解説と講評 |
コメント:京都教育大学 教授 浅井和行先生 |
1.活動について 「人間力」という概念は,抽象的で,はっきり定義づけるのは難しい。「人間力」がどのような状況下で議論されるかによってその中身は少しずつ違ってくる。桃山小学校は,子どもたちが生活をともにし,学び合う場であるので,「友達との関わりの中で」という意味も含んでいると思われる。 周りの人の気持ちがわかり,教えられなくても自分から温かい挨拶ができる,そして,何かを考える時に本質にせまっていくことができる,そんな「人間力」を身につけた子どもたちが大人になった時には,真の民主主義国家を形成できる人間に成長していることであろう。 桃山小学校は,教職員も子どもたちも機器の操作の習熟に向けて積極的に取り組んでおられるだけでなく,教職員間で行われる議論は素晴らしく,その思考はとても深い。 今後は,指導者用・学習者用デジタル教科書の活用にも取り組んでいただけるとさらに実践が進むと思われる。 2.他の学校の参考になると思われること(教職員間の恊働)多くの学校で取り組まれていることではあるが,桃山小学校では,授業力をもったベテラン教員とICTの活用にたけた若年教員のコラボレーションがうまくいっている。 |