東京 日野市立平山小学校 テーマT「確かな学力の育成に向けたICTの活用」 標準学力調査で結果を証明 |
日野市立平山小学校では、ICTの効果的な活用により、算数の学力の向上を目指しました。まず、単に反復学習を行うのではなく、達成できたところを診断し、できていないところを補うという学習に、ICTの教材を活用しました。また、生徒が自分の考えをプロジェクターなどで発表することにより、「数学的な思考力」を高める工夫が行われました。 今回発表を行った折茂 慎一郎先生は、「子どもたちの学力を向上させたいという目標がありましたが、標準学力調査を行ったところ、実際に成果として表れました」と報告。今年1月には研究発表会が行われ、タブレットPCなど新しく導入された機器がスムーズに活用されました。教師らが、ICT機器を活用した授業に慣れ親しんでいることが、成功につながったようです。 専門委員の中川一史放送大学教授は、「平山小学校はチームワークが素晴らしく、いつも活気があることに驚かされています」と語りました。校長、副校長のほか6人の教師がプロジェクトリーダーの役割を果たし、活動をけん引しています。今回の報告会にも、6人全員が出席していました。 インタラクティブシステムを活用 ファシリテーターの稲垣忠東北学院大学准教授からは、個別学習システム「インタラクティブスタディ」を評価し、これは、一人一人の生徒の学習状況を教師がモニターを通して一斉に確認することができるもので、平山小学校では、単元の最後に行う補充診断に活用してきました。また、新しい単元に入る際にも、インタラクティブスタディによって自力で問題を解いてみるという試みが行われました。折茂先生は、「自分のペースで問題に取り組むことができるので、自分の力で問題を解く力がつきます」と語っていました。 今年度、平山小学校は年間6回、公開視察日を設定。「公開日に出た意見を、うまく授業の中で生かしていました」と、中川教授が感想を述べていました。平山小学校は当財団とともに「未来の教室」プロジェクトを行っていますが、今後も学校が一丸となって未来の教室の実現への取り組みが行われるとのことです。 |