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セールスポイント |
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● 地道な実践を続けることで研究内容が進化! 「平小のスキル」や「情報活用の実践力を育成する重点単元一覧」をもとに単元の指導計画を作成し,授業実践を行い,ワークショップ的な協議会を通して成果と課題を把握すること。それが「平小のスキル」や「平小のスキルを育成する重点単元一覧」の修正につながり,単元間・学年間の系統性やてだてがブラッシュアップされてより使い易いものへと進化していきます。こうした好循環が定着し,スタッフ全体が意欲的に研究に取り組んでいます。 |
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実践経過 |
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成果と課題 |
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<成果> ●みんなで取り組むことが,みんなの成果につながる! 平小の研究では,研究主任と研究推進委員を中心に全体の方針がまとめられていきますが,指導計画や本時案など,指導に関する最も具体的な部分は担当学年全員がチームで取り組みます。これはごく当たり前のことかもしれませんが,「平小のスキル」や重点単元といった理論的なものを実際の授業へと具体化していくという作業に,スタッフ全員が関わることになります。その過程において,お互いの認識を理解しあうために活発な議論が起こり,研究内容に対する共通理解が大変良く深まります。そうしてブラッシュアップされてできあがりつつあるのが,「平小のスキル」「情報活用の実践力を育成する重点単元一覧」「指導計画」「本時案」等のカリキュラムを構成する研究成果物です。みんなで取り組み,みんなで頑張っているからこそ,この成果物に愛着のようなものが湧き,一生懸命考えながら使いたくなるのかもしれません。 ●情報活用の実践力が高まると,情報手段の活用度も高まる!? 今年度初めにホワイトボード,夏前のiPad mini,夏休み明けにはタブレットPCが 平小に導入されました。既に教材提示装置やデジタルカメラは日常的な手段になっているので,それらの新しい情報手段を子どもたちが活用する,ということが特別なことではなくなってきています。情報手段を日常的に使える環境があることと,平小のスキルを日々意識して授業づくりを行い実践を進めて行くことが両立したからこその成果なのではないかと考えています。 <課題> ●自分たちのイメージをしっかりと伝えたい! 2年間の取り組みだからこそ校内で共通理解が図れたのかもしれない研究内容について,他校の方々にも「いいね!」「うちでも使ってみたい!」と感じてもらえるカリキュラムをつくりたいと考えています。そのためにも,本校の成果が情報活用の実践力を育成するためのカリキュラムとして効果を発揮し,子どもたちが育っている姿をみてもらう必要があります。1月24日の研究報告会に向けて,しっかりと準備をしていきたいと思います。 |
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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など) |
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●指導案検討7連発!! 1月24日の研究報告会に向けて様々な準備が進む中,当日実施する授業について11月末から12月初旬にかけて指導案検討を行いました。全学年1クラスと特別支援級が授業を行うので,指導案検討は少なくとも7回は必要です。今回は1本ずつ,7夜に分けて検討会をもちました。川崎市総合教育センターの指導主事や川崎市立小学校情報教育研究会の先生方にも協力していただくため,夕方からの指導案検討となりました。連日,ほとんどのスタッフが自主的に参加して,夜遅くまで白熱した討議が行われました。 |
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アドバイザーコメント |
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横浜国立大学 教授 野中 陽一 先生 |
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研究開発学校等で行われている情報活用能力育成のカリキュラム開発は,新たな教科,時間枠の設定が前提となっている。平小学校では,学習指導要領の枠組みの中で,国語科を中心に重点単元を設定しており,カリキュラムとしては,かなり限定した範囲で取り組んでいることになる。しかも,研究が進むにつれ,重点単元を他の教科に拡大するのではなく,むしろ,国語科に絞っている。同時に,情報活用の実践力の構成要素として設定した「平小のスキル」を吟味し直し,能力目標を発達段階に沿って具体的な行動目標で示すことに力を注いだ。 これらは,『「平小のスキル」や重点単元といった理論的なものを実際の授業へと具体化していく』研究授業への取り組みを通して,『お互いの認識を理解しあうための活発な議論』や『研究内容に対する共通理解』がなされ,研究協議会(ワークショップ)によって,さらに深められていくというプロセスを経て方向付けられたものである。 新しい教科や教科横断的なカリキュラムの開発ではなく,国語科における重点単元の設定と,育成する能力に対応した学習活動,学習形態,活用するメディア等の組み合わせを明確にした指導計画の開発,実践によって情報活用の実践力を育成するという新たな発想による,大胆ではあるが現実的な提案なのである。 |
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