スクールフォトレポート

2025/03/12

国立大学法人名古屋大学教育学部附属中・高等学校

NEW

未来のデータサイエンティスト育成へのDXアプローチ

写真:未来のデータサイエンティスト育成へのDXアプローチ
 1年間、データサイエンスの授業内において生徒が一人一台端末で自由に生成AIを活用できる環境を作り、その活用の様子を追ってきました。本校のデータサイエンスの授業では、講義形式の場面、Excelを用いた分析演習の場面、課題設定をして探究を行う場面、レポートを作成する場面と、様々な場面が設定されています。異なる場面での生成AIの活用例の一端を教師が示し、その後の活用は自由という形で進めてきました。
 オリエンテーション当初は、使用したことはあるものの、具体的な活用イメージを持たない生徒がほとんどでしたが、1年間の実践を経て、生成AIの活用の質が変化している様子が見てとれます。
 後期のPBLによる「ビタミンCの滴定実験」において、試料の酸化滴定反応が終わった点(試料の色が濁った点)の判断に対して、生成AIに判断基準を尋ね、写真を撮り比較する方法を提案され、実施している班もありました。
 レポート作成では、最初から生成AIに答えを求めず、自己の考察の方向性をまず考え作成したのちに、別視点からの考察がないかを生成AIに問う生徒が複数居ました。さらに、異なる視点での複数の考察をまず自分で考えてみてから「生成AIの考察と自ら考えた複数の考察を比較する」といった使い方をする生徒もいました。生成AIの特徴を理解し、必要なタイミングで活用することを身につけ始めている様子を見ることができました。
学校名 国立大学法人名古屋大学教育学部附属中・高等学校
研究課題
未来のデータサイエンティスト育成へのDXアプローチ
~生成AIを活用したデータサイエンス教育の実証研究~
都道府県 愛知県
学校ホームページ https://highschl.educa.nagoya-u.ac.jp