【4月】
- ・2年間の研究の流れについて詳細を検討。その後、職員全体に周知し、2年間テーマに向かって何をどう進めていくのか共通理解を図った。
- ・職員全体を、3つのグループに編成した。【A:学習支援ツール・デジタドリル・GIGA端末 B:生成AI・VR/AR C:STEAM・プログラミング】グループでメンバーの確認とグループでICT機器を使用していきながら、どのような探究的な学びを展開できるのかを話し合った。
- ・日頃から本校の研究に関わっていただいている玉川大学の久保田善彦教授を招聘し、2年間取り組む研究の有用性及び課題を精査することについて、探究的な学びや自己調整学習の視点から内容を検討し、ご指導をいただいた。
【5月】
- ・4月に玉川大学の久保田善彦教授からご指導いただいた内容について、研究部で協議を行い子供の学ぶ過程やICTの活用等に関する部分を修正した。再度、久保田教授とのオンライン会議を開き、研究の方向性について指導・助言をいただいた。
- ・探究的な学びを教師が実践していくことで子供の探究力にどのような変容が見られるのかを知るために第1回の探究に関するアンケートを全学園生に実施した。さらに久保田先生からのご指導もあり、先生の授業で意識したポイントと子供の変容を確認することで授業改善にもつなげられるということから教師にも同アンケートを実施した。
【6月】
- ・6月28日(金)研究のアドバイザーである高橋純先生をお招きして授業研究を実施した。
2年道徳、4年体育、5年算数、9年社会、9年英語において探究的な学びを公開し、指導・助言をいただいた。研究授業後、各グループに分かれて協議を行い今後の授業づくりの方向性を職員で協議した。
研究協議後、高橋先生から「探究的な学び」について全体講話をいただいた。探究とは何なのか、個別最適な学びと協働的な学びをどのように充実させていくのかをご指導いただき、問いを創り出すためには教科書に掲載されている事実をしっかりと捉える必要性があることを全体で認識した。 - ・2年 道徳 「森のともだち」 友情・信頼 主なICT機器:Microsoft Teams、Padlet
友達をテーマに、学園生が「問い」を自ら考え、意見を共有しつつ深めていくといった探究的な活動を行った。意見の共有は、オンライン掲示板アプリ「Padlet」を使用し、学園生自らがもった疑問を集め、まとめていくことで学級全体の「問い」をつくれるよう、効果的な活用をした。 - ・4年 体育 「ボールゲーム」 主なICT機器:HADO
ネット型ゲームでは学園生同士が力を合わせたり、作戦を練ったりする活動が必要となってくる。本授業ではmeleap社のARコンテンツ「HADO」を用いた活動を行った。性別や運動経験、体力の差に影響を受けにくいため、運動が苦手と感じている学園生も力を合わせたり、作戦を練ったりする活動に意欲的に取り組んでいた。 - ・5年 算数 「四角形の内角の和」 主なICT機器:geogebra
四角形の内角の和が360°であることが様々な四角形で成り立つかどうかを調べる活動を通して、四角形の内角の和が360°であることの理由の説明を洗練する授業を行った。授業では「geogebra」という図形を書くソフトを使いながら教科書に掲載されている説明をどの四角形にも応用できるように一般化していくことをペアで行った。 - ・9年 社会 「現代社会の特色と私たち」 主なICT機器:Microsoft Teams、Copilot
現在社会の課題について学園生に周知させる新聞づくりのために取材ノートを作成する授業を行った。本授業では既習事項を基に将来の日本についての自分なりの考察を作成した。生成AI(Copilot)との対話によって、自分の考察を評価してもらいながらより良い取材ノートになるように取り組んでいった。 - ・9年 英語 「Unit3 Animals on the Red List」 主なICT機器:Microsoft Teams、Padlet
絶滅危惧種の生き物の紹介や自分たちにできる絶滅危惧種を守る行動について、ニュース番組を模したプレゼンテーションを作成することを目標に、絶滅危惧種について調べたり、英文のニュース原稿を作成したりする活動を行った。授業では、自分で活動の順番やペースを自由に決め、電子図書館の蔵書や翻訳ソフトなど様々なICTツールを使って活動に取り組んだ。
【7月】
- ・本研究アドバイザーである高橋教授、外部アドバイザーの久保田教授のご指導のもと修正した研究の方向性と授業作りについて職員全体に周知し、各グループでどのような授業ができるか協議をする。
- ・9月に公開授業が同じ研究テーマで実施されるので、チームごとに研究協議を行う。