スクールフォトレポート

　二校間交流を進めていく中で、本研究で育成したい力の大枠として、①コミュニケーション力の向上、②ＩＣＴ活用能力の向上を掲げています。
　交流校との関わりを深めていくためのツールとしてＩＣＴを活用しています。初回のオンライン交流会から、パソコン操作をはじめプレゼン制作も両校の生徒とも高い技能・技術力でそつなく活用する姿に指導者側は感心するばかりでした。肝心のコミュニケーションのとり方について本校の生徒はぎこちなく、一部生徒のパフォーマンスに助けられたという形で終了しました。この時は、交流校生徒のコミュニケーションのとり方のスムーズさに圧倒され、「このままでは負けてしまう」(勝負ではないのですが…)という言葉が聞こえてきたことを思い出します。そこから互いの学校を行ったり、来たりと何回かの交流を重ねていくうちに、いつの間にか友情や絆が芽生えはじめ、本校の生徒からも積極的に関わろうとする姿が見えてきました。
　本校は今年度創立７０周年を迎えました。ドローンで学校の様子や地域を空撮し、７０周年式典において、空撮した動画などを地域の方々に披露したいという計画が数年前からあったこともあり、助成金でついに念願のドローンを購入することができました。ドローンの基礎知識や操縦、プログラミング操作などは主に技術の授業(エネルギー変換、情報の技術)で行いました。最終的には周年行事における目標も達成し、現在は今年度最後の取組として、３年生がこれまでの計測・制御、プログラミングの知識を生かしながら、設定条件に応じた最後のフライトに挑みました。個人での課題ではありましたが、液晶画面付き送信機の操作を数名で協力し合い、課題クリアに向け、楽しみながら協力する姿が大変印象的でした。

生徒の自己肯定感・コミュニケーション力を高め、居場所・絆づくりの構築についての研究
～二校間・教育委員会の連携とＩＣＴを活用した体験活動を通して～