1学期は研究のスタート時期だったが,夏休み・2学期と,研究は次第に本格化
していった。
本校の研究では,情報活用能力の育成に取り組むため,京都市「情報教育スタ
ンダード」を基にした取り組みを展開している。その特長は2点ある。
1つは,「情報教育スタンダード」を学習支援カードの形にし,普段の授業の
中で児童が情報活用の実践力を意識できるようにしていることである。これによっ
て,自覚的に情報を活用しようという姿勢が促されている。
もう1つは,各学年の教員が,日々の授業の中で情報活用の実践力を育成する
学習活動を計画し,これを実践する際に記録写真を撮り,これを「実践カード」
に記録していることである。1つ1つの授業実践は,情報活用の実践力のある一部
の育成に寄与しているに過ぎないが,この「実践カード」が100以上集まり,
しかも職員室に掲示されていることによって,情報教育スタンダードとの対応づ
けが可視化されるようになった。
児童に,そして教員に,このような自覚的な取り組みを促していることは,い
ずれ必ず,情報活用能力の育成につながってくることだろう。今後の展開に期待
したい。