「やっぱり教職員みんなで」
本校の本期間(4〜7月)のセールスポイントに沿ってコメントする。
(1) ICT機器活用のための環境整備
開始時には、学校に液晶プロジェクタが1台か2台しか無い状況から実践研究が始まったが、財団の助成や財団の助成による教育実践の効果を認めた保護者の寄附等によってすべてのクラスにICT機器が整備された。
また、単に台数がそろったというだけでなく、誰もがいつでも使えるように常に整備されていることが素晴らしい。本校のスローガン「ちょこっとICT」は一部の教員ではなく、全教職員の前向きな取り組みに支えられている。
(2) 外部講師を招いてのICT研修の実施
はじめの頃は、教材がICT機器で大きく提示され、子どもたちに見えやすいことが授業研究会での議論の的であった。それが研究を継続していく中で、静止画や動画を活用されるようになり、その意味が問われ始めた。そのことには、外部講師を招いてのICT研修の実施や教員全員による校内ICT機器活用実践発表等が大きく寄与していると考えられる。
(3) ICT活用マニュアルの作成
学校にどんどんICT機器が導入される時に、きちんと備品シールが貼られ、整理されていた。これは当たり前のようで、なかなか出来ないことである。Aで述べた、それぞれの教師のICT活用を情報交換して活用方法を共有する取り組みを踏まえ、それぞれのICT機器ごとに、活用マニュアルが作成されていった。これは子どもたちの学びを支えるだけでなく、教師の授業での円滑な活用の支えになっていた。
(4) 研究授業で実践
本校の教職員の方々は、自分たちに出来ることは全てするという心構えで授業に取り組んでおられる。今後は静止画や動画という活用法だけではなく、深く考えさせる場面でのICT活用や効果的なICT活用についての研究討議が進むことを願っている。