本校に伺うたびに感心することは,小さな学校ながら,どの教員もたいへん熱
心に研究に取り組んでおり,学校が一丸となって進んでいる姿が見られることで
ある。率直にすばらしいと思う。
そんな中,1月25日に,特別研究指定校としての中間発表会が行われた。
特別支援学級,1年,4年,5年の授業公開が行われた。夏以降,研究をできるだ
け焦点化するために,本講は国語と算数を中心教科に定めて取り組んできた。
この日は,両教科の中での情報活用能力の育成を期した授業を4つ公開した。
この日の授業でも話題になったことだったが,対象教科を国語と算数に絞るこ
とによって,教科の授業としての典型的な授業展開と,情報活用能力の育成がど
のように関わるかという点が,研究を難しくしている部分があることが感じられた。
情報活用能力の育成のための授業では,児童が自ら必要と思う授業をさまざま
なリソースに当たって集め,それらを吟味して整理したり絞り込んだりして,
それを誰かに伝え,それらの過程を振り返る学習活動が必要となる。
教科の目標達成として最適化された授業展開から見れば,このような活動はや
や冗長に感じられることが多い。情報活用能力の育成が,社会科や総合的な
学習の時間で多く行われてきた所以でもある。
本校は,2年目も国語と算数に絞って研究を進めていくことにした。これは大
きな挑戦である。研究成果に注目していきたい。