実践研究の外部評価へのチャレンジ
平山小学校のICT活用のポイントは、従来の指導方法と効果的なICT活用の相乗効果を実践的に研究していることにある。特に、「基礎 基本を確実に定着させる個に応じた授業」と「グループで考えを分類・整理し、思考を深める授業」について、明確に区別し、子どもたちのさらなる学力向上をめざして取り組んでいる。
筆者は、ICT活用効果を以下の4点に整理している。
- 1)知識・理解の補完・定着
・なかなか体験できないことを疑似体験する
・くりかえし練習する
2)イメージや意欲の拡充
・見ることで想像力を刺激する
・実際の体験の意欲を促す
3)学び方の補完
・うまくいくポイントをつかみやすい
・実験の手順がわかる
4)課題や疑問への発展
・見ることでさまざまな疑問がわいてくる
・学習課題に収束するようなきっかけになる
特に、平山小学校では、1)、4)について、着目し、研究を深めている。
今後、研究を進めていくには、日常的なICTの活用の工夫、また、従来の授業方法との関係をさらに追究していくことが課題になるのではないかと考える。