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セールスポイント |
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模擬授業を取り入れた研修が授業力向上につながる |
年度当初は、ICTの効果的な活用法が研修の中心となっていたが、本期間の研修の中心は模擬授業を取り入れた授業づくり研修であった。
8月の研修会では、担任と少人数指導担当者30名が5分間の模擬授業を実施し、効果的なICT活用場面と教師の的確な発問や指示、説明について検討する機会をもった。わずか5分の中に、指導技術のノウハウが見え、個々の教師の授業力を伺うことができた。
その後、公開研究会に向けての指導案や授業の検討は、模擬授業を取り入れた具体的な研修スタイルが主となった。このような研修の積み重ねが、授業づくりに対する教員の意識を変え、個々の授業力向上に確実につながった。 |
空気のようなICT活用 |
模擬授業を取り入れた研修を重ねていくうちに、ICT活用は特別なことではなく、ごく自然になっていった。ICT活用について取り立てて論議するのではなく、授業づくりの中で、資料の提示方法や板書の組み立て方と同じように論議している。
ICTの教室常置が特別だった年度当初に比べると、現在は、空気のように当たり前に教室に存在し、当たり前に活用するものになったと言える。 |
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成果と課題 |
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公開研究会までの取り組みを次のステップにつなげる! |
●成果 |
11月28日(金) 公開研究会開催
公開研究会には、県外から約200名、県内から約250名、計約450名の方々が参加。参加いただいた方々の貴重な意見を真摯に受け止め、改善を図っていきたい。
公開研究会までの取り組みを通して、初年度の研究の成果が見え、本校の研究に合った研修の在り方も見えてきた。明らかになった事柄を次のステップにつなげ、研修方法を工夫しながら研究を進め、次年度の研究の構想を練る。
<これまでの研究を通して分かったこと>
- 生活規律確立のための指導では、ICTを加えることで、子供が具体的に手順や様子を理解することができるので、教師の指示や説明を徹底させることができ、習慣化が図りやすくなる。
- 基礎的な学力の向上にICTを加えることによって、視覚に訴え、変化に富んだ指導が可能になるので、短時間で集中して効率的に指導できるようになり、子供に確実に習得させることができるようになる。
- 知識や技能の習得のための指導には、いくつかのパターンがある。
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●課題 |
課題解明のための具体的な手立てを
<残された課題>
- 学力が確実に身に付いたことを実証していく。県の学力調査等の結果を活用、累積し、実証していく努力をする。
- 基礎学力を向上させて習得した学力を、今後、どのように活用・探究型の学習につなげるか研究する。
課題解明のための具体的な手立てを工夫するとともに、教師の指導力を高め、授業改善を図りながら効果的な指導法を研究していく。 |
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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など) |
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公開研は「雨ニモマケズ・・・」 |
公開研究会当日は、あいにくの雨模様。公開授業の時間帯はまだよかったのですが、全体会は激しい雨の中での開催となりました。
トタン屋根の体育館に当たる雨の音がバチバチと大音響をたて、マイクを通した声も聞きづらい環境だったにもかかわらず、参加された先生方は熱心に研修に励んでいらっしゃいました。車で来校された先生方は、帰路が気になっていらしたと思いますが、最後まで参加いただきました。本当に嬉しく思っています。
全体会終了後すぐに、雨合羽を着て、誘導灯を持ち、車の誘導のために近辺道路に立ったのは、本校の男性教職員です。縁の下の力持ちとして研究会を支えてくださった教務主任、授業づくりに苦労してきた若手教員、公開研まで校内美化に努めてくださった職員の方々。「雨ニモマケズ」、全教職員の熱い心とチームワークを感じた一日でした。 |
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解説と講評 |
コメント:メディア教育開発センター 准教授 堀田龍也先生 |
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本校では、1学期中に、すべての教員がICTを活用した指導に取り組み、その経験値を高め、その上でようやくICT活用の何がポイントなのかについて検討を始めることができた。そこで研究推進部では、8月の研修を模擬授業中心のものとした。全教員30名が、ICTを活用した5分間の模擬授業を実施したところ、効果的なICT活用場面の考え方や、その際の的確な説明の仕方、指示や発問等に自然と教員が注目することとなり、普段からの授業づくりを全教員が強く意識することとなる充実した研修となった。
この夏の研修を境に、2学期の実践は、どの学級でもICT活用が日常化し、授業に位置付いていった。無理にICTを活用するような姿はなくなり、各教員の授業にICTが馴染んでいった。
外部講師による訪問アドバイスや、パナソニック教育財団遠山理事長の視察等を経て、2008年11月28日(金)には公開授業研究会が実施され、県内から約250名、県外から約200名、合計約450名の参加者を得た。参加者には強いインパクトを残したよい公開研であったが、本校の研究はむしろ、公開研のために準備を重ねた、ICT活用のためのガイドブック等の成果物を精査する段階で、研究内容と研究成果、そして研究の課題が明確となった。公開研では、習熟・習得段階におけるICT活用は1つの完成型を公開することができたが、次なる課題として、学力調査等のデータによる実証や、活用型の学習活動との連携などが浮かび上がった。
公開研を過ぎても、本校におけるICT活用はすっかり根付いており、毎日の授業の何気ないシーンで引き続きICTが効果的に用いられている。
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