実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)
行事:成果報告会
全体会 /第34回(平成20年度)
上越市立城北中学校 (新潟) 大塚啓 教諭

研究課題:
地域と進めるキャリア教育の展開

助成前は、地域住民とのつながりがほとんどなく、また、自立心が育っていないという点が懸念されていた。そこで、キャリア教育を中核にすえた人間力の育成を行った。

  • 自分の在り方を見つめ、さらによりよい生き方を追求するという視点で統合した統合カリキュラムを開発。
  • 学校(生徒)、保護者、地域住民が三者共同でキャリア教育を進め、生徒のキャリア発達を促す。
例:1年生「模擬店舗経営活動」、2年生「職場体験学習」、3年生「高等学校訪問」

実際にICT機器を使うことで、その面白さを知ると深みにはまる。生徒たちば、インタビュー映像をPCで加工して発表したり、ネットで調べた情報を使い、プレゼンの資料をパワーポイントでまとめていたりした。ICT機器メディアは人をひきつける力があることを、教職員も生徒も実感した。

最初は教職員と保護者を中心とした取り組みだったが、次第に地域の人たちも参加するようになり、年々地域ぐるみの活動になってきた。地域住民から寄せられる声も以前は苦情ばかりだったが、地域のお祭りに生徒たちが参加するようになり、生徒をほめる声も聞けるようになった。地域の人たちに支えられていることで、子どもたちの心が安定している。人間関係の深まり、情報活用能力の高まりを感じることができた2年間だったと思う。

同校アドバイザーである赤堀侃先生(白鴎大学)からはこうコメントがあった。「『今、中学では生徒指導の問題が多く、ICTが情報モラルの面で陰を落とすことが指摘されている。しかし、城北中では、ICTを使って、夢ある、希望を持つ子ども達を育ててきた。上越市という地域の人たちが学校に入って来て、生徒の顔が輝いてきた。キャリア教育が本当の意味で幅広い学力に結びつくというのは、長い時間をかけての課題だと思う。2年間でよくここまでやった」。
テーマT「確かな学力の育成に向けたICTの活用」
富山市立山室中部小学校(富山)石黒正美 教諭
研究課題: 日常の授業における基礎的な学力向上のためのICT活用指導法の開発
三次市立三和小学校(広島)愛甲昌弘 教諭
研究課題:
論理的に考え表現する力を育成する授業の創造
〜ICTを活用した国語科・算数科の授業改善を通して〜」
坂出市立府中小学校(香川)藤川直人 教諭
研究課題:
個に応じた学習支援活動を通して、意欲の向上と基礎・基本の
確実な定着を図る
〜すべての普通教室における様々なICT機器の効果的な活用を通して〜

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