板橋区立中台中学校
第41回特別研究指定校研究課題
―教科センター方式の導入として活用を通して―
アドバイザーコメント
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- 平成28年4月から、教科センター方式の導入と活用が本格的に始まった。
研究活動経過報告
板橋区立中台中学校の研究課題に関する内容
学校名 | 板橋区立中台中学校 |
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研究テーマ | 生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善 −教科センター方式の導入と活用を通して− |
目的 | 基礎学力の定着と思考力・判断力・表現力、主体性の育成のために、教科センター方式の導入と活用を通して、ICT機器等の施設・設備を効果的に活かす。 課題提示や指導方法の改善を図ったり、効果的に協同学習を取り入れたりするなど指導方法を工夫改善し、生徒の学習課題に対する意欲の向上や学習内容の定着につなげる。 |
現状と課題 |
1)生徒数:1年3学級102名・2年3学級95名・3年2学級72名
2)いたばしの教育ビジョン研究奨励校(平成26・27年度)
3平成26・27年度 教科センター方式校舎へ改築 4)電子黒板3台→教科センター方式校舎全教科教室配備 5)教員:定数14名+英数平成26年度7名転出→平成27年度9名転入:平均42歳 6)福井大学大学院1視察:福島県三春中・京都府同志社中・愛知県葵中 7)平成27年度〜国・都・区から学校支援地域本部設置 8)平成25年度〜都から学校経営支援部設置 |
取り組み内容 |
1) 授業研究に向けた学校組織体制の確立
2)いたばしの教育ビジョン研究奨励校(平成26・27年度)
3)平成28年度教科センター方式校舎へ円滑移行準備 4)教科の専門性を高める指導計画・評価計画の作成 5)福井大学大学院・先進校視察から得た知見の活用
6)平成27年度〜国・都・区から学校支援地域本部設置 7)平成25年度〜都から学校経営支援部設置 |
予想される成果 |
1)授業研究に向けた学校組織体制の活性化
2)いたばしの教育ビジョン研究奨励校(平成26・27年度)
3)平成28年度教科センター方式校舎へ円滑移行準備
4)教科の専門性を高める指導計画・評価計画の実践 5)福井大学大学院との研修機会の共有化
6)地域教育基盤・学校経営支援部活性化による校務改善 |
助成金の使途 |
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特別研究指定期間 | 平成27〜28年 |
都道府県 | 東京都 |
研究代表者 | 北村康子(校長) |
学校HP | http://www.ita.ed.jp/edu/nakadjh/ |
アドバイザー |
吉崎静夫 (日本女子大学 教職教育開発センター 所長 日本女子大学 人間社会学部 教育学科 教授) 岸 磨貴子 (明治大学 国際日本学部 特任准教授) |
本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応
取り組み内容 |
本期間(4~7月)の取り組み内容
4月:4月27日(水)→保幼小中連携授業:中台中学校 + 中台小学校 + 若木小学校 ![]() ![]() 教科センター方式を導入したティームティーチングの授業から“さくら草学びのエリア”での9年間の学びの継続性、教科の専門性を追究する。その手立てとしてICT活用の視点から協議・検討する。また、各学年に分かれ生徒状況を意見交換し生徒理解を深めた。 5月:5月14日(土)→道徳授業地区公開講座:全担任による道徳授業研究 ![]() ![]() ![]() ![]()
1年「自分以下を求める心」2年「松本君への手紙」3年「傍観者でいいのか・孟子の言葉」
ICT活用 5月:5月16日(月)→生徒理解:生徒情報の共有化・実態把握・配慮事項の確認 5月:5月24日(火)→1年E組理科「花のつくりとはたらき」 ねらい:花のはたらきを理解しよう
ICT活用 ![]() 「受粉した花はどのように変化するのだろう」
6月:6月7日(火)→3年A組女子 保健体育「ダンス:民謡『ソーラン節』」 ねらい:グループ毎に踊り方の工夫点を考え、実際に踊ってみよう
ICT活用 ![]() ![]() 「踊り方の工夫点を考え、動いてみよう」
6月:6月13日(月)→3年A・C組 英語「Rakugo Goes Overseas」 ねらい:現在完了形(経験用法)の文構造を理解しよう
ICT活用 ![]() ![]() 「経験用法で互いの経験を伝え合おう」
6月:6月14日(火)→3年A組 社会「アジアと太平洋に広がる戦線」 ねらい:第二次世界大戦の布石になった歴史的事件を読み取ろう
ICT活用 ![]() 「日本がソ連と中立条約を結んだ意味を考えよう」
6月:6月15日(水)→1年D組 国語「ちょっと立ち止まって」 ねらい:段落どうしの関係性に着目して、自分の意見を広めよう
ICT活用 ![]() 「経験に基づき自分の意見をもち、他の意見から考えを広げよう」
6月:6月16日(木)→1年B・C組習熟度別少人数授業 基礎クラス 数学「正負の数の利用」 ねらい:正負の数を利用して、平均を求める方法を工夫しよう
ICT活用 ![]() 「基準を決め平均を求める方法の類似点、相違点を考えよう」
6月:6月20日(月)→板橋区教育委員会訪問:全教科で授業研究を実施する。 「平成28年度板橋区教育委員会グランドデザイン2016」に掲げる「板橋区授業スタンダードの徹底」を目指し、教員の授業革新による確かな学力の定着・向上を目指している。区教育委員会訪問において全教職員の授業観察を通して、授業改善に関する指導・助言を受け、課題の解決を目指す。 →1年D組 国語 『漢字の組み立てと部首』 部首と偏旁冠脚について理解しよう
ICT活用 ![]() 「意味を捉え形が違っていても同じ部首があることを理解しよう」
→1年B組国語『詩の世界』詩の内容や表現についての発表や朗読を聞き合い、自分の考えを広げよう
ICT活用 ![]() 「想像しながら詩を読み、お気に入りの一編を選ぼう」
→2年C組国語『メディアと上手に付き合うために』メディアの特徴について考えを深めよう
ICT活用 ![]() 「各メディアの特徴を、本文・図や表から読み取り、体験もまじえて発表し聞くことで、メディアとの付き合い方に気付こう」
→1年E組社会『東・南アジアの文明の広がり』
ICT活用 ![]() 「中国に登場した秦や漢は、どのような国だったのか。また、仏教はどのように生まれ、広まっていったのか。」
3年C組 社会 『アジアと太平洋に広がる戦線』ポツダム宣言までに、どのような犠牲があったか考えよう
ICT活用 ![]() 社会科部会「生徒の主体的な学習のためにICT活用は効果的か」
2年C組 数学 『連立方程式』連立方程式の必要性を理解し、具体的な場面で活用しよう
ICT活用 ![]() 「今まで学習したことを使って、文章題の解き方を考えてみよう」
3年C組 数学 『2次方程式』
ICT活用 ![]() ![]() 「数量の関係を見いだし、自分なりの方法で考えよう」
1年A組 理科 『葉のつくり』
ICT活用 ![]() 「葉の表面はどのようなつくりになっているのかを調べよう」
2年B組 理科 『物質どうしの化学変化』
ICT活用 ![]() 「原子・分子のモデルを使って、物質や化学変化を表し、化学変化を反応式で書き表す手順を理解しよう」
3年A組 理科 『力のつり合いと物体の運動』
ICT活用 ![]() 「物体にはたらく2力のつり合う条件を考えよう」
1年E組 英語『He/She ~.の文法を使った言語事項』
ICT活用 ![]() ![]() 「He/ She is ~ .の英文を正しく使い、人物紹介をしよう」
2年B組 英語『Are you going to~?』
ICT活用 ![]() 「意欲的に質問し合い、be going toを用いて表現しよう」
1年C組 音楽 『混声三部合唱 心の瞳』
ICT活用 ![]() 「口の開け方、発声の方法を意識して、取り組もう」
2年A組保体『水泳』
ICT活用 ![]() 「水泳の授業の受け方や約束事、ルール・マナーを確認しよう」
1年E組 技術 『ものづくり 木工』
ICT活用 ![]() 「与えられた題材からアイディアを工夫し、膨らませよう」
6月:6月23日(火)→ 1年B組国語『詩の世界』詩の内容や表現についての発表や朗読を聞き合い、自分の考えを広げよう
ICT活用 ![]() 「表現や形式の特徴や想像したことを話し合い、考えをもとう」
![]() <英語メディアスペースでの自習>
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アドバイザーの助言と助言への対応 |
![]() <吉崎静夫先生の指導・助言>
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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)
本期間の裏話
- ①校舎施設完成に伴い、教科センター方式の導入と活用が始まったが、生徒も教師も、保護者や地域の皆様も、さらに工事に携わっていた関係者の皆様も「落ち着きと温かみのある中台中」となるように、ICT活用に積極的に支援・参画している。

<企業連携のICT活用研修>
- ②教師のICT活用能力が高まるとともに、生徒自身も、日常的に連絡事項を電子黒板で行い、授業中の意見発表にICT活用を使っていること。
- ③<企業連携の研修>6月15日(水)「プロジェクタ型電子黒板の活用方 法」ICT活用能力を高めようとする意識や研修意欲があること。
- ④教科センター方式の導入について、特にICT活用をどのように進めているかについての教育関係者による視察が多くICT活用能力の必要性を共有する機会があること。
- ⑤土曜授業学校公開日の保護者からICT活用や情報活用のよさについて意見が寄せられていること。
保護者から
○今までとは違う新しいスタイルの学校ということもあり、全て新鮮です。メディアスペースの掲示板に生徒の学習意欲が表わされ、棚や壁の展示物も様々なことに興味をもてるよう工夫がされているのを感じました。 - ⑥教職員が主任教諭に昇任し、研修講師、模範授業講師として招致される機会が多くなったこと。
成果
本期間の成果
アドバイザーの吉崎静夫先生からご指導いただいた教科の先生方の「教科特有のICT活用方法」と「教科共通のICT活用方法」の在り方について、教科部会の協議・理解が深めていること

<授業研究研修:全体会>

<数学部会>

<英語部会>

<国語部会>
教育家庭新聞(平成28年5月9日(月))「実験動画でイメージを共有"生活体験不足"を補う」

「板橋区では、全小中学校にデジタル教科書やタブレットPC、電子黒板等ICT環境の整備を進め、『問題解決型・探究型学習の授業』『協働学習の導入』『指導と評価と支援の一体化』の視点から授業革新を目指している。板橋区立中台中学校は、いたばしの教育ビジョン研究奨励校、指導力向上研究推進校等として、生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善に取り組んでおり、今年度4月から教科センター方式の校舎が完成。新しい環境で新しい学びを進めている。(中略)星野教諭は、『授業時間不足を補い、授業準備の効率化を図ることができる。準備が大掛かりで実施できない実験もあり、生徒の経験不足を補うこともできる。』と述べる。」
肯定的評価が、4月98.5%→5月96.3%→6月89.7%→7月91.0% 平均93.9%来年度入学を希望する家庭が多くなり、電子黒板等のICT活用方法について、感想が寄せられる。
保護者から
○電子黒板はとても有効ですね。授業のテンポもよくわかりやすかったです。
○新しい校舎の設備が素晴らしく、勉強する上でより学業が身に付く感じがしました。
○生徒が落ち着いて授業を受けており、とてもいい環境だと思います。電子黒板、電子教科書の利用のせいか、カラフルで明るく、とてもわかりやすく思いました。校舎も明るく開放的でとても素敵です。
○気持ちいい環境で授業を受けられる幸せを生徒さんが実感してくれて学業に励んでくれるといいと思います。日本のリーダーシップをとれる人が出たら素敵ですね。未来の日本をよろしく。

今後の課題
- ①教科の特性を生かしたデジタルコンテンツの開発
- ②教科センター方式導入の新校舎を生かす:中学校教科特有のICTの使い方を確立していくこと。
- ③ICT活用の日常化・実践積み上げ:①とにかく使う段階→②場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→③個に応じた活用の段階、として順次練り上げること。
- ④研究体制の確立によって授業改善に向かう自発的な取組にしていくこと。
- ⑤学力向上に向けた授業革新・地域の教育力の導入・他校への研修啓発及び広報活動
今後の計画
- ①板橋区では9月から板橋区立中学校全校に電子黒板、実物投影機、デジタル教科書、タブレット端末が45台整備される。すでに小学校では電子黒板、実物投影機、デジタル教科書が配備され、視覚に訴える授業づくりに取り組んでいる。したがって、2学期からは、この45台と現在の22台のタブレット端末をいかに有効活用していくかにかかっている。
- ②また、今後、教育関係者や専門家の視察や取材の受け入れを積極的に行い、ICT活用によってさらに教科センター方式の展開が広がっていくことに取り組んでいく。
9月 | |
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9日(金) | 連携大学からの視察受け入れ:数学・国語の授業研究 |
12日(月) | 初任者研修:[英語:西畑教諭] |
13日(火) | 板橋区立中学校教育研究会国語部会授業研究:[芳賀教諭] |
16日(金) | 第7回研修会 |
授業研究公開:(国語:渡邊主任教諭) 福井集中講座派遣⑧⑨⑩ |
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17日(土) | 第8回研修会 |
17日(土) | 指導教諭 国語模範授業2:[木下指導教諭] |
20日(火) | 連携大学関係者視察 |
21日(水) | 初任者研修:[理科:松浦教諭] |
27日(火) | 初任者研修:[保健体育:西巻教諭] |
30日(金) | 指導教諭 国語公開授業2:[木下指導教諭] |
10月~2月 | |
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7日(金) | 2・3年次研修 模範授業研修:[理科:星野主任教諭] |
14日(金) | 2・3年次研修 模範授業研修:[数学:松下主任教諭] |
19日(水) | 小中連携2:中台小学校 |
20日(木) | 初任者研修 模範授業研修:[英語:稲木主任教諭] |
24日(月) | 第9回研修会 |
11月15日(火) | 第10回研修会 |
授業研究公開:〔理科:関根主幹教諭〕 | |
18日(金) | 第11回研修会全放連・全視協全国大会:全教科等福井派遣⑪ |
12月21日(水) | 第12回研修会 |
1月19日(木) | 第13回研修会 |
授業研究公開:〔音楽:大西教諭〕 | |
2月16日(木) | 実践報告会3:全教科等福井派遣⑫ |
2月27日(月)~2月28日(火)福井大学派遣報告福井集中講座派遣⑬⑭⑮
気づき・学び
- ①教科の特性を再認識する。教科目標だけでなく、中学校3年間を見通した学びを知ることができる。
- ②教科センター方式導入による成果を実践活動の中から学ぶことができる。
- ③ICT活用の日常化・実践積み上げ:a とにかく使う段階→b 場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→c 個に応じた活用の段階を経て、ICT機器の整備が教職員の意識向上につながる。
- ④研究体制の確立によって、さらに授業改善、学力向上に向かっている。
- ⑤教育関係新聞や雑誌の取材、視察の受け入れ、研修実践報告会を経て、多くの情報交換から、新たな気付きや学びが生まれる。特に日常的な教育活動を他の視点から客観視することができる。
- ⑥授業研究の中で、経験豊かな教師の創意工夫が多様性や柔軟性に優れ、新規採用教員の模範となる。
- ⑦ICT活用の幅として、デジタルコンテンツの開発が必須であるが、すでに開発された先行事例から学ぶことを試すことから始める。
- ⑧ICT活用では、単に“視聴する”ことから即時に“体得した”という段階に至るものではなく、時間の効率化を図り、授業の中で、実際に作成したり問題を解いたりする場面の確保が重要である。
- 日本女子大学 教職教育開発センター 所長 人間社会学部教育学科 教授 吉崎静夫 先生
- 明治大学 国際日本学部 特任准教授 岸磨貴子 先生
平成28年4月から、教科センター方式の導入と活用が本格的に始まった。そして、各教室にプロジェクター型電子黒板が設置された。このように、ICT環境が格段に良好となった。したがって、「教科センター方式の導入と活用を通して、生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善」という本校の研究主題に本格的に取り組む環境は整ったといえる。
4月から、すべての教科での授業研究、本校と2つの小学校での小中連携授業、全担任による道徳授業研究など活発な実践研究がICTを活用して行われた。
6月20日の板橋区教育委員会による学校視察の際には、すべての教科の授業が公開され、ICT(タブレット端末、電子黒板、実物投影機、デジタル教科書など)が有効に活用されていた。とりわけ、導入場面において、ICTが有効に活用され、生徒の主体的な学びが促進されていた。例えば、国語科では、デジタル教科書を用いて、本時の課題を明確にする。社会科では、ディスプレイに資料を提示し、課題をとらえる。理科では、実物投影機で生徒のワークシートを表示し、振り返り、課題をつかむ。
今後は、これまでのICTを活用した授業実践の成果とそこで用いられた「手だて」を教科ごとに整理して、「教科特有のICT活用方法」を明らかにさせてほしい。そのことが、教科センター方式をもつ本校への教育界の期待である。また、9月から板橋区より45台のタブレット端末が配備される。これまでに本校にある22台のタブレット端末と合わせると67台になる。したがって、2学期からは各教科の授業において、タブレット端末をいかに有効活用するかという実践研究を活発に展開してほしい。
本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応
取り組み内容 |
4月 4月22日(水) 5月 5月16日(土) 6月 6月9日(火)研究課題の協議 6月10日(水)音楽科 実態把握 ![]() 6月10日(水)音楽科 合唱課題曲を昨年度の合唱コンクール映像にて視聴し、学習意欲を高める。また、授業のねらいは、授業の始めに提示をする。文化庁芸術家派遣事業を受け、木管五重奏団を招致し鑑賞の授業を行う。2学期に合唱指導者と合唱指導に取り組む。 成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題 平成26年
7月 88.4% (1)評価の工夫 平成27年 7月 93.3% (3)外部指導力の効果的な活用 6月11日(木)研究課題の協議 6月18日(木)理科 授業研究 ![]() 6月18日(木)理科 授業研究 「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題 平成26年
7月 84.4% 平成27年
7月 84.2% 6月16日(火)国科 指導教諭授業研究 ![]() 6月16日(火)国語 授業研究 「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題 平成26年
7月 86.5% 平成27年
7月 90.5% 7月 7月10日(金)研究課題の協議 実態把握 ![]() 7月15日(水)英語科 授業研究 3名で単純分割少人数指導を実施し、全学年にわたり指導する。学習課題についてペア学習等、協同学習を実施し、個々の考えを引き出す工夫をする。授業のねらいは、授業の始めに提示をする。デジタル教科書・ビデオ教材を活用する。 成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題 平成26年
7月 84.0% 平成27年 7月 89.7%
②国・都・区の学力調査状況の推移・考察・検証 →企画・(7月・8月)授業改善推進プラン作成 ③平成28年度教科センター方式校舎へ円滑移行準備 教科メディアセンター・ホームベース・学年ラウンジ企画 →教科の特性を協議・初度調弁の決定 ④教科の専門性を高める指導計画・評価計画の作成 →授業改善推進プラン作成後、協議・作成 ⑤福井大学大学院・先進校視察から得た知見の活用 →教科の特性を協議・初度調弁の決定 ⑥平成27年度~国・都・区学校支援地域本部設置 地域教育基盤確立・地域教育力・保幼小中連携教育 ⑦平成25年度~都から学校経営支援部設置 →週1回・計14回実施・円滑なかつ組織的な学校運営 |
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アドバイザーの助言と助言への対応 |
5月
7月 アドバイザー吉崎静夫教授から
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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)
- ①教科部会での自主研修
授業研究等の課題に複数で自主研修を行い、課題を解決する姿勢・実践活動が生まれた。 - ②教科センター方式教科メディアエリア・ホームベース・学年ラウンジ 企画
教職員からの意見聴取からアイディア集約ができた。 - ③板橋区立中学校教育研究会国語科研究部でのICT活用夏季研修会
区内国語科30名参加・授業アイディア6案作成
デジタル教科書・創意工夫を生かした授業アイディアを練った。

成果
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① 授業研究に向けた学校組織体制の活性化
- →授業研究“主体的な学びを重視した授業”の定着
- 週1回研究推進委員会・運営委員会実施・月1回研修会
- ・問題解決型・探究型の授業
- ・協同学習の導入
- ・指導と評価と支援の一体化
<生徒授業評価>
授業規律90.5%
授業準備93.7%
→時間と場の定着・職層推進力強化
- ② 保護者による評価:学校公開
- →第3土曜日実施4回
- →理解しているか:95.5%・意欲的か:92.4%
- 夏期補習教室 →前期実施の個別指導の呼びかけ
- 国・都・区の学力調査状況 →夏季休業中の三者面談の実施・「授業改善推進プラン」作成に生かす。
- 3年全国学力学習状況調査・1・2年区学習ふりかえり(FB)調査・2年都学力向上を図るための調査
- ③ 平成28年度教科センター方式校舎へ円滑移行準備
- 教科メディアセンター企画 →電子黒板タブレットPC設置
- ホームベース企画・学年ラウンジ企画 →学級を超えた生活指導体制の検討・確立
- 教科センター方式 各教科メディアエリアのレイアウト作成 →電子黒板等ICT機器活用指導力向上
- ④ 教科の専門性を高める指導計画・評価計画の実践
- →教科部会:週1回での協議・検討
- ⑤ 福井大学大学院との研修機会の共有化
- →アクティブラーニングの充実・研究スタッフの交流
- ⑥ 地域教育基盤・学校経営支援部活性化による校務改善
- →教科センター方式の新校舎移転の協議
今後の課題
- ① 教科センター方式導入の新校舎を生かす
中学校教科特有のICTの使い方を確立していくこと。 - ② ICT活用の日常化・実践積み上げ
①とにかく使う段階→②場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→③個に応じた活用の段階、として順次練り上げること。 - ③ 研究体制の確立によって授業改善に向かう自発的な取組にしていくこと
- ④ 学力向上に向けた広報活動
公開研究会の計画
- ① 公開授業研究会:年間3回×8教科(美術科講師対応を除く)
- 9月 8日(火):研究内容の確認・データ分析
- 9月11日(金)全教科 教育委員会訪問・大学連携
- 10月 9日(金)数学科:習熟度別少人数授業研究
- 11月11日(金)社会科・理科:区中研授業研究
- 11月27日(金)保健体育科:授業研究
- 12月18日(金):研究内容・学習指導案の作成
- 1月14日(木):研究実践報告会等の最終確認
- 2月29日(月)研究実践報告会 全教科
- ② 教科部会:週1回
- 音・技は他校の管理職に研修要請・授業改善推進プラン作成
- ③ 授業公開週間:年3回 公開研究会
<学会発表等の予定>- ①公開授業研究:2・3学期で19教科予定
- ②土曜公開授業:2・3学期で8回予定
- ③指導教諭模範・公開授業:年6回
- ④研究実践報告会:全教科 2月29日(月)
- ⑤福井大学研究大会参加:3月
- ⑥教科センター方式新校舎への移転:3月
- 日本女子大学 教職教育開発センター 所長 人間社会学部教育学科 教授 吉崎静夫 先生
- 明治大学 国際日本学部 特任准教授 岸磨貴子 先生
本校の研究は、教科センター方式の導入にともなってICTをどのように活用したらよいのかを実践的レベルで検討することに特徴がある。ただし、現在は、平成28年4月からの新校舎移転をめざして、プレハブの仮校舎での教育実践という厳しい状況にある。したがって、本年度は、平成28年度教科センター方式校舎への円滑な移行準備の年にあたるだけに、それぞれの教科でのICT活用を精力的に展開する必要がある。そうしないと、平成28年度からの本格的な実践に支障をきたす恐れがある。
これまでも「主体的な学びを重視した授業づくり」を行ってきた実績があるだけに、校内で授業研究を行うことには抵抗はない。しかし、7月までのICT活用の実態は、私(吉崎)がいう第一段階(とにかく授業でICTを活用する段階)にとどまっている。早く、第二段階(授業場面に応じてICTを有効に活用する段階)に進む必要がある。なお、ここでいう授業場面とは、「導入・展開・まとめ」と「個別・グループ・一斉学習」の二つの視点を意味する。さらに、本校の場合は、研究テーマとの関連で、「教科特有のICTの有効活用」と「教科共通のICTの有効活用」という新たな視点を考慮する必要がある。
ところで、板橋区立中学校教育研究会・国語科研究部会のICT活用夏季研修会をこの夏に本校で開催して、区内国語科教員30名がデジタル教科書などのICTを授業で活用するためのアイデアを練ったことは大いに評価できる。というのも、本校が、板橋区のICT活用の拠点校になりつつあることを示唆しているからである。
本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応
取り組み内容 |
9月 9月8日(火) 9月11日(金) 国語 1年 「話す・聞くこと」:「自分を伝えるスピーチ 効果的なスピーチの方法を知ろう」自分について伝えたいことを工夫し表現する態度を育てながら話し手の立場に立ち、共感的に聞く力を身に付ける。
2年 「書くこと」:「豊かな言葉 短歌十二首 気持ちが伝わる短歌作品にしよう」短歌や鑑賞文を読み味わい、表現の特徴やリズムを理解し、感想を交流し合うことで短歌に関する自分の考えを広げる。
社会 1年 ヨーロッパの人々の生活「農業や食文化の違いを探ろう」EUの結成における人々の結びつきから、政治的・経済的統合がEU域内の人々の生活に与えた影響を多面的に考察する。
3年 人権の尊重と日本国憲法「世界の人権問題に関心をもとう」人権を守るための社会的な規制も必要になることを理解させ、世界規模の人権問題に注目、広い視野で関心を促し、物事を捉える。
数学 3年 2次方程式「図形問題を2次方程式で答を求めよう」図形の問題について、デジタル教科書を活用して数量の関係を理解しながら、2次方程式を利用して解を求め、解の吟味を行う。2クラス3展開の習熟度別少人数指導として年間3回指導者のローテーション・学習集団の編制替えを生かす。 ![]() ![]() ![]()
理科 3年 いろいろな運動と物体の速さ「運動の様子や違いを説明しよう」物体の運動のようすを観察し、記録する方法を習得させ、速さと向きの要素、はたらく力と運動のようすの規則性を考える。
2年 化学変化と物質の質量「質量保存の法則を理解しよう」質量保存の法則が成り立つことを確認し、化学変化だけでなく、状態変化など物質のすべてに成り立つことを理解する。
英語 1年 I Like Kendama「一般動詞を用いて表現しよう」友達と意欲的に質問し合うことをねらいとして、展開部分で一般動詞の文法構造を提示ソフトで作成した教材を駆使して、練習を繰り返し、瞬時に共有化するとともに視覚的に文章や単語を入れ替えるなどのパターン練習をできるようにする。
音楽 1年 混声三部合唱「COSMOS」「主体的に音楽表現に取り組もう」混声三部合唱の曲想のイメージをふくらませながら、曲のよさを味わうとともに音楽記号の意味や働きを理解する。
保健体育 2年 男子体育 ネット型 バレーボール「自己やチームの課題を解決しよう」手のひらでボールを打つ様子をタブレット端末で動画撮影し、互いにアドバイスをし合い、実際のゲームに生かす。
2年 女子体育 ゴール型 ハンドボール「自己やチームの課題を解決しよう」自己やチームの課題をタブレット端末で動画撮影し可視化することで見出し、課題解決のための練習方法を考える。
技術 2年 動く紙おもちゃ「機構を理解し、作る楽しさを味わおう」加工しやすい紙のおもちゃを用いて「運動を変化させる仕組み」の既習事項を生かすとともに実際の生活に役立てることを知る。
家庭科 2年 「家庭科 調理実習『さけのムニエル』魚を使った日常食を調理しよう」日常食の調理をグループで協力して実習を行う。実物投影機で調理作業の手順を確認、生徒の盛り付け料理を共有する。
9月 9月17日(木) 国語 3年 「俳句の可能性 俳句十六句」好きな俳句の情景について話し合い、表現に即して具体的な文章で表現する。ホワイトボードやタブレット端末を使用し協同学習を導入する。
10月 10月9日(金) 数学 1年 「比例と反比例」:習熟度別少人数指導授業研究 いろいろな数量の関係から、関数関係にある二つの数量を取り出す。タブレット端末による思考の可視化・多様性の発見
10月 10月22日(木) 理科 3年 「運動とエネルギー」物体のもつ運動エネルギーのまとめとして、実験「ペットボトルのキャップの質量や速さにより動いたキャップの数がどう変化するのか」を調べる。
10月 10月23日(金) 保健体育:保健分野 3年 「喫煙と健康」養護教諭と体育科担当とのティームティーチング指導。健康を害する喫煙について自身の日常の生活の問題点として様々な影響を考える。
11月 11月11日(水) 社会 2年 「欧米諸国における『近代化』~日本を取りまく世界情勢~」資料を読み取ることを通して、生徒の気付きを大切にし、思考の流れに沿って理解を深めていく。
11月 11月26日(木) 国語 2年 「思考力・判断力・表現力及び主体性を育む国語での表現活動:『話し方指導』」自分の思いや考えの根拠を明確にして伝える力を養い、主体的かつ意欲的な態度を培う。
11月 11月27日(金) 保健体育 男子体育2年 「球技 ゴール型 バスケットボール」互いにアドバイスし合いながら自己・チームの課題を確認し合い、課題を解決するための練習方法を見出し、実際にゲームに生かす。
女子体育2年 「器械運動 マット運動」主体的に活動に取り組み、技の習得を目指してマット運動を楽しもうとする態度や自己の課題解決のために練習方法を考えて工夫する姿勢を育てる。
12月 12月18日(金):研究内容・学習指導案の作成 <2月29日(月)研究実践報告会に向けて> ②国・都・区の学力調査状況の推移・考察・検証 →授業改善に向けた課題の設定
③平成28年度教科センター方式校舎へ円滑移行準備
④教科の専門性を高める指導計画・評価計画の作成 ⑤福井大学大学院・先進校視察から得た知見の活用
⑥平成27年度~国・都・区学校支援地域本部設置 ⑦平成25年度~都から学校経営支援部設置 |
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アドバイザーの助言と助言への対応 |
11月:アドバイザー吉崎静夫教授から
11月:アドバイザー岸磨貴子講師から
12月:研究推進委員との打ち合わせ アドバイザー岸磨貴子講師から
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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)
①大学との連携:日本女子大学学生57名との授業研究―いただいたご意見から―
理科:
実験の動画によって、内容を思い出したり、理解したり、再確認したりとよく復習ができて授業内容の理解が深まる。電子黒板を使い、時間短縮にもなりメリハリのあるとても楽しい授業であった。
数学:
ティームティーチングにより一人の先生が電子黒板を操作し、もう一人が要点を教えたりして、より多くの生徒の関わることができ、生徒の学習意欲というものが上がっているように感じた。
国語:
最新機器の活用や生徒の主体性を重視し、自分の作品に友人の考えを取り入れ、よりよいものにしていく作業は、教員・生徒間の活発な言語活動を生み出す効果的な授業デザインだと感じた。
社会:
生徒の関心を引き付ける投げかけや的確にほめ意欲を向上させるスキルの重要性を学んだ。
家庭科:
50分間の中で説明、調理、試食、後片付けとすべて行うには非常によく考えられた授業案が必要とされ、ICT機器をうまく活用することで授業効率を上げ、授業の幅を広げることができると感じた。
②近隣小中学校からの授業研究参観の定着
③来年度入学希望者の増加
平成26年度:121名
平成27年度:141名
平成28年度:185名
新入生説明会での保護者アンケートから
「板橋区の教科センター方式への期待と先生方の熱心な指導が伝わり、とても心強く思います。」
④「教育新聞」記者による肯定的評価
東京・板橋区立中台中のICT活用 パナソニック教育財団の特別研究指定校
(平成27年12月14日付 教育新聞記事から)
東京都板橋区立中台中学校(北村康子校長、生徒数272人)は、平成27~28年度の(公財)パナソニック教育財団の特別研究指定校として実践研究助成を受けている。平成28年度には教科センター方式校舎の改築が完成する。各教科教室(教科センター)での学習体制や電子黒板、タブレット端末などのICT環境を生かし、生徒の主体的、協同的な学習の実現と思考、判断、表現力を育む実践研究を推進している。11月に行った2年生保健体育の単元「男子・バスケットボール」「女子・マット運動」の授業研究では、グループで互いの動きをタブレット端末で撮影。映像を視聴しながらパスの仕方や動作の確認を行い、良い点や課題を正確につかみながら、習熟度の異なる生徒相互で良いアドバイスを送り合う取り組みを実現している。
⑤アクティブラーニングの充実:全国学力学習状況調査「生徒質問紙」のデータ成果から
質問:
1、2年生のときに受けた授業では、自分の考えを発表する機会が与えられていたと思いますか。
肯定的評価:93.9%

関連事項
質問:数学の授業で、問題を解くとき、もっと簡単に解く方法はないか考えますか
肯定的評価:80.3%(都68.0%)
質問:
1、2年生のときに受けた授業では、生徒の間で話し合う活動をよく行っていたと思いますか。
肯定的評価:92.4%

関連事項
質問:国語の授業で、目的に応じて資料を読み、自分の考えを話したり、書いたりしていますか
肯定的評価:83.3%(都59.7%)
質問:理科の授業で、観察や実験の結果をもとに考察していますか
肯定的評価:83.3%(都69.3%)
⑥「自分の考えを論理的にまとめ主張する力」について評価指標としての各種コンクール等に多数入賞
平成27年度 | 第37回「少年の主張全国大会」文部科学大臣賞:全国中学生55万人から受賞 |
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平成27年度 | 「薬物乱用防止標語東京都」最優秀賞:東京都中学生4万人から受賞 |
平成27年度 | 「税についての作文」区長賞:板橋区内中学生4,399人から受賞 |
平成27年度 | 「読書感想文コンクール」特選・東京都選考出品:板橋区内中学生6,879人から受賞 |
平成27年度 | 「調べる学習コンクール」奨励賞3名:板橋区内中学生645人から受賞 |
平成27年度 | 「税をテーマとした川柳コンクール」 板橋区商店街連合会会長賞・入賞6名:ジュニア部門1,120人から受賞 |
平成27年度 | 「税についての作文」 区長賞:板橋区内中学生4,399人から受賞 |
平成27年度 | 「絵手紙コンクール」中学生部門 銀賞・佳作:全国中学生10,386人から受賞 |
本期間の成果
①授業研究に向けた学校組織体制の活性化
→授業研究“主体的な学びを重視した授業”の定着
週1回研究推進委員会・運営委員会実施・月1回研修会
- ・問題解決型・探究型の授業
- ・協同学習の導入
- ・指導と評価と支援の一体化
<生徒授業評価>
- 授業規律 7月:90.5%→12月:91.2%
- 授業準備 7月:93.7%→12月:90.4%
- 朝読書・朝学習等への取組 7月:91.7%→12月:92.0%
- 授業でわかろうとする努力 7月:84.1%→12月:83.2%
- 予習、復習等、家庭学習への取組 7月:68.8%→12月:65.2%
→時間と場の定着・職層推進力強化→学習に対する“慣れ”への指導の教科

②保護者による評価:学校公開 →第3土曜日実施8回
→理解しているか:95.5%→99% ・意欲的か:92.4%→99%
●国・都・区の学力調査状況
→夏季休業中の三者面談の実施・「授業改善推進プラン」作成に生かす。
3年全国学力学習状況調査・1・2年区学習ふりかえり(FB)調査・2年都学力向上を図るための調査
③平成28年度教科センター方式校舎へ円滑移行準備
教科メディアセンター企画
→電子黒板・タブレットPC設置+家具計画+運用計画
ホームベース企画・学年ラウンジ企画
→学級を超えた生活指導体制の検討・確立
教科センター方式 各教科メディアエリアのレイアウト作成
→電子黒板等ICT機器活用指導力向上
教室運用計画の作成資料の収集:教室名の確定・キープランの決定・新入生保護者説明会の実施




電子黒板等ICT活用場面 →導入・展開・まとめでの集約例
導入 | 社会:映像資料から課題の発見・理解・共有化・意欲化 数学:デジタル教科書で問題を解く考え方や手順を瞬時に理解する。 |
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展開 | 国語:デジタル教科書の視聴・タブレット端末を使いスピーチ撮影による可視化 国語:タブレットの映像を基にした創作作品の推敲・発表による可視化・瞬時の共有化 |
まとめ | 数学:デジタル教科書で問題を解く考え方や手順をまとめる。 |
④ 教科の専門性を高める指導計画・評価計画の実践
→教科部会:週1回での協議・検討
⑤ 福井大学大学院との研修機会の共有化
→アクティブラーニングの充実・研究スタッフの交流
⑥ 地域教育基盤・学校経営支援部活性化による校務改善
→教科センター方式の新校舎移転の協議
今後の課題
① 教科センター方式導入の新校舎を生かす
中学校教科特有のICTの使い方を確立していくこと。
② ICT活用の日常化・実践積み上げ
①とにかく使う段階→②場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→③個に応じた活用の段階、として順次練り上げること。
③ 研究体制の確立によって授業改善に向かう自発的な取組にしていくこと
④ 学力向上に向けた広報活動
公開研究会の計画
① 公開授業研究会:年間3回×8教科(美術科講師対応を除く)
- 1月14日(木):研究実践報告会等の最終確認
- 2月29日(月):研究実践報告会
② 教科部会:週1回
- 音・技は他校の管理職に研修要請・授業改善推進プラン作成
③ 学習指導案・研究発表原稿の完成:教科部会
<学会発表等の予定>
- ①公開授業研究:3学期で8教科予定
- ②土曜公開授業:3学期で2回予定
- ③指導教諭模範・公開授業:年6回 3学期で2回予定 2月18日(木)・19日(土)予定
- ④研究実践報告会:全教科 2月29日(月)
国語 1年A組 国語 「感じたことを文章にしよう」
主体的かつ意欲的な学びを支える語彙力、読解力を身に付け、自分の思いや考えの根拠を明確にして伝える力を養い、協同学習を通して考えを深める。
社会 1年B組 社会 「武士の世の始まり」
デジタル教科書、地球儀、世界地図、ビデオ教材、視聴覚・新聞資料、外部指導員の協力等を得て、協同学習から自分の考えを深め、社会的思考力を高める。
数学 2年A組・B組 数学 「確率の考え」習熟度別少人数指導
既習事項を基にして習熟度別少人数授業を工夫するとともに探究型授業や協同学習を取り入れ、数学的な思考力、表現力、主体性を育てる。
理科 3年B組 理科 「環境と科学技術」
課題に興味をもち、観察・実験の結果から論理的に考察し、主体的に課題を解決する力を育成するとともに協同学習により互いの考えを高め合う態度を育てる。
英語 2年C組 英語 「Good Presentations 比較級・最上級」少人数指導
ペアワークやグループワークなどの協同学習を通して、意欲的に英語を学ぶ姿勢をつくり、学び合いの機会を通し言語や文化を理解しようとする態度を育てる。
音楽 3年A組 音楽 「混声三部合唱『あなたへ』」
ICT機器を用いた授業の実践を通して、感受したイメージを知覚し、創意工夫しながら主体的に音楽表現に取り組もうとする態度を育てる。
美術
造形表現の作品完成時の制作のイメージをもち、色彩、構成、表現技法など、基礎知識を生かしより深い表現力を主体的に身に付ける。
保健体育 1年C組 男子体育「ハンドボール」女子体育「バスケットボール」
個々の技能を身に付けるとともに協同学習を通して、互いに教え合い、思考力、判断力、課題を解決する力を高め、主体性を育てる。
技術・家庭
知識や技能・考え方を作品づくりと生活に役立つ楽しいものつくりに生かし主体的に生活を工夫する創造的実践的な態度を育てる。
経営支援部
学校経営支援部「チーム板橋」の組織体制を醸成し、「教科センター方式」校舎での落ち着きと温かみのある空間づくりに取り組む。
保健
保健委員会活動を通じて、自らの健康に関して興味・関心をもち、健康を保つ情報を積極的に周囲に発信する姿勢を育成する。
給食
給食の配膳・片付けを通して協同する姿勢を育むとともに、板橋ふれあい農園等の食材を通して栄養に関心をもち「食を選択する力」を養う。
⑤ 福井大学研究大会参加:2月27日(土)・28日(日)
⑥ 教科センター方式新校舎への移転:3月
2年次に向けて
- ①平成28年度から「板橋区教育研究実践校」に指定:教科センター方式校舎を活かした授業改善
- ②研究主題:「生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善<福井大学と連携>」
―教科センター方式の導入と活用を通して―
- 日本女子大学 教職教育開発センター 所長 人間社会学部教育学科 教授 吉崎静夫 先生
- 明治大学 国際日本学部 特任准教授 岸磨貴子 先生
本校の研究課題は、「生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善―教科センター方式の導入と活用を通して―」である。その際、平成28年4月からの新校舎での本格的な「教科センター方式の導入」において、ICTを授業の中でどのように有効に活用するのかということに関係者の期待が集まっている。ただし、現在は、プレハブの仮校舎での教育実践という厳しい状況にある。しかし、9月以降、美術科(講師対応のため)を除くすべての教科で精力的な授業研究が展開されている。本校の活動報告には、21の授業実践例が紹介されている。そして、それらの授業実践において、タブレット端末、電子黒板、実物投影機、デジタル教科書、デジタル教材などのICTが効果的に活用されている。
7月までのICT活用の実態は、私(吉崎)がいう第一段階(とにかく授業でICTを活用する段階)にとどまっていたが、8月以降は、第二段階(授業場面に応じてICTを有効に活用する段階)に達している。なお、ここでいう授業場面とは、「導入・展開・まとめ」という学習場面と、「個別・グループ・一斉学習」という学習形態の二つの視点の組み合わせを意味する。
そこで、今後、本校に求められることは、これら二つの視点(学習場面、学習形態)をマトリックスにして、9つのセル内に「ICT活用の手だて」を位置づけることである。さらに、研究テーマとの関連で、「教科特有のICT活用」と「教科共通のICT活用」という新たな視点を検討するために、「教科別のマトリックス表」と「教科横断型のマトリックス表」を作成することが求められる。これらの表ができれば、本校ばかりでなく、他校の先生方にとっても、「ICTを活用した授業デザイン」のための有効な手がかりになると考える。大いに期待したい。
本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応
取り組み内容 |
❶授業研究に向けた学校組織体制の確立
授業研究 8教科(美術科講師対応を除く) →1~3月:研究実践報告会 国語・社会・数学 1月14日(木):研究実践報告会等の最終確認 2月29日(月):研究実践報告会 全教科 ❷授業実践でのICT活用場面 国語 1年A組 国語 「感じたことを文章にしよう」 主体的かつ意欲的な学びを支える語彙力、読解力を身に付け、自分の思いや考えの根拠を明確にして伝える力を養い、協同学習を通して考えを深める。 ![]() <作品を共有するためのディスプレイ表示> ![]() <タブレットで作品の細部まで鑑賞する> 「感じたことを文章にしよう ―鑑賞文を書く― 」
社会 1年B組 社会 「武士の世の始まり」 デジタル教科書、地球儀、世界地図、ビデオ教材、視聴覚・新聞資料、外部指導員の協力等を得て、協同学習から自分の考えを深め、社会的思考力を高める。 ![]() <古代の様子の資料提示> ![]() <複数の資料をもとに考える> 「武士はなぜ登場し、権力を握ったのかを説明しよう!」
数学 2年A組・B組 数学 「確率の考え」習熟度別少人数指導 既習事項を基にして習熟度別少人数授業を工夫するとともに探究型授業や協同学習を取り入れ、数学的な思考力、表現力、主体性を育てる。 ![]() <協同学習で課題解決> 『なぜ、(●,△)の組み合わせが出やすいのか』を理由を説明しよう
発展コース<発展課題>場合の数の数え方をまとめよう。 理科 3年B組 理科 「環境と科学技術」 課題に興味をもち、観察・実験の結果から論理的に考察し、主体的に課題を解決する力を育成するとともに協同学習により互いの考えを高め合う態度を育てる。 ![]() <ポスターセッション分析> 発表をしたり聞いたりして科学技術と自然環境の理解を深めよう テーマA 自然エネルギーによる発電とその課題 B 新技術・新素材の紹介 C 自然環境の保全 D 自然の恵みと自然災害
英語 2年C組 英語 「Good Presentations 比較級・最上級」少人数指導 ペアワークやグループワークなどの協同学習を通して、意欲的に英語を学ぶ姿勢をつくり、学び合いの機会を通し言語や文化を理解しようとする態度を育てる。 ![]() <学び合いの機会づくり> 比較級・最上級の文を使った英文を、クラスの前で発表しよう
音楽 3年A組 音楽 「混声三部合唱『あなたへ』」 ICT機器を用いた授業の実践を通して、感受したイメージを知覚し、創意工夫しながら主体的に音楽表現に取り組む態度を育てる。 ![]() <曲想や歌詞の意味をつかむ> 口の開け方、発声の方法を意識して、取り組もう
保健体育 1年C組 男子:ハンドボール 女子:バスケットボール 個々の技能を身に付けるとともに協同学習を通して、互いに教え合い、思考力、判断力、課題を解決する力を高め、主体性を育てる。 ![]() ![]() <フォームの確認と改善> 展開時のシュート練習の際にフォームの確認を行うため、タブレットを使用して考えよう
![]() ![]() <フォームの確認と改善> ![]() ![]() <保健体育部会 協議> 技術・家庭 知識や技能・考え方を作品づくりと生活に役立つ楽しいものつくりに生かし主体的に生活を工夫する創造的、実践的な態度を育てる。 ![]() <技術家庭部会 協議> ※協同学習を通して互いに学び教え合いながら、文章や言葉だけでなく、絵、写真や図、模型などを取り入れ、視覚的な面から興味・関心を引き出す。 ※ICT活用により授業のねらいや内容を明確に提示するようにしたことにより生徒の学習意欲が向上し、実習や作業を取り入れることで、授業に対して意欲的な生徒が増えている。 経営支援部 ![]() <学校経営支援部会 協議> 学校経営支援部「チーム板橋」の組織体制を醸成し、「教科センター方式」校舎の落ち着きと温かみのある空間づくりに取り組む。 保健 保健委員会活動を通じて、自らの健康に関して興味・関心をもち、健康を保つ情報を積極的に周囲に発信する姿勢を育成する。 給食 給食配膳・片付けを通して協同する姿勢を育むとともに、板橋ふれあい農園等の食材を通し栄養に関心をもち「食を選択する力」を養う。 |
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アドバイザーの助言と助言への対応 |
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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)
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❶研究実践報告会
<理科部会 協議>
- ①参加者<全国からの参加者>宮城県から鹿児島県までの研究者247名の意欲的な参加
- ②小中連携事業として小学校2校の教職員の参加:42名があり、専門教科への意識を高めるとともに、9年間の小中連携教育として地域連携事業となったこと
- ③中学校教科の特性に応じた授業研究の実施
- ④学校経営支援部の紙上発表に対しての反響が大きかったこと
- ⑤全教職員として『チーム中台』の研究実践報告となったこと
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❷ICT活用・実践・具現化・瞬時の共有化・可視化
- ①授業改善の視点として、ICT活用・実践に意欲的に取り組んだこと
- ②ICT機器の導入について、関連企業からの参画を多数受けたこと
<学校支援地域本部による支援>
<国語部会 協議>
<ICT機器の紹介コーナー>
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❸教科センター方式の教科メディアゾーンのイメージ化・教科特有の『家具計画』に基づく購入
本期間の成果
❶研究実践報告会での専門性高い研究実践者の参加・見取り
主体的な学びにつながる興味・関心・積極性 肯定的評価 90.8%
主体的な学びを支える基本的な知識・技能 肯定的評価 89.5%

➋参観者による意欲的な協議

<数学部会 協議>

<英語部会 協議>

<音楽部会 協議>

<社会部会 協議>
参観者からのご意見
- ○教科センター方式やICTの研究に対して、先生方がしっかりと力をつけているように感じ、これからの成果がとても楽しみです。シンポジウムは大変良かったです。方向を確認できありがたかったです。(学校関係者から)
- ○社会科の授業で、生徒が武士の暮らしについて積極的に意見交換や発表を行っているのが印象的でした。事前学習を行っていないので、知識が少なく理解が深められないという欠点があるにも関わらず、既成概念にとらわれずに多様な意見を述べることができるのではないかと本日の授業や分科会を通じて感じました。(大学生から)
- ○彼ら生徒達の1年後、5年後、10年後が楽しみになりました。10年後には教員になってくれるかなあ。学力は試験だけで測れるものではありませんね。生きる力…ついていっていると思います。(愛知県中学校から)
- ○授業デザインの大切さを改めて考えさせられました。先生方の多大なる努力に敬意を表します。(学校関係者から)
- ○生徒のもつ力や主体性を高めていくためには、指導者が生徒に、今注目すべき視点を明確に理解させる必要があることを改めて学ばせていただきました。ありがとうございました。(山形県中学校から)
今後の課題
- ➊教科の特性を生かしたデジタルコンテンツの開発
- ❷教科センター方式導入の新校舎を生かす:
中学校教科特有のICTの使い方を確立していくこと。 - ❸ICT活用の日常化・実践積み上げ:
①とにかく使う段階→②場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→③個に応じた活用の段階、として順次練り上げること。 - ❹研究体制の確立によって授業改善に向かう自発的な取組にしていくこと。
- ➎学力向上に向けた広報活動
参観者からのご意見
○ICTの活用は、提示の前後が大事です。(発問・焦点化)この組み合わせの研究がこれからの課題です。チームワークがある先生方のご努力に来年、期待しています。

<教科部会 協議>

<研究シンポジウム 協議>
1年間を振り返って、成果・評価・感想(気づき)・次年度への思い
- ➊教科の特性を生かしたデジタルコンテンツの開発
- ❷教科センター方式導入の新校舎を生かす:活用の実践例の積み上げ
- ❸ICT活用の日常化・実践積み上げ
- ❹生徒や保護者、地域の学校支援に対する更なる参画
- ➎学力向上に向けた研究体制『チーム中台』の確立
- 日本女子大学 教職教育開発センター 所長 人間社会学部教育学科 教授 吉崎静夫 先生
- 明治大学 国際日本学部 特任准教授 岸磨貴子 先生
平成28年2月29日(月)に、全国から247名の参観者をえて、研究実践報告会が盛大に行われた。そこでは、全教科の授業が公開された。
その際、すべての授業において、タブレット、電子黒板、実物投影機、デジタル教科書などのICTが有効に活用されていた。つまり、私(吉崎)が本校にアドバイスしてきた「導入・展開・まとめ」という学習場面と、「個別・グループ・一斉学習」という学習形態の二つの視点の組み合わせを考慮した「授業場面に応じたICTの活用」がなされていた。特に、導入場面においては、「教師が一斉学習でICTを活用」と「生徒が一斉学習でICTを活用」の2通りの活用法が提案されていた。研究の発展が認められた。
教科センター方式の新校舎での教育実践が展開される平成28年4月以降は、研究テーマ(生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善)との関連で、「教科特有のICT活用」と「教科共通のICT活用」という視点を本格的に研究する段階に入る。そのためには、それぞれの教科でのICT活用をますます充実させるとともに、「教科別のICT活用マトリックス表」と「教科横断型のICT活用マトリックス表」を作成することが求められる。また、各教科でのICT活用の成果をまとめる「研究推進部」の組織を再度強化してもらいたい。











