1 会議等
(1)特別研究指定校第1回会議 日時:4月26日(月) 16時から17時30分(zoom)
助成金贈呈式及びスタートアップセミナー 5月28日(金)13時30分から17時30分
4月26日、zoomによる会議を行った。参加者は、本校教員7名、担当アドバイザーである関西大学 小柳教授、パナソニック教育財団事務局である。財団から助成に関する説明をいただき、本校の2年間にわたるSDGsと地域連携を軸にした「総合的な探究の時間」のカリキュラム、「教科横断的授業」のカリキュラムの運用について説明した。小柳教授からは入口、出口を明確にすることや、評価の時期、方法を検討するようにアドバイスを受けた。事務局から全校体制・全教員で継続的に取り組むことと本研究の成果・プロセスを広く公開することが確認され決意を新たにした。また、5月28日のスタートアップセミナーにおいては日本女子大学 吉崎名誉教授、明治大学 岸准教授からもアドバイスをいただき、本研究のために多くの方に協力をいただいていることを再確認した。
(2)特別研究指定校第2回会議 日時:6月2日(水) 16時から17時(zoom)
参加者は本校教員6名、関西大学 小柳教授、パナソニック教育財団である。主にアドバイザー訪問指導の日程調整を行なった。7月15日(木)5時間目、2年生「総合的な探究の時間」(インターンシップ事前指導)授業、6時間目、本校のICT環境、普段の授業の様子を見学していただくことになった。
(3)特別研究指定校第3回会議 日時:7月15日(木) 14時10分から15時
参加者は本校教員7名、関西大学 小柳教授、パナソニック教育財団(zoom)である。
小柳教授と初めての対面での会議となった。アドバイザー、財団これまでの活動を報告した。
小柳教授からは今年のゴールである報告会を実りあるものにするために、
- ・インターンシップを行いながら生徒が成果物の素材を集められなければならない。そのために、9月のインターンシップ実施までに生徒にどんな成果物を作り、どのような対象に伝えるのかイメージを持たせる指導を行うこと。
- ・インターンシップを通して自分がどう変わったのかを前後で生徒自身が分かる指標を作った方が良い。
- ・それぞれのタスク「日星ゼミ」「SDGs・V市役所」「進路学習」、「インターンシップ」「課題研究」「進路学習」がどう交差するのか繋がりを意識しなければいけない。
などのアドバイスをいただいた。
2 総合的な探究の時間
(1)1年生
①「総合的な探究の時間」の概要
年間を通して26時間で計画を立てた。内容は日星ゼミと称して4時間のプログラムをA・B・Cの三講座。SDGs・バーチャル市役所(以後V市役所とする)と称して、12時間のプログラム。残り二時間はV市役所の取り組みの報告集会とする。学年3クラスをさらに二つに分け、合計6チーム(1−1①②、1−2①②、1−3①②)を作り、ローテンションを組んで、誰もがすべてのプログラムに参加できるようにした。(V市役所は3チーム合同にして12時間のプログラム。)
②「日星ゼミ」
Aは「地域課題の発見」「地域愛の育成」「イノベーション力の養成」をねらいに、「一般社団法人KOKIN」と連携したゼミで、生徒が地域に出て、リノベーションされた建造物に触れ、まちづくりを考えるものである。
B「映画から学ぶ」、C「資格にチャレンジ(漢検編)」は、本校教員が担当した。
③「SDGs・V市役所」の概要
1学期:SDGsについて学び、SDGsの視点を取り入れることがまちづくりにどのように役に立つのかを考える。まちにおける市役所の役割を学ぶ。
2学期:市役所各課より舞鶴市の課題を提案され、SDGsの視点を持ちながらアンケートや文献調査、インターネット調査、フィールドワークなどを通して課題の解決方法を考える。
3学期:自分たちの提案をスライドにまとめプレゼンテーションをする。
④「日星ゼミ」(KOKINとの共同プログラム)(対象:1年3組 28名)(全4時間)
1−3①チーム 4月27日(火)〜5月18日(火)
1−3②チーム 6月8日(火)〜6月22日(火)
1時間目 地元活性化のために働いている大人から舞鶴の良さを学んだ。
2,3時間目 フィールドワーク(リノベーションされた建造物等を見学)
4時間目 紹介ポスターを作成した。(Metamoji Classroom使用)
⑤「SDGs・V市役所」(対象:1年生1組〜3組 78名)(全4時間)
1−1② 1−2② 1−3② 4月27日(火)〜5月18日(火)
1−1① 1−2① 1−3① 6月8日〜6月22日(火)
1時間目 SDGsと地方創生の関係を知る。
2,3時間目 SDGs de 地方創生カードゲーム実施。
4時間目 市役所の役割を知り、地域が抱える問題を考える。
⑥「V市役所担当課リクエストアンケート実施」
(対象:1年生1組〜3組 78名)7月13日(火)
生徒に2学期に行われるV市役所でどの課に課題を出してもらいたいかをリクエストを聞いた。(Classi使用)
(2)2年生
①「インターンシッププログラムの概要」(地域で活躍する大人から地域課題を学ぶ)
地元で活躍している事業主に講演をしていただき、「働く意味」や「働く喜び」について考える。「仕事とは誰かの役に立つこと」「社会はみんなの仕事で成り立っている」ことを知った上でインターンシップを行い、働く喜びを実感し、社会の一員として役立っていることが自己肯定感に繋がることを知る。
②「インターンシッププログラム」(対象:2年1組〜3組 91名)
1時間目 インターンシップオリエンテーション 4月15日(木)
インターンシップに向けての導入を行なった。
2時間目 キャリア講演会 5月13日(木)
講演者 株式会社 ローカルフラッグ(濱田様) 株式会社ツクヨミラシン(駒井様)
3,4時間目 キャリア講演会 事業所選択 5月20日(木)
講演者 有限会社畿久鶴(久下様) 株式会社京栄電工(安原様) インフォニック株式会社(望月様)
2週にわたり地元企業に講演をしていただいた。60年以上地元を支えた企業、学生で企業した方や、飲食業、これから地元に参入するIT企業、など他業種の方に仕事の内容や働きがいなど生の声を聞いた。
5時間目 インターンシップ事前指導、注意事項 6月17日(木)
ビジネスマナーや働く意味についての講義を受けた。
3 第1回アドバイザー訪問指導
6時間目 各事業所に分かれてのインターンシップ事前指導 7月15日(木)
関西大学 小柳教授に来校していただき、パナソニック教育財団事務局にはzoomで参加していただいた。
2学期から12事業所でインターンシップを行う。事業所ごとに分かれ各事業所からインタビューしたことやインタンシップの内容を生徒に伝えた。
「働く」とはについて考えた。働くとは、人と繋がること、人のためになることをすること。それによって自己肯定感や自己の存在意義を確認できるということについて考えた。
4 評価
(1)総合的な探究の時間振り返りアンケート実施
(対象:1年生1組〜3組 78名)7月13日(火)
SDGsに対して地元舞鶴に対して1学期間でどのように意識が変化したかアンケート調査を行なった。(Classi使用)