2020年8月6日、「2020年度 実践研究助成 成果報告会」をオンラインにて開催いたしました。
小野理事長の挨拶の後、パネルディスカッション形式にて、第1部は第44回特別研究指定校の2年間の成果報告、アドバイザーのコメント、第2部はアドバイザーを中心に、これからの学校教育に向けてのお話がありました。
2020年8月6日、「2020年度 実践研究助成 成果報告会」をオンラインにて開催いたしました。
小野理事長の挨拶の後、パネルディスカッション形式にて、第1部は第44回特別研究指定校の2年間の成果報告、アドバイザーのコメント、第2部はアドバイザーを中心に、これからの学校教育に向けてのお話がありました。
【テーマ】
「豊かな創造性と持続可能な社会の創り手を育む学校とは」
~特別研究指定校,実践研究2年間の“歩み”と“手応え”から考える~
第1部:特別研究指定校4校の実践研究発表及びアドバイザーコメント(▼)
第2部:授業,カリキュラム,ICT活用の視点からコメント(▼)
【登壇者】
(第44回特別研究指定校) (アドバイザー)
武雄市立武内小学校 新地 辰朗(宮崎大学 理事・副学長):コーディネーター
岐阜大学教育学部附属学校 高橋 純(東京学芸大学 准教授)
八王子市立高尾山学園 福本 徹(国立教育政策研究所 総括研究官)
三条市立大島中学校 後藤 康志(新潟大学 准教授)
<アドバイザーコメント>
ルーブリックを作成し、共感力・対話力・深化力の推移を把握できている。共感力が下支えとなることで、対話しようとする意欲や対話による学びの深まりが見られ、対話の振り返りを次の課題設定につなげる効果がうかがえた。また、「共感のものさし」を利用することで、お互いの考えを肯定的に感じる姿がみられるようになった。
ルーブリック評価の成果を確認することで授業研究の内容が上がってきたのが印象的だった。
<アドバイザーコメント>
年3~4時間のプログラミング授業で、短時間で夢中になれる学習課題を設定し、何ができるようになるかをはっきりさせている。また、各教科等で実施する場合、コンテンツ(学習内容)ではなく、コンピテンシー(資質・能力)で位置づけているのが特徴である。
プログラミング教育で大切にすべき3つの視点である、「楽しく学ぶ」「考え方を学ぶ」「常に最先端を意識する」を満たした上で、学習としても成立させるための数多くの工夫があったと思う。
<アドバイザーコメント>
他の人と話をしたり、自分の意思を伝えたりすることが苦手な子への対応は、学習内容と同じレベルでの学校教育の課題である。
高尾山学園は、学習空白が生じている子どもたちが対象であり、柔軟なカリキュラム編成を行い、わかりやすい授業、参加したくなる授業づくりを行っている。また、授業がつまらなかったらプレイルームに行っていいとのルールがあり、毎時、いかに興味ある授業を行うかの工夫が見られる。
<アドバイザーコメント>
子どもたちがどういう力を身に付けたかがわかるように、課題対応力のゴールイメージがわかるようにルーブリックを作成。「何が」「どれだけ」できるようになったのか、授業の中で先生たちが意識することができる。総合から教科にも広げていき、子どもたちも、教員も、地域もどんどん変わっていく。
また、それぞれの評価に差異がでてきたら、ルーブリックを改善し、ポートフォリオを活用して、子どもたちの自己評価能力を高めていくことになる。
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