上越市立城北中学校
(新潟) 大塚啓 教諭 研究課題: |
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助成前は、地域住民とのつながりがほとんどなく、また、自立心が育っていないという点が懸念されていた。そこで、キャリア教育を中核にすえた人間力の育成を行った。
実際にICT機器を使うことで、その面白さを知ると深みにはまる。生徒たちば、インタビュー映像をPCで加工して発表したり、ネットで調べた情報を使い、プレゼンの資料をパワーポイントでまとめていたりした。ICT機器メディアは人をひきつける力があることを、教職員も生徒も実感した。 最初は教職員と保護者を中心とした取り組みだったが、次第に地域の人たちも参加するようになり、年々地域ぐるみの活動になってきた。地域住民から寄せられる声も以前は苦情ばかりだったが、地域のお祭りに生徒たちが参加するようになり、生徒をほめる声も聞けるようになった。地域の人たちに支えられていることで、子どもたちの心が安定している。人間関係の深まり、情報活用能力の高まりを感じることができた2年間だったと思う。 同校アドバイザーである赤堀侃先生(白鴎大学)からはこうコメントがあった。「『今、中学では生徒指導の問題が多く、ICTが情報モラルの面で陰を落とすことが指摘されている。しかし、城北中では、ICTを使って、夢ある、希望を持つ子ども達を育ててきた。上越市という地域の人たちが学校に入って来て、生徒の顔が輝いてきた。キャリア教育が本当の意味で幅広い学力に結びつくというのは、長い時間をかけての課題だと思う。2年間でよくここまでやった」。 |
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