乙訓高等学校では,11月12日(月)から16日(金)の1週間を「研究発表週間」と
して,64のICT活用した授業を外部公開しました。のべ120名の参加があり,若
手国語科教員2名を含む7名が新たに授業公開しました。この取り組みより,
ほとんどの教員が日常的にICT活用していることが安易に想像できます。長期
間にわたり教科に偏ることなく,多くの教員が授業公開することは,他の高等
学校ではほとんど例をみないでしょう。
1週間の「研究発表週間」を実施することで,学校や教員は参加者から多くの
意見を得ることができます。これらを3学期に繋げる振り返りも「研究発表週
間」のまとめとして,大切になります。
教員だけではなく生徒もICT活用する場面があります。
乙訓高等学校の生徒は,小学校や中学校との連携で出前授業を行っています。
教員が日常的にICT活用する授業実践の積み重ねが生徒にも伝わり,よいモデ
ルとなります。結果,生徒の情報スキルアップに繋がっています。
乙訓高等学校では,研究指定を受けはじめて2年半の積み重ねが,様々な取り
組みを展開することに役立っています。学内にとどまらず,学外への情報発信
(授業公開・冊子「ICT活用ニュース」の発行・研究会での発表)が,乙訓高
等学校のICT活用の振り返りを促し,さらなる授業工夫に繋がっているのです。
今後,継続してICT活用の工夫が行える体制が必要です。また,学校全体でICT
活用する高等学校の事例として,学力向上との関係を説明できると,さらに他
校から注目を寄せられることでしょう。