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年目に入り,昨年度の実践をベースに,情報活用能力の育成のためのカリキュラムの体系を意識し,前後の学年における学習活動との違いや関連を明確にして授業が展開されるようになってきました.また,情報活用の流れを意識した単元のデザインが浸透し,特に研究授業の前段階の学習活動が充実していたように思います.これらは,授業研究に学年チームで取り組んできたことによって,「めざす子ども像」「平小のスキル」の意識化,共通理解が進んだからだと考えられます.
授業レベルでは,学習活動や学習形態の多様化に加え,子どもたちが活用するメディアの多様化も進んでいます.特にグループで情報を「くみたてる」活動を行う場面では,大きめのホワイトボードが活躍しました.「あつめる」場面では,iPadの活用にも取り組み始めました.情報活用の場面に応じたメディアの活用が行われているのです.
さらに,重点単元の実践を通して得られた知見を,他の教科等の学習活動にも活かすこと,教科等での学習では足りない部分を日常的な学習活動で補ったり,定着を図ったりすることも少しずつ行われ始めています.
こうした取り組みによって,子どもたちの情報活用能力が高まり,学習活動の一層の充実につながるという良い循環を生み出すことにつながっていくのでしょう.
今後は,研究のプロセスで得られた実践知をどのようにカリキュラムに表現し,普及させるか,という難しい課題に挑戦することになります.チームワークの良い平小学校の先生方と一緒に取り組んでいきたいと思います.