実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

活動情報/第35回特別研究指定校活動情報/第35回特別研究指定校

岐阜市立本荘小学校の活動報告/平成22年度4〜7月
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セールスポイント

「自分たちの行ってきた研究のよさと問題点を出し、今後の方向性を探る」

「とりあえず使ってみる」から脱却して、ねらいを明確化にしてICT活用ができないかを考えました。
これは教科書活用と併せて効果的に活用することで学びの連続を支え、児童が「わかった・できた」と言えると授業への改善を行っていきたいと考えています。

実践経過

8月
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  • 校内研修会
    1学期の反省と2学期の方向について話し合った。

  • 学習アンケート調査
    家庭での自主学習と学校での学習活動についての実態調査。(8〜9月)
 
9月
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  • 学習活動公開及び研究会
    1年2組 国語
    「みんなにしらせたいこと」
    2年3組 算数
    「たしざんのひっさん」
    3年2組 社会
    「スーパーマーケット」
    3年1組 国語
    「同じ意味の言葉」
 
10月
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  • 学習活動公開及び研究会
    ・3年3組 算数「かけざんの筆算」

  • 全校研究会
    ・3年4組 算数「3けたのかけざん」
    岐阜市教育委員会より平川正夫指導主事を招き、全校研究会を行った。

  • 校内研究会
    「授業改善のポイントは何か」
    全学級が学習活動公開を行い、新地先生(宮崎大学)の助言をいただいた後、講話を聞いた。

  • 家庭学習と自主学習のアンケート調査実施
 
11月
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  • 学習活動公開及び研究会
    ・5年1組 算数「小数でわる計算」
    ・6年3組 理科「流れる水のはたらき」

  • 学校人権教育研究会にて道徳の授業を公開
 
12月
  • 学習活動公開及び研究会
    ・5年3組 社会「工業生産と工業地域」
    ・6年2組 音楽「星の世界」

  • 1月28日学習活動公開に向けて、学習活動計画と学習活動計画表を作成した。
 

成果と課題

●心機融合 「わかる・できる」授業をめざし、ICTを活用しながら、教師の指導力の向上をめざすことができた。
ICT環境が整い、自分の考えを相手に説明する場面に機器を使ったり家庭で学習したい教材をプリントして自主学習に役立てたり、「わかる・できる」ようになるために児童が活用する機会も増えてきた
●学びの連続と
 教科書活用
教科書を中心に自主学習を進める家庭学習が児童に浸透し始めてきて、予習や復習に何をしたらよいか、自分で考えることができるようになってきた
●ICT活用 デジタル教科書、教科書内容を投影することで、日常的に効果的に活用することができた。
岐阜市教育研究所で作成した「リピラン」(フラッシュ型教材ソフト)などを活用して、効率的に九九や足し算練習習熟を図っていきたい。
 

裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

1月28日は「本荘小学校学習活動公開」日です。
今年度は新たに「岐阜市の学校教育」公表会も兼ね合せることになりました。
昨年度までの研究に基づいて、さらに児童の学習意欲を確かな学力につなげていくための学習活動の改善を図ってきました。その実践を、学習活動(授業)を通して公開していきたいと考えています。
ぜひ、ご参会下さい。
 

解説と講評

コメント:宮崎大学 教授 新地辰朗 先生

平成22年度本荘小学校の8月〜12月の活動について

児童個々の実態をふまえた対応を求める清水優子校長のリーダーシップを受け、全職員、全教室でのICT活用に、教師一人ひとりの工夫が加味された実践に進んだのが12月までの特色に思えます。

ICT活用そのものが高度化したのではなく、これまで先生方が培ってきた専門性とICT活用を融合させたものであり、より先生方に"なじむ"、"納得のゆく"ICT活用そして授業デザインを目指されたように感じています。

井上志朗前校長先生と清水優子校長先生のリレーの中で、先生方の専門性が深まり、そして発揮されるステップの形成は、興味深いものがあります。

2年間にわたる研究期間において、校長・教師集団の連携が、ICT活用、教科書活用、学びの連続にどのような寄与をしているのか関心を持ちながら、ご一緒させていただきたいと思います。

 
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