実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

第38回特別研究指定校(活動期間:平成24〜25年)

京都市立一橋小学校の活動報告/平成23年度8月〜12月
前へ 次へ
 

活動報告メニュー 活動報告メニュー

ご覧になりたいメニューボタンをクリックしてください。

セールスポイント
セールス
ポイント

実践経過
実践経過

成果と課題
成果と課題

成果と課題
裏話

アドバイザーコメント
必見!アドバイザー
コメント

 
活動報告メニュー

セールスポイント

  • 情報教育スタンダードの情報活用の実践力,学年別評価規準表を基にして,日々の授業を行い,実践記録を蓄積してきた。どの学年も週に一回のペースで,情報活用の実践力を育成する学習活動を実践カードに記録し,年末には100以上実践事例が集まった。これらの実践事例は,情報教育スタンダードの評価規準表を拡大提示して,それぞれの項目と対応させながら,職員室のみんなが一番よく見える場所に掲示し,お互いの実践を交流し,次の実践に生かすことができた。

  • 校内研究授業で情報活用の実践力を育成する視点を挙げ,言語活動の充実とともに,検証を重ねてきた。議論を重ねる中で,教科の指導の中に情報活用の実践力を育成するための指導を入れ込んでいくことにより,子どもたちの言語活動が充実することが分かった。また,情報活用の実践力は,一時間の授業で指導したからといって確実に定着するものではなく,情報活用の実践力の育成を意識した言語活動を教科横断的に全ての教科・領域の中で何度も指導していく上で子どもたちの力が高まっていくことがわかった。このような点から,本校では,全ての教科・領域の中で様々な情報活用の実践力の育成をめざした言語活動を行うようにしてきた。

  • 日々の授業の中で,情報活用の実践力を意識して指導を重ねていくことで,情報活用の実践力と言語活動の充実が密接に関わり,情報活用の実践力の育成を教科を横断して行うことで,子どもが主体的に言語活動を行う姿が見られるようになってきた。

  • 情報活用の実践力を子どもが意識することができるように作成,配付した学習支援カード(パワーアップカード・パワーチェックカード)を継続して活用することで,授業や宿題で学習の進め方に目を向けながら取り組む姿が見られるようになってきた。

ページトップへ

実践経過

8月 情報活用の実践力 実践記録カードの蓄積を開始。各担任が週に1度以上実践事例を更新し始める。
   
9月 校内研究授業 3年生 国語科
 
   
10月 校内研究授業 5年生 算数科
校内研究授業 さくら(育成)学級 国語科
 
   
11月 校内研究授業 2年生 算数科
遠山理事長来校 4年生 算数科
 

ページトップへ

成果と課題

  • 情報活用の実践力の育成をめざした活動の実践記録カードを全ての学年で記録,交流したことで,これらの力を育成することが子どもたちのどのような姿につながっていくのかということの議論が深まった。

     これらの実践記録をまとめ,次年度の研究がスムーズにスタートできるようにしていきたい。また,この記録カードが本校の研究がめざす小中一貫カリキュラムを作成する上で大きな根拠となりえると考える。来年度はこれらを基に,中学校の先生方とも連携し,カリキュラム作りを具体的に進めていくことが課題である。

  • 情報活用の実践力の育成を意識して授業を行うことで,言語活動が充実し,子どもたちが論理的に物事を考えたり,話したりする姿が見られるようになってきた。

     情報活用の実践力の育成と言語活動の充実の関係を更に明確にし,カリキュラム作成へとつなげていきたい。

  • 学習支援カードを活用することで授業や宿題で子どもが主体的に学習を進めようとする姿が見られるようになってきた。

     学習支援カードの活用方法について明確にした上で,中学校での支援カードのあり方や活用の方法について検討していきたい。

    ※中学校教員が自学ノートを子どもたちの取り組ませる際に学習支援カードに大変共感を持たれた。

ページトップへ

裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

  • 実践を重ねることで,情報活用の実践力と言語活動の充実が密接に関わっていることに気付くことができ,それらを校内の教職員と共感することができたこと。

  • 1月に行う研究発表会に向けて,指導案の検討,研究の提案の検討,研究冊子の作成,校内の環境整備など学校全体の教職員の方々が助け合いながら一丸となって取り組むことができていること。

  • 研究発表会に向けての指導案検討や,提案の検討,研究冊子の作成などを繰り返すことで,情報教育について議論を深めることができたこと。

  • 情報活用の実践力の実践記録カードを全ての担任の先生が欠かさず更新してくださり,実践事例がたくさん集まってきたこと。

ページトップへ

アドバイザーコメント

玉川大学 教授 堀田 龍也 先生

 1学期は研究のスタート時期だったが,夏休み・2学期と,研究は次第に本格化
していった。

 本校の研究では,情報活用能力の育成に取り組むため,京都市「情報教育スタ
ンダード」を基にした取り組みを展開している。その特長は2点ある。
1つは,「情報教育スタンダード」を学習支援カードの形にし,普段の授業の
中で児童が情報活用の実践力を意識できるようにしていることである。これによっ
て,自覚的に情報を活用しようという姿勢が促されている。
もう1つは,各学年の教員が,日々の授業の中で情報活用の実践力を育成する
学習活動を計画し,これを実践する際に記録写真を撮り,これを「実践カード」
に記録していることである。1つ1つの授業実践は,情報活用の実践力のある一部
の育成に寄与しているに過ぎないが,この「実践カード」が100以上集まり,
しかも職員室に掲示されていることによって,情報教育スタンダードとの対応づ
けが可視化されるようになった。

 児童に,そして教員に,このような自覚的な取り組みを促していることは,い
ずれ必ず,情報活用能力の育成につながってくることだろう。今後の展開に期待
したい。

ページトップへ

 
 
前へ 次へ
福岡県立戸畑高等学校の基本情報へ