「着実な歩み」
本校の本期間(8〜12月)のセールスポイントに沿ってコメントする。
(1) ICT機器の環境作りをする。
このことについては、着実な歩みをしていると思われる。前期間に学校を訪問したときには、真新しいICT機器に備品シールが貼られていたが、12月の訪問時には、各学年が「普通の教室」で「普通の授業中」に「普通に使える」ようになっていてICT機器が目立たなくなってきた。
(2) ICT機器を活用した研究授業を実施する。
研究授業も着実に進められている。教師も子どもも無理をすることなく、使える教育用ソフトを活用し、どうしても適当なものが見あたらない場合には、プレゼンテーションソフトを使って自作を模索するまでになった。
(3) ICT機器を子どもが活用する方法を研究する。
教師が教材の提示用にICT機器を活用することに加えて、子どもたちが自分のノートを拡大して提示しながら発表する等、ICT機器を子どもたち自身が学習の道具として使えるようになった。
これらセールスポイントに加えられる本校の特長は、研究授業で議論したことをすぐに実践に生かすということである。授業の研究協議後、遅くまで残って授業のあり方、研究の進め方について議論した。そこで、議論したことが必ず次の訪問時には実現しているのである。今回の場合は、子どもがICT機器を活用するということであった。次回の訪問のために私にも課題が課せられている。私に課せられた課題は、「映像の教育特性について分かりやすく話すこと」である。
全体として「着実な歩み」を見せている。自ら学ぶ子どもたちの姿に自然と寄り添って学び続ける教師が見える。