解説と講評 |
コメント:玉川大学 教授 堀田龍也先生 |
特別研究指定校2年目ということで,夏にはパナソニック教育財団成果報告会に参加し,これまでの研究成果についてアピールした。このための準備を通して,校内の多くの教員により研究のあしあとが確かめられた。また,アピールポイントを明確にすることを通して,自校の研究の特長について研究推進メンバーが強く意識することとなった。当日は多くの方々に話を聞いてもらい,ディスカッションすることにより,他校の研究とのいい意味での違いを感じることとなった。 その後は,12月の研究発表会の開催に向けて,かなり明確な見通しを持って研究が推進された。1回1回の授業研究においても,指導案検討から研究成果の蓄積,それを研究発表会にいかにつなげるかについて,ていねいに検討を進めてきた。 12月9日(金)の研究発表会には,練馬区内外から300名以上の参加者があった。本校の研究テーマの1つめである「ICT活用でわかりやすい授業の実現」と,2つめである「児童による表現活動の充実」の双方の授業が全学級によって公開された。すべての教員が真剣に研究に参画した。特に地元である練馬区教育委員会の方々が,多く参会されただけでなく,本校の研究内容,研究成果等を,区の教育の情報化の推進に活用するということを話されていたことが印象的であった。 本校の研究の成果は,このように全教員がICT活用を自分事として取り上げて研究に取り組んだことと,時折行われた練馬区内の教員を対象としたICT活用に関する研修会の主体となることによる普及・啓発の意識の向上,さらには先に示した教育委員会の方々の発言にもあるような区レベルへの望ましい影響など,特別研究指定校としての役割を十分に果たすものであった。 |