スクールフォトレポート

2025/03/11

学校法人聖学院 聖学院中学校・高等学校

未来を描く手 ~かたちにする創造の冒険~

写真:未来を描く手 ~かたちにする創造の冒険~
本実践は、Global Innovation Lab(GIL)という中学生対象の校内企画です。1月からはテクノロジー、本校が大切にしている「手触り感」のある創作活動を行ってもらいました。課題発見、問題解決、ものづくりなどの生徒たちの「世の中を自分ごと化」するための基本スキルとマインドを育成してきました。今回は、フードデザインを中心にご紹介します。

フードデザインを体験してオリジナルクッキーづく(https://www.seigakuin.ed.jp/news/n55607/)のプログラムを実施しました。本プログラムでは、生徒たちが3Dプリンターを活用し、「感情」と「動き」をテーマにしたオリジナルクッキーのデザインと制作に挑戦しました。

この活動は、デザイン思考と食科学を融合させた新しい学びの形であり、生徒たちは以下のステップを通じて学びを深めました。

1. デザインの発想とモデリング
最初のステップでは、生徒たちは「感情」と「動き」を表現するクッキーのデザインを考えました。どのような形が喜びや驚きを伝えられるのか、あるいは躍動感を感じさせることができるのかをグループで議論し、アイデアをスケッチしました。その後、デジタルモデリングツールを使って3Dデータを作成しました。

2. 3Dプリンターを活用したクッキー型作成
完成した3Dデータを元に、3Dプリンターでオリジナルのクッキー型を作成。生徒たちは、デジタル設計と実際の出力とのギャップを経験しながら、形状の最適化やデータ修正を行いました。試行錯誤しながら、デザインが食材として適応するプロセスを体験しました。

3. 食科学と焼成実験
次に、作成したクッキー型を使い、実際にクッキーを焼成しました。このプロセスでは、生地の膨張率、温度による形状変化、味のバランスなど、食科学の視点を取り入れて考察。焼き上がったクッキーの形や質感を確認し、デザインが持つ意味と食品としての実用性を振り返りました。

4. プレゼンテーションと試食会
最後に、生徒たちは自身のデザインのコンセプトや制作プロセスについて発表しました。「なぜこの形にしたのか」「実際に焼いてみてどうだったか」など、創造性だけでなく、論理的な思考やプレゼンテーション能力も磨く機会となりました。試食会では、デザインの意図と味の関係についても議論が広がり、新しい食の可能性を考えるきっかけとなりました。


他にも以下を実施
・東京理科大学宇宙教育プログラム
・三菱鉛筆コラボ
・ミニチュア ON AIRラジオ作成
・パスタブリッジで構造について知ろう!
学校名 学校法人聖学院 聖学院中学校・高等学校
研究課題
ものづくり・ことづくりを通して世界に貢献する人材を育成する中高接続したSTEAM教育
~デジタルネイチャー時代に学びの未踏領域へ~
都道府県 東京都
学校ホームページ https://www.seigakuin.ed.jp/