活動レポート
2015年度 こころを育む活動 全国大賞 決定!
- 2015年12月10日
- 子どもたちの「こころを育む活動」
この度は、「子どもたちの“こころを育む活動”」募集にたくさんのご応募をいただき、
ありがとうございました。厳正なる選考の結果、下記の通り、4件の授賞が決定いたしました。
(秋田県鹿角市八幡平字諸田4番地1)
八幡平ボランティアガイド
一般社団法人 キッズ・メディア・ステーション(宮城県仙台市青葉区上杉5-3-47-202)
つくる力・つたえる力・つながる力を育む『石巻日日こども新聞』
(大阪府箕面市森町中1-23-14)
とどろみに生きる
特定非営利活動法人 湘南市民メディアネットワーク(神奈川県藤沢市藤沢93 新堀学園ライブ館2階)
映像制作授業・ワークショップによる青少年育成・自立支援・社会参加事業
(敬称略)
<2015年度子どもたちの“こころを育む活動”受賞団体の活動概要及び選定理由>
全国大賞(1団体)
【団 体 名】 鹿角市立八幡平中学校(秋田県鹿角市)【活動名称】 八幡平ボランティアガイド
【所在地等】 所在地:〒018-5141 秋田県鹿角市八幡平字諸田4 -1
TEL:0186-32-2226 FAX:0186-32-2227
E-mail:hachimantai-jhs@ink.or.jp
代表者:澤口康夫 担当者:駒木利浩
HP:http://www.ink.or.jp/~hattyuu/shindex.htm
【活動概要】 ふるさとの良さを再認識させ、地元に生きる誇りと気概を持たせること、人間関係力と自己肯定感を培うことを目的として、中学生による、地元・八幡平のボランティアガイドを行っています。 ガイド活動は、全校生徒99名を異学年からなる縦割り班に組み合わせて行うため、上級生のリーダーシップが重要となります。同学年では目立たない生徒でも、過去の経験を生かし、後輩のためにがんばる姿勢からは、自己肯定感、自己有用感が醸成されています。また、観光地におけるボランティアガイドは、初対面の観光客に声をかけるところから始まるため、自らを表現する姿勢も自ずと培われてきています。特に、お礼の手紙をいただくことで、満足感や達成感が増しているようです。 3年間の活動により、郷土を愛する心と自己肯定感や自己有用感、人間関係力が育まれつつあります。 【活動の3つの工夫】
全校生徒が異学年の班で協力し合い、地元・八幡平を魅力的にガイドしています。手作りのボードや資料、記念品も用意します。
主体性を育むため、観光客への声かけからガイドがスタート。少しの勇気とリーダーシップ、チームワークが大切です。
ガイド地の温泉は休憩所に、地元の団体はガイドの先生になって、子どもたちをサポート。目的に添った連携の仕方も学びます。
八幡平が好きと答える生徒が年々増加。平成27年度中間評価では88%となった。
小学校で収穫した八幡平産あきたこまちを記念にプレゼント。
ガイドマニュアルを作成し、外部の方々の助言を受けて、校内・実地で何度も練習します。
上級生のリーダーシップが光ります。
活動後の報告会は、学んだことを共有し、さらに発信する機会になります。また、感謝の手紙には、感動とやる気をいただいています。
修学旅行でも配布した「鹿角の見所」パンフレット。(中3)
優 秀 賞(2団体)
【団 体 名】 一般社団法人 キッズ・メディア・ステーション(宮城県仙台市)【活動名称】 つくる力・つたえる力・つながる力を育む「石巻日日こども新聞」
【所在地等】 〒980-0011宮城県仙台市青葉区上杉5-3-47-202
TEL・FAX:022-721-3143
E-mail:info@kodomokisha.net
代表者:太田 倫子 担当者:太田 倫子
HP: http://www.kodomokisha.net/
【活動概要】 東日本大震災を経験した子どもたちが、その経験を乗り越えて力強く生きる力を身につける
こと、地域内外に災害の記憶を伝え、関心と備えを喚起することを目的に、石巻の子どもた
ちによる取材活動で石巻の今を伝える「石巻日日こども新聞」を発行しています。石巻日日
新聞社の協力を得て2012年3月11日に創刊し、ブランケット判カラー4Pの新聞を年4回発行
、2015年12月現在の発行部数は5万部です。表現力やコミュニケーション力を磨くワーク
ショップも開催。経験や気づきを情報として発信すること、取材を通じてよきロールモデル
としての大人と出会うことが、子どもたちの心を開放し、モチベーションを高めています。 【選定理由】 震災で壮絶な体験をした子どもたちが、表現によって心のアウトプットを図る取り組み。地
域を知り、伝え、広げていくキャリア教育が企業やNPO、学校との連携で成果を上げていま
す。 【団 体 名】 とどろみの森学園 箕面市立止々呂美小・中学校(大阪府箕面市)
【活動名称】 とどろみに生きる
【所在地等】 〒563-0257大阪府箕面市森町中1-23-14
TEL:072-739-0087 FAX:072-739-2560
E-mail:ichihara_yoshinori@mail1.koumusb.net
代表者:市原 義憲 担当者:奥畑 仁
HP: http://www.city.minoh.lg.jp/todorominomori/
【活動概要】 地域の自然を愛し、地域産業を守り、受け継いでいく使命を自覚することで、自分や周りの
人、社会を見つめ、たくましく生き抜く人を育てることを目指しています。小・中一貫教育
の利点を生か3年間かけてステップアップするプログラムにより、子どもたちは認知症に
ついて知識をし、1~9年生の縦割り活動、全教員が年1回ずつ行う研究授業、全学年に共
通した学びのスタイルの確立など、子どもたちの生きる力を育む「モリ森プラン」を作成。
また、地域と連携して、花いっぱい運動、びわの袋かけ、山椒の樽漬け、ユズ・シイタケ栽
培、防災キャンプ、生物学的水質調査、稲作、オオムラサキの飼育・放蝶、里山への道づく
りと植樹、炭焼き体験、間伐体験など、多彩な自然・産業体験を各学年で行っています。
【選定理由】 9年間を見通して、地域の自然や産業、さらには人間や社会を理解し、愛情を育てるという
トータルな取り組み。形式的ではない真の体験学習が、地域への愛着と参加意識を育んでい
ます。
奨 励 賞(1団体)
【団 体 名】 特定非営利活動法人 湘南市民メディアネットワーク(神奈川県藤沢市)【活動名称】 映像制作授業・ワークショップによる青少年育成・自立支援・社会参加事業
【所在地等】 〒251-0057 神奈川県藤沢市藤沢93 新堀学園ライブ館2階
TEL・FAX:0466-47-7765
E-mail:info@scmn.info
代表者:森 康祐 担当者:中野 晃太
HP: http://scmn.info
【活動概要】 青少年を対象に映像制作の授業やワークショップを行い、社会や世界への新たな視点の発見
や表現力、コミュニケーション能力を高める機会を作っています。また、作品発表では、参
加者各自が視点の持ち方や多様性を学び、認め合いながら自己肯定感が高められるようサ
ポートしています。総合高校や大学の学生には、NPO団体のPR映像作りを指導する活動、不
登校・ひきこもりの青少年には映像制作の授業やワークショップを行う活動と、対象別に2つ
の方向性を持つ映像制作指導を展開。7年間の活動実績により周囲の理解を深め、協力体制が
充実しました。今後に向けて、学童保育や小中学校など公教育内への展開も検討していま
す。 【選定理由】 青少年育成に映像制作を用いる切り口が、現代的でユニークです。
7年間の実績は多くの専門家と子どもたちの興味を引き込み、今後のブラッシュアップに期待
できる効果的な活動になっています。