実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

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2012年度1-3月期(最新活動報告)

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生徒のICT活用能力が向上

生徒のICT活用能力向上に関しては、2月度の生徒の発表を見ると、前年度より向上している点が多く見られた。特に、スポーツ健康科学科生徒の発表は、動画を取り入れるなど工夫が随所に見られる……活動報告を読む

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乙訓高等学校の研究課題に関する内容

学校名

京都府立乙訓高等学校

研究テーマ

ICT活用授業を中心とする「基礎学力の定着・向上」の取組

本実践の
セールスポイント

全普通教室に設置されたプロジェクター・スクリーン・ネットワークシステムを利用したICT活用授業を学びの中心に据え、「わかる授業、興味がわく授業」を創造する。同時に、生徒に自学自習の意識を高揚させ学力の定着・向上をはかる。また生徒のICTを使ったプレゼンテーション能力及びコミュニケーション能力を養成する。

現状と課題
(申請理由)

 本校は、普通科・スポーツ健康科学科の併置校で、全校生徒約700名の中規模校である。学力的には、中位の生徒が多く、「基礎学力の定着・向上」が課題となっている。平成18年度より校舎全面改築が行われ、平成21年より新校舎での教育活動が始められたが、その過程で「学力面で地域に信頼される学校づくりを」という気運が高まり、様々な改革が推進された。その一つとして新校舎のすべての普通教室(21教室)と2つの特別教室に、プロジェクターとスクリーンが設置され、同時に校内LANの整備により、インターネットの視聴やサーバーに置いてある教材を共有することが可能となり、「いつでも、どこでも」ICTを活用した授業が行えるようになった。平成20年度より教員研修を行い、平成21年度以降すべての教科でパワーポイントやDVD、インターネットを利用した授業が取り組まれ、現在では全講座の70%以上で活用されるまでになった。生徒からは、「授業がわかりやすくなった。」「以前にも増してやる気が出てきた。」など好評価を得ている。


 しかし、この2年弱の取組で「教材づくりの苦労」・「共有化のハードル」・「効果的なICTの活用法の模索」・「発展的学力養成に結びつく活用法の構築」などの課題も見えてきた。今回の研究により、「全教員が取り組む」・「共有できる教材や生徒の自学自習を援助できる教材やシステムの開発」・「生徒自身がICTを活用しプレゼンテーションを行う」などに取組み、「基礎学力の定着・向上」に寄与する事業にしたい。また、地域の小・中学校との連携を図り、「教材の提供」「教員や生徒による出前授業」などにも取り組みたい。さらに、パイロット校提携を結んでいる関西大学とも連携し、大学の持つノウハウを学ぶなかで、実践に生かしていきたい。

予想される成果

  1. 授業における「ICT活用」技術の向上や教材開発により、「わかりやすい、興味のわく授業」を構築する。

  2. 全教員が取り組むことにより、「ICT活用授業」を学びの中心に据え、基礎学力の定着・向上をはかる。

  3. 授業力の高い教員の授業を「ライブ授業」として学年単位などで行うことにより、生徒の学力向上のみならず、他の教員の授業力向上をはかる。

  4. 校内ネットワーク上に、自学自習用等の教材を置くことにより、生徒の学習意欲向上をはかり、発展的学力の向上を目指す。

  5. 生徒自身が、自らの調査・研究の成果を発表することにより、ICT活用に習熟するとともにプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力の向上をはかる。

  6. 小・中学校との連携に取り組むことにより、系統的に基礎学力の定着・向上をはかる。

  7. 公開授業や研究授業等の取組を通じ、到達点を確認し、改善の方策を探る。

  8. 授業の理解度を測定するための基礎学力調査や定期テスト、模擬試験の結果を把握し、学力面における弱点を明らかにし、克服のための授業法、教材を構築する。

  9. 関西大学との高大接続を通じ、大学での学習を見通した学力を育成する。

公開に関する情報

<2011年公開授業>


9月20日(火)
10月26日(水)
12月14日(水)
1月18日(水)


<2011年研究発表会>


11月16日(水)
2月7日(火)
2月9日(木)


<2012年公開授業>


9月25日(火)
10月26日(金)


<2011年研究発表会>


11月12日(月)〜16日(金)

特別研究指定期間

平成23年〜平成24年

都道府県

京都府

研究代表者

小島 博幸(副校長)

学校HP

http://www.kyoto-be.ne.jp/otokuni-hs/

アドバイザー

堀田 博史 教授(園田学園女子大学)

乙訓高等学校 財団活動日記の紹介

2013/10/18 授業公開週間、78授業を公開
乙訓高校の授業公開週間は、特別研究指定校に採択された年から、例年行われ、今年は1週間で計78授業を公開しました。中でも、2年生のみが授業を行い、授業者以外の教員が全員で授業参加できる特別公開授業に参加させて頂きました。
日記へ
2012/11/30 ICT活用により、しかけやツールができ授業が効率化され、学力向上へ
2012/09/28 "事理一致" 課題達成に向けた取り組み方を各自が体感し、相互評価。そして改善へ。
2012/08/02 高校生が小学生に【出前授業】〜ICTを活用し、走法をわかりやすく伝授〜
2012/06/29 ジョクジャカルタ特別区教職員が乙訓高等学校のICT活用授業を視察
2012/05/31 "自学"というスタイルの定着のポイントは、デジタル教材 + 教師の手
201205/15 実践者の輪を拡げる:先輩教員の実践に触発され、新規採用者もさっそくICT活用授業に挑戦!
2012/02/15 知識を知恵に変え、競技力の向上へつなげる
2012/01/31 手軽にできるICT活用授業
2011/12/22 五感を使った学習(観察、実験)を補うICT活用
2011/11/24 習熟度別クラスに、ICT活用
2011/11/04 次なる課題は【 ICT活用により生まれた時間の活かし方 】
2011/09/28 効果的なICT活用について、月1回、全教科の授業を公開
2011/06/14 デジタルとアナログの融合
2011/05/25 スポーツを通して、地域・京都・未来 に貢献

乙訓高等学校の取材記事