活動レポート

2016年度 子どもたちの“こころを育む活動” 受賞者 決定!

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  • 募集概要
  • 2016年度表彰式
  • 過去受賞

この度は、「子どもたちの“こころを育む活動”」募集にたくさんのご応募をいただき、
ありがとうございました。厳正なる選考の結果、下記の通り、4件の授賞が決定いたしました。

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全国大賞

和歌山県立熊野高校 Kumanoサポーターズリーダー部

活動名称  「地域に根ざし、地域に貢献する高校生リーダーを目指して」
~5つの絆作りボランティア~

所在地    和歌山県西牟婁郡上富田町朝来670番地

優秀賞

新潟県糸魚川(いといがわ(市立能生(のう(小学校

活動名称  「フウセンカズラ高齢者見守り隊」

所在地    新潟県糸魚川市大字能生4485

福井県福井市至民(しみん)中学校

活動名称  「シン(進・深・信・新)化チーム『至民』 」

所在地    福井県福井市南江守町65-20

奨励賞

非営利任意団体 KAKECOMI

活動名称  「『まかないこども食堂 たべまな』でのピアサポート学習支援事業」

所在地    福島県白河市新白河2-24

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<2016年度子どもたちの“こころを育む活動”全国大賞の活動概要及び選定理由>

全国大賞(1団体)

【団 体 名】 和歌山県立熊野高校 Kumanoサポーターズリーダー部(和歌山県)
【活動名称】 地域に根ざし、地域に貢献する高校生リーダーを目指して
~5つの絆作りボランティア~

【所在地等】 和歌山県西牟婁郡上富田町朝来670番地
TEL:0739-47-1004
E-mail:admin@kumano-h.wakayama-c.ed.jp
代表者:キャプテン 晄 真彩 担当者:顧問 上村 桂
HP:http://www.kumano-h.wakayama-c.ed.jp/


【活動概要】

2011年4月より、「地域に根ざし、地域に貢献する高校生リーダーを目指して」をモットーに、ボランティア活動を始めました。最初は、単発的なボランティアでしたが、年数を重ねるごとに地域・世代によって異なる様々な課題が見つかり、『サービス・ラーニング』という学びの手法を取入れ、課題解決に向けた継続な取組みを行っています。活動としては、町内の1 人暮らしのお年寄りの家を訪問し交流を深めたり、小学生たちによみきかせや宿題・よさこい踊りを教えたり、夏休みの間障害児施設を訪問しダンスやよさこい踊りを披露したり、行政のお祭りや障害者施設・老人ホームなどで慰問活動など多種多様なボランティア活動を行っています。現在、ボランティア活動は、年130回以上に及び、町役場、社会福祉協議会、包括支援センター、教育委員会、青少年育成協議会等とも打合せを行い、部員が参加するかコーディネートしています。部の体制として、キャプテン(1名)、副キャプテン(2名)の他に、各係の長を決め、各活動の段取りが部員全員に指示が行われており、次の代となる後輩に全ての活動が引き継がれる仕組みができています。
<5つの絆作りボランティア> (他世代間交流を行うことで、相手を思いやる心を育てる)
  ①高齢者宅を訪問し安否確認を行う「ハートフルチェックボランティア」年間24回(278軒)
  ②高齢者の転倒予防教室・生きがい活動ボランティア(毎年夏休み計32回)
  ③学童保育ボランティア(毎年春・夏・冬休み計70回)
  ④障がい児の夏期保育ボランティア(毎年夏休み計6回)
  ⑤地域イベント活動(ダンス披露や交流活動)(毎年計30回以上)

【活動の3つの工夫】

進め方の工夫

地域・世代によって異なる様々な課題の解決方法として、『サービス・ラーニング』の学びの手法を取り入れ、継続的に取り組んでいます。それらの解決を図ることで達成感や充実感とともに、より積極的な学びを促すなど、数々の成果をあげています。

連携の工夫

上富田町と熊野高校が「まちづくり連携交流協定」を締結しており、連携できる機関があれば顧問とキャプテンが随時打ち合わせを行い、コーディネートします。また、連携を通じて問題や課題が生じたことについての提言活動は、町長・副町長・教育長・生涯学習課長・農林業課長・総務政策課長等も参加し協議する場を設けて行っています。

継続の工夫

全てのボランティアに対して、キャプテン(1 名)副キャプテン(2 名)が段取りを把握し、部員全体に指示を行っています。縦割り班で構成されているため、経験豊富な先輩からの指導の下実践されています。部内の幹部は、キャプテン・副キャプテンの他に、ダンスパート、ボランティア、企画運営等の係があり、幹部改正の時、先輩から任命されることで全ての活動を後輩たちに引き継いでいます。

【参加者の声】

●夏休みに高齢者が集う『まちかどカフェ』で防災エクサダンスのシッティングバージョン(座った体操)を一緒に体験しました。完成したDVDを参加された方々全員に配布し、「ありがとう。家でもやってみるよ。」という声をたくさん頂きました。(部員)
●撮影やエクサダンスの啓発活動を通じて、地域の人々との絆を結び、利用する駅や施設、生まれ育った故郷の町を、いつまでも美しく大切にしようという気持ちになりました。(部員)
●福島県の人々は5 年前の風景に戻そうと努力しており、少しずつその活動が実を結んでいることが、実際訪れてわかりました。学んだことを沢山の方に伝えていきたいです。(部員)
●ボランティアを通じて交流を深めることで、高校生である部員達と地域の人々との間がぐっと縮まりました。「ありがとう!」と感謝の言葉を頂くたびに、本当に嬉しい気持ちになり、「また次のボランティアも頑張ろう」という思いが溢れてきます。(顧問)



【活動の様子】
2016年度受賞者決定

     高齢者の声かけ訪問「ハートフルチェック」ボランティア            高齢者の転倒予防教室・生きがい教室


2016年度受賞者決定

               学童保育ボランティア                     小学生に南中ソーランを指導


2016年度受賞者決定

   敬老の日のつどいにてダンス披露

2016年度受賞者決定

    紀州よさこい祭りにて演舞

2016年度受賞者決定

    防災イベントでのダンス披露



【選定理由】 高校生が多様なボランティアをクラブ活動として、主体的に企画し、実施している点がすばらしい。年間の活動日数が多く、熱心に取り組まれています。生徒主体のサービスラーニングであり、高校生が同世代の子との関わりだけでなく、高齢者や小学生等に関わりながら、地域の課題解決を図る活動です。

         <優秀賞、奨励賞の活動概要及び選定理由>

優 秀 賞(2団体)

【団 体 名】 新潟県糸魚川(いといがわ(市立能生(のう(小学校(新潟県)
【活動名称】 フウセンカズラ高齢者見守り隊
【所在地等】 新潟県糸魚川市大字能生4485
TEL:025-566-2026
代表者:校長 村山 学
HP: http://www.itoigawa.ed.jp/noushou/

【活動概要】 2012年5月に、高齢化、孤独死という地域の課題に対して、学校とボランティア団体「元気印の会」が中核となり、地域関係団体と連携し「フウセンカズラ高齢者見守隊」を設立しました。小学5、6年生の児童が、フウセンカズラ苗と手紙を持って高齢者の自宅に届け、週1回定期的に訪問しながら、高齢者との関わりを通して、高齢者の理解を深めています。関係団体と児童の代表が集まるリーダー会議で、活動の支援や工夫改善について話し合いを行い進めています。

【選定理由】 学校と地域と高齢者がWin-Winで繋がる取組みです。日本の大きな課題である“子供”、“高齢者”、“地方”を対象とし、時宜を得ています。フウセンカズラを活用した仕掛けや地域の諸団体や企業の巻き込み等、良く練られた活動であり、児童のこころを育む効果的な活動です。

line_kokoro 【団 体 名】 福井県福井市至民(しみん)中学校(福井県)
【活動名称】 シン(進・深・信・新)化チーム「至民」
【所在地等】 福井県福井市南江守町65-20
TEL:0776-35-3840
代表者:校長 小倉 浩一郎
HP: http://www.fukui-city.ed.jp/shimin-j/

【活動概要】 2008年4月に、卒業生や地域の方によって「サポート至民」が結成され、学校と連携し、教育活動の支援を始めました。毎週金曜日、学校とサポート至民による運営会議を開き、意見交換を行い、活動を進めています。活動としては、学校行事の支援、職場体験・農業体験の企画、講師依頼等の授業ボランティア、地区のお祭り等に、子どもたちが運営協力できるよきるようポートを行っています。


【選定理由】 学校と卒業生、地域が連携して総合的な活動を展開しています。特に卒業生ネットワーク構築の良例です。このような縦の視点は他のモデルとして広がりが期待できます。小・中・地域の連携が濃く、充実した活動が9年間継続されています。

奨 励 賞(1団体)

【団 体 名】 非営利任意団体 KAKECOMI(福島県)
【活動名称】 「まかないこども食堂 たべまな」でのピアサポート学習支援事業
【所在地等】 福島県白河市新白河2-24
TEL:0248-21-7912
代表者:代表理事 鴻巣 麻里香
HP: www.kakecomi.org/

【活動概要】 2015年9月に、こども食堂を開設し、家庭環境や家庭事情・学校に適応できない子どもたちを安全な居場所として受け入れを始めました。子どもたちは無償で食事ができるかわりに、まかない等のお手伝いをします。また、高校生を「ピア先生」として募り、子どもたちの学習支援を行っています。学習支援を行った高校生は、視野を広げ、様々な社会的課題への気づきを深めています。これまでの成果として、不登校、長期欠席状態だった9名のうち8名が登校できるようになりました。

【選定理由】 地域の中から「ない資源」ではなく「ある資源」を探し、活用することによって、子どもの孤立をなくすという現代的課題にアプローチする活動であり、多様な工夫、実績が高く評価できます。