学校法人日本福祉大学付属高等学校
第50回特別研究指定校研究課題
面で取り組む国際探究学習モデルの構築
~つながり・葛藤で育てる国際化、Resilientなグローバル人材の育成~
~つながり・葛藤で育てる国際化、Resilientなグローバル人材の育成~
学校法人日本福祉大学付属高等学校の研究課題に関する内容
都道府県 学校 | 愛知県 学校法人日本福祉大学付属高等学校 |
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アドバイザー | 岸 磨貴子 明治大学 教授 |
研究テーマ | 面で取り組む国際探究学習モデルの構築 ~つながり・葛藤で育てる国際化、Resilientなグローバル人材の育成~ |
目的 | 過去2年間の実践を基盤に、互恵関係を軸とした協働のためのプログラムを開発する。具体的には、「教え合い」の関係性を通じて共に学び、互恵関係で「相手と関われるようになる」学習環境を作り出す。批判的思考を促進し、「相手の視点から理解する」能力を持つグローバル人材を育成するための交流・授業モデルをデザインし、連携校と共に広く実践する。プログラム全体や生徒の成長過程を質的に評価する。 |
現状と課題 | 学びを深化させるための『国際塾』の講師との日程調整、現地教員との交流、授業、そして教材の作成についてのイメージ共有を進めている。今年度からは、横への広がりを意識しつつ、国内3校を加えて連携し、実践を進めていこうと考えているが、生徒主体のアクションプランの共有、教員間の実践の共有をどのようにして展開し、積み上げていくか、ICTプラットフォームの構築に苦慮している。 |
学校情報化の現状 | 校内無線LAN、電子黒板、1人1台端末(Chromebook)等、ICT機器のハード面は充実し、教員の活用頻度も増加し、年度を重ねるごとに学校情報化は高まりつつある。しかし、教員のICT スキル格差を要因として、教科指導における活用については低い状況である。また、情報化推進の校内体制も明確に設定されていない状況であり、情報化の推進体制についても低い状況が続いている。 |
取り組み内容 | 【①面を創る】「学びを深化させるための『国際塾』の開催」:国際社会での参画を考える上で必要となる知識を深めるため、国内3校の連携を軸に広く呼び掛け、講師として校外の開発教育実践者等を迎え、「国際塾」を設定する。学びをひろげ、「深める学び」と「挑むまなび」を展開する。 【②3校で作る】「現地教員と共に進める教材作り」:カンボジアはプリンターなど学校機器が少なく、宿題は「黒板を写す」こととなっている。半数を超える子は宿題を時間内に写せずそのまま帰宅し「宿題ができない or しない」事態が起き、留年率の増加につながっている。現地の教科書(入手済み)をもとに、日本の文化である「計算ドリル」を提案し、留年率の改善を図るオーセンティックな活動を通じて、生徒の自己効力感を高める。 |
成果目標 | 【①先人に学ぶ力】:学校を出て、先人の話を聞き多様なアプローチを知り、責任を持って判断し、カンボジアの考え方に対応ができる教材を示す(Web公開)。 【②グローバル人材の要素】:IT力、自国理解、メタ認知力、プロの国際人材と語る力、摩擦を乗り越える力など、「内向き志向」を打ち破る要素をつかむ。ドキュメント・ビデオ、フォトレポートを3校で共有し相互評価する。 【③生徒国際貢献度を見える化】:カンボジアは、学力不振で留年している子どもは1,2年生で20パーセント近くいる(2023年現在)。対象の小学校では17パーセントを実現したい。 |
助成金の使途 | 講師謝金、現地(カンボジア)教室用PC・プリンター・プロジェクター・プリペイドSIM・WiFi等、生徒作成「計算ドリル」の印刷、ICoME国際大会等への参加、ASEP(台湾)訪問他 |
研究代表者 | 君塚 麿 |
研究指定期間 | 2024年度~2025年度 |
学校HP | https://www.n-fukushi.ac.jp/koukou/ |
公開研究会の予定 | 公開研究会「探究学習GFSの生徒発表会」、全日本教育工学研究協議会全国大会、日本教育メディア学会年次大会 等 |