Q&A
第38回 特別研究指定校 にアレコレ聞いてみました!
川崎市立平小学校
京都市立一橋小学校
高槻市立芝谷中学校
福岡県立戸畑高等学校
徳島県立盲学校
なぜ、特別研究指定校に応募したのですか?
一般の小学校で、情報教育の授業を体系的に実施したかったということが根底にあります。しかし、情報教育については、カリキュラムがなく、重点単元を考えたうえで、実施して下さいとなっているのが現状です。実際、実施するには、全員の先生が参加することが必須であり、学年の先生がこのことを共有化する必要があると考えました。そのためのきっかけとして、2年前に応募しました。
学内で一致団結して実践研究するための工夫は?
先生方が主体的に実践研究に参加できるようにするためには、「楽しいこと。つまり子どもたちが変容していく姿を実感してもらうこと」が肝になります。そのため、多少の問題があっても、みんなでビジョンを共有し、実践に取り組みました。
2年の実践研究を経て、どのように感じていますか?
2年前に思い描いてた通りになったと思います。自分としては、人生観が変わったかもしれません。今後は、この2年間で作成した、「情報活用能力」育成のカリキュラムを続けていくこと。 そして、校内研究会で、カリキュラムをブラッシュアップしていくことが課題です。
実践研究を前進できた要因は?
各教科のめあてを十分に達成できるようにメディアを活用させたことです。ICTをあまり使えない先生ががいましたが、意識させることにより活用するようになりました。
今後の抱負は?
教員数増、入れ替わりがあったので、9年間のカリキュラムを見据えて、授業で学習支援カードやICT機器を活用したいと考えています。教師も子どもも、意識して情報活用の実践力をつけていきたいです。
貴校の取り組みを漢字一字で表すと?
「意」だと思います。その理由は、同じイメージを共有するために、相当意見を交わして、情報活用の実践力を意識した授業に取り組んできたからです。
2年間の実践研究助成を受けて、良かった点は?
まず経済面で、自由に使えるところです。また、助成を受けたことで、市町村の協力体制を得やすくなったこと、さらに先進校として位置付けられ、教職員の意識が変化したことです。
2年間の実践研究の中で、向上できた点は?
助成による環境整備のほか、(助成をきっかけに)市の研究指定校を受け、市の環境整備がより進みました。
また、教員の授業力が向上し、意識が変化したこともあげられます。
実践研究を進める中で、苦労した点は?
指定を受けたことで、発表をしなくてはならないといった重荷と感じる場面がありました。
しかし、授業で大切なことを問い続け、若い教員が取り組み、それを見たベテランが変わり、他の教員も変わっていきました。また、子どもたちのよい表情が増えたこと、子どもたち同士のつながりが増えたことを見て、自分もやってみたいと、教員が触発されていきました。
2年間の実践研究助成を受けて、良かった点は?
大きく分けて3点あります。まず一つ目は、本校生徒に還元できるデジタル教材開発が進み、多くの登録ができました。二点目は、デジタル教材を使用することをきっかけに授業改善に努力する教員が多くなったということです。三点目には、生徒がデジタル教材を活用し、プレゼンなどに挑戦できたことがあげられます。
実践研究を進める中で、苦労した点は?
ICTを活用すべき箇所と板書を充実すべき箇所の見極めが重要だと感じました。授業スキルの高い教員とICT活用能力の高い教員が協力し合うことで、授業が改善できている教科も多いと感じています。
今後の抱負は?
1・2学年では、教科を融合させた形で(英語・情報・現代社会:英語で現代社会をプレゼンなど)生徒が活用する場面を増やすということです。 また、家庭学習の充実を目的に、ホームページに掲載するデジタル教材を増やしたいと考えています。
2年間の実践研究助成を受けて、良かった点は?
ICTに取り組む機会を与えてもらったことです。この助成がなければ、現在も変わらない授業スタイルでいたかもしれません。2年間で環境整備ができたことで、教員のICT活用能力が高まり、わかりやすい授業を実施できるようになりました。
実践研究を進める中での苦労を乗り越えたきっかけは?
研究発表会といった、期日の決まった舞台が、よいプレシャーとなりました。 全教員がやらなければならないという雰囲気ができ、授業研究に向けての準備段階から、深い意見交換、時には激しい討論を繰り返し、授業研究、研究発表会を行いました。結果、教職員が一丸となって、取り組む風土ができたと思います。
貴校の取り組みを漢字一字で表すと?
「学」です。教員が「学び」、良きに変わる。その結果、生徒の「学び」が深まった(丸暗記から理解へ)と思っています。今後は、ICT機器やデジタル教材の充実を図って、「学び」を深めていきたいと考えています。