スクールフォトレポート

今年度、「生活や社会の中の音や音楽と主体的に関わる音楽科の題材開発～探究的に音楽を創り出す学習過程・思考過程に着目して～」と題して研究をすすめてまいりました。

研究の中では、CMづくりの授業を柱として授業実践、データの分析を行いました。
音楽科の授業において、生活や社会の中の音楽について考えるきっかけとして、CMやCM音楽に着目させ、音楽があることの効果について考えたのちに、CM音楽はどのように創作されるのかということを理解し、実際に自分たちで音楽を創作しました。

創作する曲は、本校を紹介するCMの音楽です。
学習班（４人１組）で、１人４小節ずつ、合わせて１６小節の作品をつくりました。

音楽の授業の中で曲をつくるのが得意な人や苦手な人、普段習い事で音楽にたくさん触れている人や普段はあまり積極的に音楽に関わっていない人など、生徒の状況や背景は様々ですが、班の中でそれぞれの作品をつなぎ合わせ、音楽をつくりました。

音楽を協働的に創作するとう授業は様々行われていますが、多くの授業で班の中でのコンペティションが行われることが多いかと思います。私自身、そのような授業をたくさんしてきました。今回の実践では、みんなの旋律が投票で消えたり、上書きされたりすることなく、それぞれの旋律がきちんと存在するようにしています。これも、flat for educationの共同編集の機能のおかげです。

「どうやってつなげたらいいかな？？」「あ！この人のこの部分好きだな」「なんか、思ったより変化してないね」など、班の中でリアルな対話をしながら、オンラインの世界で音楽がどんどん変化していき、作品が完成しました。

まだまだ、未熟なところはありますが、生徒なりに思考し、創造した作品３つをお楽しみください。

なお、動画については授業時数の関係で授業者が撮影し、動画内の言葉は生徒が考えたものを動画作成ソフト（Filmora（フィモーラ））により、授業者が打ち込んでいます。
本来であれば、動画の撮影や文字のレイアウトまでとことん創作するとよいのですが、時数の関係で音楽を創ることを中心に扱いました。

ご意見・ご助言などございましたら、広島大学附属三原中学校井上までご連絡いただければと思います。よろしくお願いします。

生活や社会の中の音や音楽と主体的に関わる音楽科の題材開発
～探究的に音楽を創り出す学習過程・思考過程に着目して～