解説と講評 |
コメント:富山大学 准教授 高橋 純先生 |
村岡小学校では,授業のみならず朝礼や集会,職員会議においてもICTが活用されている。また,教員のみならず,児童も発表活動等でICTを活用している。合い言葉である「いつでも,だれでも,どこでもICT」が浸透していることは間違いない。デジタル教科書等のICTの良さを活かすことを第一に目指すのではなく,これまでの授業をより効果的・効率的に改善する手段としてICTを活用している。その結果として,学力向上への寄与はもちろんのこと,ICTの特長を活かした実践にもなっている。村岡小学校の周辺地域においてもICT環境整備が進んでいることは,これらの成果の表れと思われる。 既に,村岡小学校には豊富な実践経験がある。今後は,着実に学力向上や授業改善に結びつくICT活用を抽出し,他校にも継承可能なICT活用としてまとめていくことになるだろう。まずは,4月に人事異動で他校から来た先生方にも,無理なくICT活用が定着することがポイントなる。このプロセスで,これまでの村岡小学校の取り組みを自己評価することができる。 2年目は,これまでの豊富な成果を検証し,まとめていくとともに,さらに質の高い実践が行われることを期待したい。 |