スクールフォトレポート

2024/12/17

国立大学法人広島大学附属三原中学校

仲間と協働しながら、音楽でつながる・表現する。

写真:仲間と協働しながら、音楽でつながる・表現する。
11月30日には本学校園の公開研究会を行い、音楽科も授業提案を行いました。
授業の中では、flat for educationという音楽創作アプリを使った協働的な創作の授業を行いました。

音楽科の創作の授業では、様々なイメージとなるものを想起しながら、リズムパターンを創ったり、リズムに音高を付加して旋律をつくったり、コード進行にあう音楽を創ったりと様々な授業が行われています。本校でも、これまでに、ベートーヴェンの「交響曲第5番」を鑑賞し、動機が繰り返されることを生かして旋律を創作したり、絵本の場面にあう音楽を班ごとに創作したりしてきました。

今回の授業では学校を紹介するCMづくりを実施しました。4人班で一人4小節、つまり班で16小節の作品ができあがります。この授業では、一人ひとりが創作した4小節の旋律をflat for educationの共同編集の機能を活用して、それぞれの作品を一つに統合し、その違和感(旋律がうまくつながっていなかったり、曲のもりあがりなどの変化が構想したものと違ったりすること)に対して、協働しながら問題解決をするという授業でした。

授業の中では、友達の作品にアドバイスしたり、友達の作品からアイデアをもらったり、滑らかにつながるように自分の作品を創りなおしたりと様々な姿が見られました。CMとして完成するまでにもう少し時間がかかりそうですが、仲間と協働する喜び、つながる喜びを実感できるあたたかい時間となりました。

今後は研究のまとめに向けて、生徒の創作の過程における思考の変容や実際的な操作の内容、生活の中の音楽についての認識の変化などについて分析していく予定です。
学校名 国立大学法人広島大学附属三原中学校
研究課題
生活や社会の中の音や音楽と主体的に関わる音楽科の題材開発
~探究的に音楽を創り出す学習過程・思考過程に着目して~
都道府県 北海道
学校ホームページ https://www.hiroshima-u.ac.jp/fu_mihara