実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

第38回特別研究指定校(活動期間:平成24~25年)

京都市立一橋小学校の活動報告/平成23年度1月~3月
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実践経過
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成果と課題
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昨年度の研究に引き続き、情報活用の実践力を教科学習の中でどのように育成して行けばよいのかについて研究を進めている。今年度も研究教科を国語科・算数科に絞った。情報教育の面からは、「情報を集める力」に焦点を絞り研究を進めることにした。本校における「情報を集める力」は、様々な手段を適切に選択し情報を収集する力や、自らが必要とする情報を取り出す力、情報を比較・整理する力とした。このように定義したことにより、研究教科である国語科、算数科だけではなく、全ての教科領域で横断的に情報を集める力の育成を意識することできると考えたからである。
本校の研究では、教科の目標を達成するという大前提にたった上で、情報教育をより効果的に行える単元、指導場面、学習活動のあり方について昨年度から検討を進めている。このような視点で校内研究授業を進めてきたことにより、情報活用の実践力を育成することが、言語活動の充実につながるという結論に至った。そして、さらに、教科の目標を達成する上で情報教育の視点を指導に盛り込むことで言語活動が充実し学習効果が向上する単元、指導場面、学習活動の事例を多数蓄積することができた。今年度もその視点に立ちながら、4月から7月の間に4回(国語科2回、算数科2回)の研究授業を行った。

京都市立一橋小学校イメージ2

国語科では、様々な手段を選択し情報を収集する力の育成と情報を整理する力の育成について授業を行った。また、算数科では自らが必要とする情報を取り出す力の育成についての授業を行った。教科を国語科、算数科に絞ることで教科の特性に応じた情報活用の実践力を育成する方法が明らかになりつつある。これらの実践を整理し、提示する上で情報活用の実践力の小中一貫カリキュラムの作成に現在とりかかっている。 また、子どもたちに配付している情報活用の実践力の支援カードの活用も学級の実態に合わせて活用が進んでおり、授業や宿題等で経験した項目に自分でチェックを入れるなどして活用する姿もある。

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実践経過

 
4月・・・ 今年度の研究についての提案    
研究主題「情報を主体的に集め、論理的に思考する力の育成を目指して」と設定し、研究を進める。
5月・・・ 情報活用の実践力の支援カード、自己評価カードを各担任が作成、配付した。
  第1回 校内研究授業 育成学級 国語科 情報手段を適切に選択し情報を収集する力の育成
  第2回 校内研究授業 3年 算数科 必要な情報を取り出す力の育成
情報を比較・整理する力の育成
6月・・・ 第3回 校内研究授業 5年 国語科 情報を比較・整理する力の育成
7月・・・ 第4回 校内研究授業 6年 算数科 必要な情報を取り出す力の育成
情報を比較・整理する力の育成
 

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成果と課題

 

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今年度は研究主題を「情報を集める力」を育成するということに焦点を絞ったことから、国語科、算数科での「情報を集める力」とは、どのような力であるのかということについての議論が深まった。現在4回の研究授業を終え、「情報を集める力」には、「様々な情報手段を適切に選択して情報を収集する力」「必要な情報を取り出す力」「情報を比較・整理する力」に分類できるという考えに至っている。このように分類することにより、教科の特性と情報活用の実践力を育成する視点が明確になりつつある。

例を挙げるとすると、国語科では単元を通して問題解決的な学習が多く存在する。そのような単元の中には、「課題をもつ」「情報を集める」「情報をまとめる」「情報を伝える」という流れで教科の目標が情報活用の実践力を育成する視点とほぼ同じ目標である場合が多いことがわかった。また、算数科では、論理的な考え方と情報活用の実践力との関連が強いと考えられる。類推的な考え方や、帰納的な考え方をして、問題解決をしたり、法則や決まりを見つけたりする際に、今までに経験した情報や、与えられている情報から必要な情報を収集・判断し、論理的に思考することが求められるからである。

今回の校内研究授業の国語科では、育成学級で児童に配付している情報活用の実践力の自己評価カードを活用し、情報手段を適切に活用する力の伸長を図り、教科の目標を達成しようとする実践を行った。また、5年生では、ゲストティーチャーから得た、たくさんの情報を表にしたり、付箋を用いたりして整理する学習を行った。この学習で表や付箋で整理するという情報を整理する方法を身に付けることができた反面、これらの方法をどのような場面で使うことが効果的であるのかという課題が明らかになった。

算数科では、文章から必要な情報を取り出すという活動を行い、問題解決を行う上で「わかっていること」「もとめること」に分類して情報を取り出す活動を行った。このような視点で問題文を読むことで、問題文に書かれている情報を整理して取り出すことができた。また、低学年では、文章から情報を読み取る上で、文章をイメージ化するコンテンツを作成し、提示することが子どもたちにとって情報を取り出す大きな支援になることがわかった。今後は、文章だけでなく、表やグラフ、図形などからも必要な情報を効果的に集め問題解決を行うことができる指導・支援について実践を積み重ねていきたい。

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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

 
  • 研究授業が進み、実践例が蓄積されてきたことで、小学校で育成する情報活用の実践力の全体像が見えてきたこと。
  • 校内研究での指導案検討や事後研究会で情報教育についての議論が深まり、教職員の情報教育に対する認識が更に高まったってきたこと。

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アドバイザーコメント

玉川大学 教授 堀田 龍也 先生

 

2年次を迎えた本校は,学校の統合を迎える最終年度となった。統合された後には,小中一貫のカリキュラムを持つことになる。そのため,本校だけでなく,関連校も協力しての研究が進められている。

6月に行われた授業研究では,国語の中で,付箋紙を用いて情報の整理を行う学習活動に取り組んだ。国語科としての授業成立はどうか,言語活動の充実としてはどうか,情報活用能力の育成はどうかなど,多様な観点から検討が進められた。

本校の2年次は,対象教科の国語と算数それぞれにおいて情報活用能力をどのように育成するかを検討している。算数では必要な情報の取り出しを中心とし,国語科では情報の整理と発信,そのための言語活動の充実を中核に据えることで,教科の目標を達成しながら情報活用能力を育成する授業の組み立てとなることがわかってきた。この点,さらに深まる見込みであり,今後の展開に期待したい。

 

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