「教職員みんなで取り組んだ2年間」
本校の本期間(8〜12月)のセールスポイントに沿ってコメントする。
(1) 研究授業で実践
12月4日の公開研究会では、2年間のICT活用研究の成果が発表された。ICTを活用した様々な教科の授業が公開され、その後ICT活用のポスターセッションが行なわれた。
校内研究において、はじめはICTの「大きくうつせること」を生かした授業が行われていたが、しだいに「動画活用」「ネットワークの活用」と研究が深まっていった。最後である今回の公開研究会では、ICT活用研究の目標の一つである「子どもがICTを活用し、主体的に学ぶ姿を求める」ところまで到達した。
(2) ICT活用マニュアルの作成・発表
本校の魅力を述べるとき、常に「教職員みんなで」ということに触れてきた。実践研究を行う際、本校には一つのことをみんなでつかんでから次に進むという確かな歩みがあった。最後の訪問でもこのことを実感することが出来た。公開授業と総括講演の前のワークショップで、すべての教師が自分の行ったICT活用について発表したのである。これまでの実践を「ICT活用マニュアル集」にまとめ、それをさらに学年ごとにCDや冊子に仕分けして、来校者に配付した。これらの成果物は、本財団の研究助成をこれから受けようとする学校にも参考になると思われる。
(3) 児童・教師の意識調査を通して成果を評価
学力状況調査を行って県に報告するだけでなく、そのデータを学校独自で分析したり、アンケート調査を行いこれまでの取り組みを評価したりしていた。教育実践の成果を常に客観的なデータを根拠として振り返ろうとする真摯な姿を2年間見ることができた。このICTを活用した教育に対する真摯な姿勢が保護者に伝わり、前回報告した地域・保護者による全ての教室への液晶プロジェクタや実物投影機の配置が実現したのである。