・板橋区立中台中学校 /平成27年度4-7月期 |
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研究課題と成果目標 |
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[研究課題] 「生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善<福井大学と連携>」 [成果目標] ①基礎学力の定着と思考力・判断力・表現力、主体性の育成のために、教科センター方式の導入と活用を通して、ICT機器等の施設・設備を効果的に活かす。 ②課題提示や指導方法の改善を図ったり、効果的に協同学習を取り入れたりするなど指導方法を工夫改善し、生徒の学習課題に対する意欲の向上や学習内容の定着につなげる。 | ||||||
本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応 |
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[取り組み内容] ①授業研究に向けた学校組織体制の確立
→授業研究の実施“主体的な学びを重視した授業づくり”
4月 4月22日(水) 5月 5月16日(土) 6月 6月9日(火)研究課題の協議 実態把握 6月10日(水)音楽科 合唱課題曲を昨年度の合唱コンクール映像にて視聴し、学習意欲を高める。また、授業のねらいは、授業の始めに提示をする。文化庁芸術家派遣事業を受け、木管五重奏団を招致し鑑賞の授業を行う。2学期に合唱指導者と合唱指導に取り組む。 成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題 平成26年7月 88.4% (1)評価の工夫 6月11日(木)研究課題の協議 6月18日(木)理科 授業研究 6月18日(木)理科 授業研究 「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題 平成26年7月 84.4% 6月16日(火)国科 指導教諭授業研究 6月16日(火)国語 授業研究 「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題 平成26年7月 86.5% 7月 7月10日(金)研究課題の協議 実態把握 7月15日(水)英語科 授業研究 3名で単純分割少人数指導を実施し、全学年にわたり指導する。学習課題についてペア学習等、協同学習を実施し、個々の考えを引き出す工夫をする。授業のねらいは、授業の始めに提示をする。デジタル教科書・ビデオ教材を活用する。 成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題 平成26年7月 84.0%
②国・都・区の学力調査状況の推移・考察・検証 →企画・(7月・8月)授業改善推進プラン作成 ③平成28年度教科センター方式校舎へ円滑移行準備 教科メディアセンター・ホームベース・学年ラウンジ企画 →教科の特性を協議・初度調弁の決定 ④教科の専門性を高める指導計画・評価計画の作成 →授業改善推進プラン作成後、協議・作成 ⑤福井大学大学院・先進校視察から得た知見の活用 →教科の特性を協議・初度調弁の決定 ⑥平成27年度~国・都・区学校支援地域本部設置 地域教育基盤確立・地域教育力・保幼小中連携教育 ⑦平成25年度~都から学校経営支援部設置 →週1回・計14回実施・円滑なかつ組織的な学校運営 アドバイザーの助言と助言への対応 5月 ①課題 不登校対策・通常学級での特別支援教育の在り方 ②教科センター方式でのICT機器活用 実践・具現化 ③「環境が意識を変える」 教室デザインの意識化 ④研究指定の骨子を柱にした多様な視点からの研修体系 <グループ内の全体講評:アドバイザー4名から> ①2年後のゴールの意識化・イメージ化した研究推進 ②「わかりやすい・集中できる・学習の振り返り」の効果測定 ③研究実践の評価を生かしていく研究協議の推進 ④何のために→どの場面で→学力差・個の特性に応じてどのようにICT機器を活用していくかのイメージ化・実践 7月 アドバイザー吉崎静夫教授から ①とにかく使う段階 ②場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→③個に応じた活用の段階、として順次練り上げること。 ②ICT活用の日常化・実践積み上げ |
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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など) |
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①教科部会での自主研修 授業研究等の課題に複数で自主研修を行い、課題を解決する姿勢・実践活動が生まれた。 |
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②教科センター方式教科メディアエリア・ホームベース・学年ラウンジ 企画 教職員からの意見聴取からアイディア集約ができた。 |
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③板橋区立中学校教育研究会国語科研究部でのICT活用夏季研修会 区内国語科30名参加・授業アイディア6案作成 デジタル教科書・創意工夫を生かした授業アイディアを練った。 |
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成果 |
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① 授業研究に向けた学校組織体制の活性化
<生徒授業評価> →時間と場の定着・職層推進力強化 ② 保護者による評価:学校公開
③ 平成28年度教科センター方式校舎へ円滑移行準備
④ 教科の専門性を高める指導計画・評価計画の実践
⑤ 福井大学大学院との研修機会の共有化
⑥ 地域教育基盤・学校経営支援部活性化による校務改善
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今後の課題 |
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① 教科センター方式導入の新校舎を生かす
② ICT活用の日常化・実践積み上げ
①とにかく使う段階→②場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→③個に応じた活用の段階、として順次練り上げること。 ③ 研究体制の確立によって授業改善に向かう自発的な取組にしていくこと ④ 学力向上に向けた広報活動 |
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公開研究会の計画 |
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① 公開授業研究会:年間3回×8教科(美術科講師対応を除く)
② 教科部会:週1回
③ 授業公開週間:年3回 公開研究会 <学会発表等の予定> ①公開授業研究:2・3学期で19教科予定 ②土曜公開授業:2・3学期で8回予定 ③指導教諭模範・公開授業:年6回
④研究実践報告会:全教科 2月29日(月) ⑤福井大学研究大会参加:3月 ⑥教科センター方式新校舎への移転:3月 |
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アドバイザーコメント |
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日本女子大学 人間社会学部教育学科 教授 教職教育開発センター 所長 教授 吉崎静夫 先生 |
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本校の研究は、教科センター方式の導入にともなってICTをどのように活用したらよいのかを実践的レベルで検討することに特徴がある。ただし、現在は、平成28年4月からの新校舎移転をめざして、プレハブの仮校舎での教育実践という厳しい状況にある。したがって、本年度は、平成28年度教科センター方式校舎への円滑な移行準備の年にあたるだけに、それぞれの教科でのICT活用を精力的に展開する必要がある。そうしないと、平成28年度からの本格的な実践に支障をきたす恐れがある。 これまでも「主体的な学びを重視した授業づくり」を行ってきた実績があるだけに、校内で授業研究を行うことには抵抗はない。しかし、7月までのICT活用の実態は、私(吉崎)がいう第一段階(とにかく授業でICTを活用する段階)にとどまっている。早く、第二段階(授業場面に応じてICTを有効に活用する段階)に進む必要がある。なお、ここでいう授業場面とは、「導入・展開・まとめ」と「個別・グループ・一斉学習」の二つの視点を意味する。さらに、本校の場合は、研究テーマとの関連で、「教科特有のICTの有効活用」と「教科共通のICTの有効活用」という新たな視点を考慮する必要がある。 ところで、板橋区立中学校教育研究会・国語科研究部会のICT活用夏季研修会をこの夏に本校で開催して、区内国語科教員30名がデジタル教科書などのICTを授業で活用するためのアイデアを練ったことは大いに評価できる。というのも、本校が、板橋区のICT活用の拠点校になりつつあることを示唆しているからである。 |
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