活動レポート
「2017年度 子どもたちの“こころを育む活動”表彰式」 開催報告
- 2018年2月28日
- 子どもたちの「こころを育む活動」
子どもたちの”こころを育む活動”表彰式
全国大賞は「長野市立城東小学校」が受賞前列左から:藤沢様(宇多津町社会福祉協議会)、井辻共同代表(やかげ小中高こども連合YKG60)、遠山顧問、
山折座長、小野理事長、市川選考委員、中沢教頭先生(城東小学校)、宮下先生(長野ろう学校)
中列左から:大島先生(串原小・中学校)、福田部長(パナソニックCSR・社会文化部)、
橋本主幹(トヨタ自動車社会貢献推進部)、上田先生(東京工業大学教授)、
梶田先生(桃山学院教育顧問)、滝鼻様(元読売新聞会長)、矢口副会長(四日市大学
エネルギー環境教育研究会)、村内会長(登美ヶ丘北中学校区地域教育協議会)、
小南校長先生(志免南小学校)
後列左から:久保田理事長(あおもり若者プロジェクトクリエイト)、鈴木会長(群馬県助産師会)、
下川代表(オバパト隊)、森代表(石槫の里コミュニティ)、舩津先生(伊丹市立東中学校)、
南羽先生(仙台市立南吉成中学校)、奈良校長先生(鹿角市立八幡平中学校)、上村先生(和歌山県立熊野高校)
2018年2月6日(火)、「2017年度 子どもたちの“こころを育む活動”表彰式」を帝国ホテル(東京)にて開催しました。当日は、こころを育む総合フォーラム 有識者メンバーおよび選考委員をはじめ、関係団体等から100名を超える方々にご参加いただきました。
今年度は、全国各地より寄せられた活動の中から各賞あわせて8件の団体を表彰いたしました。 また、表彰10回目にあたり、これまでの受賞団体に参加いただき、さらなる活動の継続と広がりについて報告いただきました。
2017年度 子どもたちの“こころを育む活動”表彰
<全国大賞>
長野市立 城東小学校 (長野県)
活動名称 「共に学ぶ長野ろう学校との41年目の交流活動」
~共生社会の形成に向けて6年間の継続交流~
<優秀賞>
やかげ小中高こども連合YKG60 (岡山県)
活動名称 「こどもが主役のまちづくり」
社会福祉法人 宇多津町社会福祉協議会 (香川県)
活動名称 「『ボランティア銀行』事業 」
<奨励賞>
特定非営利活動法人 あおもり若者プロジェクト クリエイト (青森県)
活動名称 「クリエイトまち塾
~まちでの挑戦を通じて 故郷を知る、未来を拓く~」
恵那市立 串原小学校・中学校 (岐阜県)
活動名称 「小さな学校 大きな教育
~ふるさとコミュニティによる小中一貫ふるさと教育~」
一般社団法人 四日市大学エネルギー環境教育研究会 (三重県)
活動名称 「ESDアクティブ・ラーニングによる出前授業
~学校教育、社会教育で、持続可能な社会のための“人づくり”~」
登美ヶ丘北中学校区地域教育協議会 (奈良県)
活動名称 「とみきたスクール」
志免町立 志免南小学校 (福岡県)
活動名称 「共に生きる ~心のバリアフリー~」
2017年度 受賞団体による活動発表
全国大賞
長野市立 城東小学校
教頭 中沢様
教諭 畔上様
優秀賞
やかげ小中高こども連合YKG60
YKG菫 矢掛高校
妹尾さん、松岡さん、原田さん
宇多津町社会福祉協議会
総務グループ長 藤沢様
表彰10年の振り返り
これまでの受賞者による受賞後のさらなる活動の継続と広がりを報告
<2010年度 全国大賞受賞>
オバパト隊(熊本県)
隊長 下川様
<2011年度 全国大賞受賞>
石槫の里コミュニティ(三重県)
代表 森様
<2012年度 全国大賞受賞>
東中ファミリーサポーターズ
東中地域活性隊(兵庫県)
伊丹市立東中学校 舩津先生
<2015年度 全国大賞受賞>
鹿角市立八幡平中学校(秋田県)
奈良校長先生
山折座長より総評
「魂の問題、こころの問題、そして命の問題、 この3つがキーワード」
全国大賞、優秀賞、そして奨励賞を受賞されました団体の皆さん方、大変おめでとうございます。ただいまその活動内容のご紹介を拝見させていただきまして、この活動も随分、全国にいろんな形で広がりを見せ始めているなという感じを非常に深くいたしました。
昨年でしたか、2つの非常に心に残る事柄に出会いました。
1つは、皆様よくご存じの日野原重明さんが105歳でお亡くなりになられた。その直前に日野原さんが出版されたのが俳句集だったということです。その俳句集には、命の俳句集というサブタイトルがついておりました。間もなくあの瀬戸内寂聴さんがまた俳句集を出版された。昨年ですよ。「ひとり」というタイトルでした。そのタイトルは「いのち」という重いタイトルですよね。
日本人の心を育むということは大変難しい問題だということをこの仕事にかかわらせていただいてずっと思い続けてきたんですけれども、魂の問題、心の問題、そして命の問題。それをどう伝えていくか、あるいは自分自身の中にそれをどう発見するか、それを活動の上にどう生かしていくか、この3つがやっぱりキーワードだなと思いながら、それが俳句によって表現されてきた。なぜ俳句かということですね。それはなぜ人の心を震わすか、魂の問題に直結するか。
考えてみますと、俳句にしろ、和歌にしろ、根本は五・七調という言葉のリズムですね。私は時々、ファイブ・セブン・リズム・ポエムと言っている。五・七調という調べのポエムの言葉の世界というのは、もう既に万葉集に始まっているわけであります。万葉集以来、1,000年以上の伝統があるわけです。それは単に言葉のリズムだけではなくて、我々の呼吸のリズムでもある。それから、生活のリズムになっている。日常の掃除から食事から勉強から、全ての日常行動の基礎にこの五・七調、ファイブ・セブン・リズムというものが、いわば五臓六腑に根づいているかもしれない。そこを震わせる。まさに心と命を震わせる言葉のリズム。ああ、今、この日本列島に、そして世界に俳句のリズムが少しずつ広がりつつある、これはこれからの心を育む運動にいろんな意味を投げかけてくれるかもしれない。
今日、さまざまな運動のご紹介をいただきました。そのそれぞれの活動の中で必ずやこのファイブ・セブン・リブム・ポエム、この世界がいろんな形で織り込まれている、埋め込まれているということを深く痛感した次第であります。
本日は本当におめでとうございました。
交流会
表彰式の後、受賞団体の活動、これまでの受賞団体の継続と広がりを讃えるとともに、有識者メンバー、選考委員、関係団体との情報交換の場として交流会を行いました。受賞8団体の活動を展示したスペースでは、子どもたちの作品やポスター、映像などを用いて紹介しました。表彰10年のあゆみのパネルと受賞事例集も展示し、振り返りを行うとともに、多くの受賞団体を紹介しました。参加いただい皆様の会話もはずみ、大変有意義な時間になりました。
奨励賞受賞5団体から活動PRのスピーチをいただきました。
※受賞8団体の詳しい活動内容はこちらをご覧ください。