提示ソフトで作成した教材の開発
12月 86.4% 4.ペアやグループでの情報の共有化・学習形態の工夫に伴う教育効果

音楽

 

1年 混声三部合唱「COSMOS」「主体的に音楽表現に取り組もう」混声三部合唱の曲想のイメージをふくらませながら、曲のよさを味わうとともに音楽記号の意味や働きを理解する。

指導の工夫
①映像を視聴し、曲想や歌詞の意味をつかむ。
②パートのグループ内で指揮や伴奏の役割を担いながら音取りができるように支援する。
成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ13
平成26年7月 88.4%
12月 89.0%
平成27年7月 93.3%
12月 92.4%
  1. グループでの評価の工夫
  2. 歌唱力を高めるための読譜の基礎・基本の習得
  3. 外部指導力の効果的な活用
  4. 曲想や歌詞の意味をつかみ、イメージを高める教材開発

保健体育

 

2年 男子体育 ネット型 バレーボール「自己やチームの課題を解決しよう」手のひらでボールを打つ様子をタブレット端末で動画撮影し、互いにアドバイスをし合い、実際のゲームに生かす。

指導の工夫
①スパイクのフォームをタブレット端末で動画撮影して課題を可視化する。
②チームリーダー中心に自己・チームの課題を客観的に捉え解決していく。
成果:生徒による授業評価「授業のねらいは明確でわかりやすいか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ18
平成26年7月 89.5%
12月 93.3%
平成27年7月 89.6%
12月 90.9%
  1. 技能を高めるための効果的な場面設定:個人・集団
  2. チーム力を高めるための個々の技能の習得
  3. 個人種目・集団種目での個人内評価の工夫
  4. 映像視聴による評価のポイントの明確化
 

2年 女子体育 ゴール型 ハンドボール「自己やチームの課題を解決しよう」自己やチームの課題をタブレット端末で動画撮影し可視化することで見出し、課題解決のための練習方法を考える。

指導の工夫
①集団種目として、攻撃法のセットプレーをホワイトボード・タブレットで確認し合い、攻撃法として実際のゲームに生かせるように作戦を立てる。
成果:生徒による授業評価「授業のねらいは明確でわかりやすいか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ16
平成26年7月 87.0%
12月 94.2%
平成27年7月 88.5%
12月 94.0%
  1. 集団種目におけるセットプレーの可視化
  2. 運動量を確保し基礎体力を向上させる手立ての工夫
  3. 実際のゲームに役立てるための生徒相互の働きかけ
  4. 「考えをもつ」(78.8%)のデータ分析

技術

 

2年 動く紙おもちゃ「機構を理解し、作る楽しさを味わおう」加工しやすい紙のおもちゃを用いて「運動を変化させる仕組み」の既習事項を生かすとともに実際の生活に役立てることを知る。

指導の工夫
①完成作品から作品の出来上がりのイメージを明確にする。
②既習事項がどのように生かされているかの視覚化③加工のしやすいクラフト教材の採用
成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ17
平成26年7月 75.6%
12月 84.1%
平成27年7月 80.2%
12月 80.8%
  1. イメージ化・視覚化等のデジタル機器を使う場面の設定。
  2. 生活を工夫して創造する能力の評価
  3. モデルとなるデジタル資料や模範作品の収集
  4. ねらい・分かりやすさ(65.6%)のデータ分析

家庭科

 

2年 「家庭科 調理実習『さけのムニエル』魚を使った日常食を調理しよう」日常食の調理をグループで協力して実習を行う。実物投影機で調理作業の手順を確認、生徒の盛り付け料理を共有する。

指導の工夫
①調理の手順を短時間で理解するために映像資料を示す。
②盛り付けの留意点を映像で提示する。
③調理と同時進行で片付け等の協力体制を推奨する。
成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ26
平成26年7月 91.3%
12月 94.3%
平成27年7月 92.5%
12月 88.8%
  1. イメージ化・視覚化等のデジタル機器を使う場面の設定
  2. 生活を工夫して創造する能力の育成に向けた教材の選定
  3. モデルとなるデジタル資料や模範作品の提示
  4. 専門企業や外部指導員のさらなる連携

9月 9月17日(木)

国語

 

3年 「俳句の可能性 俳句十六句」好きな俳句の情景について話し合い、表現に即して具体的な文章で表現する。ホワイトボードやタブレット端末を使用し協同学習を導入する。

指導の工夫
①修学旅行の俳句を作成するという目標をもたせ、主体性や意欲化を図る。
②協同学習にて多様な意見や根拠を交流できる発問の工夫
③情報の共有化
成果:生徒による授業評価「授業で考えをもつことができているか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ18
平成26年7月 84.7%
12月 89.0%
平成27年7月 83.8%
12月 83.6%
  1. 意欲化を図る発問の工夫:二者択一の意見のもちやすさ
  2. 選択の根拠を明確にするための協同学習の効果
  3. 鑑賞文・俳句の共有を楽しむ信頼関係の構築
  4. 俳句創作のための写真資料の映像の取り込み

10月 10月9日(金)

数学

 

1年 「比例と反比例」:習熟度別少人数指導授業研究 いろいろな数量の関係から、関数関係にある二つの数量を取り出す。タブレット端末による思考の可視化・多様性の発見

板橋区立 中台中学校活動報告イメージ23 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ24 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ25

指導の工夫
①習熟度別少人数指導でのデジタル教材の開発・活用
②思考の可視化と試行錯誤のできる画面操作
③考え方の情報の瞬時の共有化 ④個人学習とグループ学習との学習形態の組み合わせ
⑤思考を深める課題の工夫
成果:生徒による授業評価「授業の教材・資料を工夫しているか」(肯定的評価)と課題
平成26年7月 85.5% 1.思考を深めるデジタルコンテンツ・デジタル教科書・デジタル教材の開発
12月 90.2% 2.学習のねらいに沿った課題設定の工夫:多様な考え方を引き出す事例の提示
平成27年7月 81.4% 3.タブレット端末・デジタル黒板の効果的な導入・活用
12月 84.0% 4.具体的な事象を生かして数学的な見方や考え方を身に付ける手立て

10月 10月22日(木)

理科

 

3年 「運動とエネルギー」物体のもつ運動エネルギーのまとめとして、実験「ペットボトルのキャップの質量や速さにより動いたキャップの数がどう変化するのか」を調べる。

指導の工夫
実験のデジタル教科書の映像を見せ、理解を深めていく。簡易速度計を用いて、飛ばすキャップの速さを可視化し質量大小のデータをグラフにする。
成果:生徒による授業評価「授業の教材・資料を工夫しているか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ20
平成26年7月 87.6%
12月 90.5%
平成27年7月 87.0%
12月 90.8%
  1. 意欲・関心をもたせ探究的な活動を促す教材の工夫
  2. 映像による実験の目的、操作の確認・理解
  3. 時間内での実験のまとめ:表やグラフでの簡便な提示
  4. 学習のねらいに即した実験方法の適格性の可否

10月 10月23日(金)

保健体育:保健分野

 

3年 「喫煙と健康」養護教諭と体育科担当とのティームティーチング指導。健康を害する喫煙について自身の日常の生活の問題点として様々な影響を考える。

指導の工夫
学習のポイントを焦点化してイラスト教材のデジタル映像を作成し、課題として考える課題を明確にして日常の生活を振り返りつつ理解を深める。
成果:生徒による授業評価「考えをもつことができているか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ21
平成26年7月 81.0%
12月 88.8%
平成27年7月 89.6%
12月 86.9%
  1. 日常生活の健康に過ごす振り返りを促す発問の工夫
  2. 学習した知識を日常の健康保持に結び付ける手立て
  3. デジタル教材の開発と資料の精選
  4. 防衛体力を多面的に捉える保健分野での継続指導

11月 11月11日(水)

社会

 

2年 「欧米諸国における『近代化』~日本を取りまく世界情勢~」資料を読み取ることを通して、生徒の気付きを大切にし、思考の流れに沿って理解を深めていく。

指導の工夫
①映像の視聴から何を読み取るかを焦点化し生徒の発意を大切にする。
②多様な考えを引き出す発問の工夫
③個と集団での考える時間の確保
成果:生徒による授業評価「授業の教材・資料を工夫しているか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ19
平成26年7月 88.0%
12月 88.3%
平成27年7月 91.7%
12月 92.4%
  1. 発表活動での探究心を高める評価の工夫
  2. ICT活用の意義づけ・目的の明確化
  3. 思考の流れをつかむ資料の精選・瞬時の共有化
  4. 歴史的事象を再認識する資料の提示

11月 11月26日(木)

国語

 

2年 「思考力・判断力・表現力及び主体性を育む国語での表現活動:『話し方指導』」自分の思いや考えの根拠を明確にして伝える力を養い、主体的かつ意欲的な態度を培う。

指導の工夫
①外部指導力の効果的な活用として落語家さんとのティームティーチングを設定する。
②「話す・聞くこと」の面白さや楽しさを再確認する
成果:生徒による授業評価「授業の教材・資料の工夫があるか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ22
平成26年7月 90.9%
12月 95.5%
平成27年7月 88.5%
12月 87.6%
  1. 外部指導員による専門性の発揮・効果的な活用
  2. 「話す・聞く力」を高めるための動機付け・意欲化
  3. 技能を高めるための発展学習の工夫
  4. 「話す・聞く力」評価の観点の明確化

11月 11月27日(金)

保健体育

 

男子体育2年 「球技 ゴール型 バスケットボール」互いにアドバイスし合いながら自己・チームの課題を確認し合い、課題を解決するための練習方法を見出し、実際にゲームに生かす。

指導の工夫
①オフェンスの練習のパターンを提示する。
②タブレット端末で動きの確認の可視化
③運動量の確保
③位置とタイミングの視点からチーム課題設定
成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ29
平成26年7月 89.5%
12月 93.3%
平成27年7月 89.6%
12月 90.9%
  1. 集団種目としての評価の工夫
  2. チーム力を高めるための基礎・基本の技の習得
  3. 技能を高めるための動きの可視化
  4. 互いに教え合う、協力し合う人間関係の醸成
 

女子体育2年 「器械運動 マット運動」主体的に活動に取り組み、技の習得を目指してマット運動を楽しもうとする態度や自己の課題解決のために練習方法を考えて工夫する姿勢を育てる。

指導の工夫
①技の習得に向けて、動作をタブレットで撮影し、可視化する。
②協同学習によって互いのよさを認め合い、課題をともに解決する。
③運動量の確保
成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ15
平成26年7月 89.0%
12月 94.2%
平成27年7月 89.1%
12月 90.7%
  1. 技の習得に向けた段階的評価の工夫
  2. タブレット端末の有効活用
  3. 協同的な学習の進め方・助言し合う人間関係の醸成
  4. 映像視聴による動作確認力・自己評価力の向上

12月 12月18日(金):研究内容・学習指導案の作成

 

<2月29日(月)研究実践報告会に向けて>
主題“生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善”基本的な考え方 思考力・判断力・表現力・主体性の育成について、授業改善の視点を選択、設定する
① 問題解決型・探究型授業  
② 協同学習の導入  ③ 指導と評価と支援の一体化の工夫

②国・都・区の学力調査状況の推移・考察・検証 →授業改善に向けた課題の設定

●全国学力学習状況調査
 規範意識・自尊感情の伸びに伴う学力の伸長

●板橋区ふりかえり調査:国語1年 漢字
 検証調査(10月)の伸び:成果と課題の検証

板橋区立 中台中学校活動報告イメージ31 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ30

③平成28年度教科センター方式校舎へ円滑移行準備

  • 教科メディアセンター・ホームベース・学年ラウンジ企画
    →教科の特性を協議・初度調弁の決定
  • 生活指導体制の確立・授業規律・教育相談体制の確立
    →運営委員会:個に応じた指導事例積み上げ
  • 教科センター方式電子黒板等ICT機器活用指導力向上
    →教科部会ごとの協議・授業研究

④教科の専門性を高める指導計画・評価計画の作成
 →授業改善のための授業研究、協議・作成

⑤福井大学大学院・先進校視察から得た知見の活用
 →教科の特性を協議・初度調弁の決定

  • 教科センター方式の学校経営・施設設備の活用
  • パナソニック特別研究指定校の実践活動から学ぶ
    →福島県三春町立三春中学校視察・京都府同志社中学校視察・福井県視察

⑥平成27年度~国・都・区学校支援地域本部設置
 →地域教育基盤確立・保幼小中連携教育

⑦平成25年度~都から学校経営支援部設置
 →週1回・計23回実施・円滑なかつ組織的な学校運営

アドバイザーの助言と助言への対応

11月:アドバイザー吉崎静夫教授から


①成果と課題:

1学期7月に提示した「何のために→どの場面で→学力差・個の特性に応じてどのようにICT機器を活用していくかのイメージ化・実践」の課題に対して、9月の授業研究では全教科で展開部分を中心にICT活用が推進され、ICT機器を使ううちにそのよさを見出している。本日の体育分野での授業でも、技能の習得や向上が図られている。特に8月に購入したタブレットが授業の中で有効に活用され、分かりやすい授業が実現している。今後、導入やまとめの使い方も挑戦してほしい。

②ICT活用・実践・具現化・瞬時の共有化・可視化:

導入・展開・まとめのそれぞれの使われ方、タブレットでの動画視聴での「鏡的利用」による可視化が有効であった。生徒は楽しそうに映像を見ていた。自分の姿を具体的イメージで可視化することは、思考面の可視化につながっていく。「導入・展開・まとめ」と「個別・グループ・一斉」とを明示することも試みてほしい。

③個別・グループ・一斉の授業形態での効果測定:

体育分野だけでなく保健分野でも活用が期待される。

④これからの教科センター方式の教室デザインの意識化:

来年度につながる活用の具体化を図る。

⑤教科センター方式の学校となるからこそ、教科の特質をつかむ:

ICT活用を
1.とにかく使う段階→ 2.場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→ 3.個に応じた活用の段階
として順次練り上げること。その中で教科特有の活用、教科共有の活用を見出してほしい。

11月:アドバイザー岸磨貴子講師から


①成果:
  1. 体育分野の授業としてICT活用と環境の「人」とが機能化されていた。
  2. 撮影する生徒、課題を指摘をする生徒の協同学習の中で、何を撮影し、それを誰がどのように解釈して教訓を得ているのかが、しっかりと生徒たちに理解されて取り込まれている。この「何のために撮影するのかの共通理解」が図られて、相手のチームのくせの分析や自分のパフォーマンスの評価と改善につながっていた授業であった。
  3. 教師の役割として生徒との関係が信頼と愛情によって構築されていることが素晴らしい。
  4. 今後、例えば、タブレット端末で動画を誰が撮るか、なぜ横から撮るのか、何のためにということも継続して考察していきたい。全体として主体性を育むことを目指し意欲的な授業参加の姿が見られた。
②「わかりやすい・集中できる・学習の振り返り」の効果測定:

技の習得にステップを設定・練習の回数が増え技の習得の速度が高まっている。生徒自身が主体的に撮影し振り返り話し合いがなされていた。

③今後の課題:タブレットの活用の幅を広げる:

NHK視聴覚ライブラリーのデジタルコンテンツ活用

12月: 研究推進委員との打ち合わせ アドバイザー岸磨貴子講師から
①教科センター方式:

中学校教科特有のICTの使い方を確立していくこと。

②ICT活用の日常化・実践積み上げ

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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

 

①大学との連携:日本女子大学学生57名との授業研究―いただいたご意見から―

理科:実験の動画によって、内容を思い出したり、理解したり、再確認したりとよく復習ができて授業内容の理解が深まる。電子黒板を使い、時間短縮にもなりメリハリのあるとても楽しい授業であった。

数学:ティームティーチングにより一人の先生が電子黒板を操作し、もう一人が要点を教えたりして、より多くの生徒の関わることができ、生徒の学習意欲というものが上がっているように感じた。

国語:最新機器の活用や生徒の主体性を重視し、自分の作品に友人の考えを取り入れ、よりよいものにしていく作業は、教員・生徒間の活発な言語活動を生み出す効果的な授業デザインだと感じた。

社会:生徒の関心を引き付ける投げかけや的確にほめ意欲を向上させるスキルの重要性を学んだ。

家庭科:50分間の中で説明、調理、試食、後片付けとすべて行うには非常によく考えられた授業案が必要とされ、ICT機器をうまく活用することで授業効率を上げ、授業の幅を広げることができると感じた。

②近隣小中学校からの授業研究参観の定着

③来年度入学希望者の増加

平成26年度:121名
平成27年度:141名
平成28年度:185名

新入生説明会での保護者アンケートから

「板橋区の教科センター方式への期待と先生方の熱心な指導が伝わり、とても心強く思います。」

④「教育新聞」記者による肯定的評価

東京・板橋区立中台中のICT活用  パナソニック教育財団の特別研究指定校

(平成27年12月14日付 教育新聞記事から)

東京都板橋区立中台中学校(北村康子校長、生徒数272人)は、平成27~28年度の(公財)パナソニック教育財団の特別研究指定校として実践研究助成を受けている。平成28年度には教科センター方式校舎の改築が完成する。各教科教室(教科センター)での学習体制や電子黒板、タブレット端末などのICT環境を生かし、生徒の主体的、協同的な学習の実現と思考、判断、表現力を育む実践研究を推進している。11月に行った2年生保健体育の単元「男子・バスケットボール」「女子・マット運動」の授業研究では、グループで互いの動きをタブレット端末で撮影。映像を視聴しながらパスの仕方や動作の確認を行い、良い点や課題を正確につかみながら、習熟度の異なる生徒相互で良いアドバイスを送り合う取り組みを実現している。

⑤アクティブラーニングの充実:全国学力学習状況調査「生徒質問紙」のデータ成果から

質問: 1、2年生のときに受けた授業では、自分の考えを発表する機会が与えられていたと思いますか。

肯定的評価:93.9%

板橋区立 中台中学校活動報告イメージ32
関連事項
質問:数学の授業で、問題を解くとき、もっと簡単に解く方法はないか考えま
   すか
肯定的評価:80.3%(都68.0%)
質問: 1、2年生のときに受けた授業では、生徒の間で話し合う活動をよく行っていたと思いますか。

肯定的評価:92.4%

板橋区立 中台中学校活動報告イメージ33
関連事項
質問:国語の授業で、目的に応じて資料を読み、自分の考えを話したり、書い
   たりしていますか
肯定的評価:83.3%(都59.7%)
質問:理科の授業で、観察や実験の結果をもとに考察していますか
肯定的評価:83.3%(都69.3%)

⑥「自分の考えを論理的にまとめ主張する力」について評価指標としての各種コンクール等に多数入賞

平成27年度 第37回「少年の主張全国大会」文部科学大臣賞:全国中学生55万人から受賞
平成27年度 「薬物乱用防止標語東京都」最優秀賞:東京都中学生4万人から受賞
平成27年度 「税についての作文」区長賞:板橋区内中学生4,399人から受賞
平成27年度 「読書感想文コンクール」特選・東京都選考出品:板橋区内中学生6,879人から受賞
平成27年度 「調べる学習コンクール」奨励賞3名:板橋区内中学生645人から受賞
平成27年度 「税をテーマとした川柳コンクール」
板橋区商店街連合会会長賞・入賞6名:ジュニア部門1,120人から受賞
平成27年度 「税についての作文」 区長賞:板橋区内中学生4,399人から受賞
平成27年度 「絵手紙コンクール」中学生部門 銀賞・佳作:全国中学生10,386人から受賞

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本期間の成果

 

①授業研究に向けた学校組織体制の活性化
 →授業研究“主体的な学びを重視した授業”の定着

週1回研究推進委員会・運営委員会実施・月1回研修会

  • 問題解決型・探究型の授業
  • 協同学習の導入
  • 指導と評価と支援の一体化

<生徒授業評価>

  • 授業規律 7月:90.5%→12月:91.2%
  • 授業準備 7月:93.7%→12月:90.4%
  • 朝読書・朝学習等への取組 7月:91.7%→12月:92.0%
  • 授業でわかろうとする努力 7月:84.1%→12月:83.2%
  • 予習、復習等、家庭学習への取組 7月:68.8%→12月:65.2%

→時間と場の定着・職層推進力強化→学習に対する“慣れ”への指導の教科

板橋区立 中台中学校活動報告イメージ34

②保護者による評価:学校公開 →第3土曜日実施8回
 →理解しているか:95.5%→99% ・意欲的か:92.4%→99%

●国・都・区の学力調査状況 
 →夏季休業中の三者面談の実施・「授業改善推進プラン」作成に生かす。

3年全国学力学習状況調査・1・2年区学習ふりかえり(FB)調査・2年都学力向上を図るための調査

③平成28年度教科センター方式校舎へ円滑移行準備

教科メディアセンター企画
→電子黒板・タブレットPC設置+家具計画+運用計画

ホームベース企画・学年ラウンジ企画
→学級を超えた生活指導体制の検討・確立

教科センター方式 各教科メディアエリアのレイアウト作成
→電子黒板等ICT機器活用指導力向上

教室運用計画の作成資料の収集:教室名の確定・キープランの決定・新入生保護者説明会の実施

板橋区立 中台中学校活動報告イメージ35 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ38

板橋区立 中台中学校活動報告イメージ36板橋区立 中台中学校活動報告イメージ37

電子黒板等ICT活用場面 →導入・展開・まとめでの集約例

導入 社会:映像資料から課題の発見・理解・共有化・意欲化
数学:デジタル教科書で問題を解く考え方や手順を瞬時に理解する。
展開 国語:デジタル教科書の視聴・タブレット端末を使いスピーチ撮影による可視化
国語:タブレットの映像を基にした創作作品の推敲・発表による可視化・瞬時の共有化
まとめ 数学:デジタル教科書で問題を解く考え方や手順をまとめる。

④ 教科の専門性を高める指導計画・評価計画の実践
 →教科部会:週1回での協議・検討

⑤ 福井大学大学院との研修機会の共有化
 →アクティブラーニングの充実・研究スタッフの交流

⑥ 地域教育基盤・学校経営支援部活性化による校務改善
 →教科センター方式の新校舎移転の協議

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今後の課題

 

① 教科センター方式導入の新校舎を生かす

  • 中学校教科特有のICTの使い方を確立していくこと。

② ICT活用の日常化・実践積み上げ

①とにかく使う段階→②場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→③個に応じた活用の段階、として順次練り上げること。

③ 研究体制の確立によって授業改善に向かう自発的な取組にしていくこと

④ 学力向上に向けた広報活動

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公開研究会の計画

 

① 公開授業研究会:年間3回×8教科(美術科講師対応を除く)

  • 1月14日(木):研究実践報告会等の最終確認
  • 2月29日(月):研究実践報告会

② 教科部会:週1回

  • 音・技は他校の管理職に研修要請・授業改善推進プラン作成

③ 学習指導案・研究発表原稿の完成:教科部会

<学会発表等の予定>

  • ①公開授業研究:3学期で8教科予定
  • ②土曜公開授業:3学期で2回予定
  • ③指導教諭模範・公開授業:年6回 3学期で2回予定 2月18日(木)・19日(土)予定
  • ④研究実践報告会:全教科 2月29日(月)

国語 1年A組 国語 「感じたことを文章にしよう」
主体的かつ意欲的な学びを支える語彙力、読解力を身に付け、自分の思いや考えの根拠を明確にして伝える力を養い、協同学習を通して考えを深める。

社会 1年B組 社会 「武士の世の始まり」
デジタル教科書、地球儀、世界地図、ビデオ教材、視聴覚・新聞資料、外部指導員の協力等を得て、協同学習から自分の考えを深め、社会的思考力を高める。

数学 2年A組・B組 数学 「確率の考え」習熟度別少人数指導
既習事項を基にして習熟度別少人数授業を工夫するとともに探究型授業や協同学習を取り入れ、数学的な思考力、表現力、主体性を育てる。

理科 3年B組 理科 「環境と科学技術」
課題に興味をもち、観察・実験の結果から論理的に考察し、主体的に課題を解決する力を育成するとともに協同学習により互いの考えを高め合う態度を育てる。

英語 2年C組 英語 「Good Presentations 比較級・最上級」少人数指導
ペアワークやグループワークなどの協同学習を通して、意欲的に英語を学ぶ姿勢をつくり、学び合いの機会を通し言語や文化を理解しようとする態度を育てる。

音楽 3年A組 音楽 「混声三部合唱『あなたへ』」
ICT機器を用いた授業の実践を通して、感受したイメージを知覚し、創意工夫しながら主体的に音楽表現に取り組もうとする態度を育てる。

美術
造形表現の作品完成時の制作のイメージをもち、色彩、構成、表現技法など、基礎知識を生かしより深い表現力を主体的に身に付ける。

保健体育 1年C組 男子体育「ハンドボール」女子体育「バスケットボール」
個々の技能を身に付けるとともに協同学習を通して、互いに教え合い、思考力、判断力、課題を解決する力を高め、主体性を育てる。

技術・家庭
知識や技能・考え方を作品づくりと生活に役立つ楽しいものつくりに生かし主体的に生活を工夫する創造的実践的な態度を育てる。

経営支援部
学校経営支援部「チーム板橋」の組織体制を醸成し、「教科センター方式」校舎での落ち着きと温かみのある空間づくりに取り組む。

保健
保健委員会活動を通じて、自らの健康に関して興味・関心をもち、健康を保つ情報を積極的に周囲に発信する姿勢を育成する。

給食
給食の配膳・片付けを通して協同する姿勢を育むとともに、板橋ふれあい農園等の食材を通して栄養に関心をもち「食を選択する力」を養う。

⑤ 福井大学研究大会参加:2月27日(土)・28日(日)

⑥ 教科センター方式新校舎への移転:3月

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2年次に向けて

 

①平成28年度から「板橋区教育研究実践校」に指定:教科センター方式校舎を活かした授業改善

②研究主題:「生徒の主体的な学びを重視した授業の
                      工夫・改善<福井大学と連携>」
         ―教科センター方式の導入と活用を通して―

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アドバイザーコメント

日本女子大学 人間社会学部教育学科 教授 教職教育開発センター 所長 教授 吉崎静夫 先生
明治大学 国際日本学部 特任講師 岸磨貴子 先生

 
吉崎先生イメージ

本校の研究課題は、「生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善―教科センター方式の導入と活用を通して―」である。その際、平成28年4月からの新校舎での本格的な「教科センター方式の導入」において、ICTを授業の中でどのように有効に活用するのかということに関係者の期待が集まっている。ただし、現在は、プレハブの仮校舎での教育実践という厳しい状況にある。しかし、9月以降、美術科(講師対応のため)を除くすべての教科で精力的な授業研究が展開されている。本校の活動報告には、21の授業実践例が紹介されている。そして、それらの授業実践において、タブレット端末、電子黒板、実物投影機、デジタル教科書、デジタル教材などのICTが効果的に活用されている。

7月までのICT活用の実態は、私(吉崎)がいう第一段階(とにかく授業でICTを活用する段階)にとどまっていたが、8月以降は、第二段階(授業場面に応じてICTを有効に活用する段階)に達している。なお、ここでいう授業場面とは、「導入・展開・まとめ」という学習場面と、「個別・グループ・一斉学習」という学習形態の二つの視点の組み合わせを意味する。

そこで、今後、本校に求められることは、これら二つの視点(学習場面、学習形態)をマトリックスにして、9つのセル内に「ICT活用の手だて」を位置づけることである。さらに、研究テーマとの関連で、「教科特有のICT活用」と「教科共通のICT活用」という新たな視点を検討するために、「教科別のマトリックス表」と「教科横断型のマトリックス表」を作成することが求められる。これらの表ができれば、本校ばかりでなく、他校の先生方にとっても、「ICTを活用した授業デザイン」のための有効な手がかりになると考える。大いに期待したい。

 

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