活動レポート
「2019年度 子どもたちの“こころを育む活動”表彰式」 開催報告
- 2020年2月14日
- 子どもたちの「こころを育む活動」
2020年2月5日(水)に「2019年度子どもたちの“こころを育む活動”表彰式」を東海大学校友会館(東京都千代田区霞が関)にて開催し、受賞団体をはじめ、当財団の役員、フォーラムメンバー、募集協力団体など約70名の方にご参加いただきました。当日は、受賞団体の活動内容の発表や交流会があり、有意義な表彰式となりました。
当日プログラム
表彰式
- (1) 挨拶 小野 元之(パナソニック教育財団理事長)
- (2) 来賓ご挨拶 寺門 成真(文部科学省総合教育政策局社会教育振興総括官)
- (3) 審査講評 玄田 有史(東京大学教授)
- (4) 表彰
- (5) 受賞活動発表
- (6) 講話 鷲田 清一(大阪大学名誉教授/こころを育む総合フォーラム座長)
交流会
表彰式
小野理事長の挨拶の後、来賓を代表して、文部科学省総合教育政策局の寺門社会教育振興総括官よりご祝辞をいただきました。審査講評では、フォーラムメンバーで選考委員長を務めました玄田先生(東京大学教授)より、申請いただいた多くの活動はどれも甲乙つけがたい素晴らしいものであり、選考には大変苦労をした。また、これだけの「子どもたちのこころを育む活動」が全国で展開されていることに、あらためて感動したとの話がありました。
表彰では、こころを育む総合フォーラムの座長であります鷲田清一先生(大阪大学名誉教授)より、賞状、記念の楯、目録が渡されました。
2019年度子どもたちの“こころを育む活動”表彰 受賞団体
全国大賞 社会福祉法人 阪南市社会福祉協議会(大阪府) 活動内容
優秀賞 網地島ふるさと楽好(宮城県) 活動内容
優秀賞 特定非営利活動法人 Art for Children’s SHINE(千葉県) 活動内容
優秀賞 多摩市立東落合小学校第6学年(東京都) 活動内容
優秀賞 神戸市職員有志(兵庫県) 活動内容
●以下2団体は同内容のため、ペアでの受賞
優秀賞 ぷろじぇくと えん(鳥取県) 活動内容
優秀賞 特定非営利活動法人 チャイルドケアセンター(福岡県) 活動内容
表彰が終わった後、各受賞団体より、活動内容の発表がありました。
鷲田座長の講話
最近の若い人は、自分の周りに透明な壁を作って、周りが無いことにしている人が多くいると思います。例えば、電車内でスマホのメールをしたり、ゲームをしたり、化粧もそうかもしれません。
自分の周りが無いことにすることは、周りに関心を持たない状態にしていること。これは逆に、周りから関心を持たれていない状態であり、自分が周りから無いことにされている可能性があり、自分をむしろ孤独にしているのかもしれません。
つまり、自分が周りを無いことにしているのは、実は知らないうちに世の中から自分が無いことにされていることだと思います。
プライドという言葉があります。これは、何かで優勝したとかの自慢ではなく、自分を大事に思える気持ち、自尊心のことです。プライドは人からの贈り物で、自分の中で静かに育つものです。贈り物とは、人に大事にされること、気にかけてもらうこと、誰かに関心を持ってもらうことです。
「自分なんてどうでもいい」と思っていても、他人が気にかけてくれていると、「自分にもいい面があるのかな」、「いてもいいのかな」と思うようになります。他人に関心を持たれることによって、自分を大事にしないといけないという気持ちになるのです。
我々は、そういう意味でのプライドを贈りあえる社会にしていく努力が必要であり、子どもたちのこころを育む活動の『根っこ』には、そこにつながる「大事に思う」「関心を持つ」ということがあると思います。
交流会
交流会場には、各受賞団体の活動の様子などを展示しており、展示スペースでは、受賞団体と参加者の会話が盛り上がり、賑やかな交流会となりました。
「2019年度 子どもたちの“こころを育む活動” 受賞団体 決定!」もご参照ください。