実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

川崎市立平小学校 研究課題「豊かに伝えあう力を育む授業づくり
〜「情報活用能力を育成するためのカリキュラム」の作成を通して〜」 リンク

2013年度1-3月期(最新活動報告)新着

川崎市立平小学校最新活動報告イメージ

本校ならではのカリキュラムを成果として作り上げることができました

本校では,『豊かに伝えあう力を育む授業づくり 〜「情報活用能力を育成するためのカリキュラム」の作成を通して〜』を研究テーマに ……活動報告を読む

バックナンバー

平小学校の研究課題に関する内容

学校名

川崎市立平小学校

研究テーマ

豊かに伝えあう力を育む授業づくり
〜「情報活用能力を育成するためのカリキュラム」の作成を通して〜

本実践の
セールスポイント

平小がめざす「豊かに伝えあう」とは
「メディアを適切に利用し,説得力のある資料を作成したり,説明・発表したりしながら,ものの見方や考え方を広げ,深める」ことです。
情報教育の日常化
教科の中に含まれている「情報活用の実践力を育成する単元」を抽出し,整理することで,カリキュラムの作成を行います。特別な教科や授業ではなく,教科書にきちんと書いてある情報教育の内容。それを受けとめて,きちんと指導していくことで,研究テーマに迫っていきます。

現状と課題
(申請理由)

 本校では,平成22・23年度に川崎市教育委員会より研究推進校(社会科)の指定を受け,「豊かなかかわり合いを通して,ものの見方・考え方をひろげよう」というテーマで校内研究を行ってきました。この研究では,「資料を活用した授業モデル」を作成し,子どもたちが提示された資料を読み取り,それを根拠とした話し合い活動の充実をねらって研究を進めました。しかしながら,教師が用意した資料が話し合いの中心となっている現時点で,子どもたちが自主的,積極的に学習に取り組んでいたと言えるかどうかが課題として残されています。


 このような実態を踏まえて,本校では24年度「メディアを活用しながら積極的に学びあう姿」を目指す子どもの姿として新しい研究をスタートすることにしました。これは,子どもたち自身が自分の思いや考えを伝えるために,主体的に様々な資料を集めたり,わかりやすい資料を作成したりするなどの学習活動を通して,情報活用の実践力を確実に定着させることを目標としています。

予想される成果

 本研究で作成される「情報活用能力を育成するためのカリキュラム」は,次の3つの要素で構成しようと考えています。


・ 「ICTの基本的な操作スキルの習得」
・ 「学習活動においてICTを道具として活用する基礎的な学習体験」
・ 「言語活動プラスICTで豊かに伝えあう学習体験」


 この3要素で構成される各教科の具体的な場面が6年間のカリキュラムに位置づけられることで、研究成果が学校の年間指導計画へ組み込まれ,系統的に成果の定着と活用を図ることができると考えています。

「情報活用能力を育成するためのカリキュラム」のもとで学びを深めた子どもたちは、メディアを適切に選択し,説得力のある資料を作成したり、説明・発表したりしながら新しいものの見方や考え方を広げ、深めることでしょう。そして、そこから豊かに伝えあい、積極的に学びあう子どもたちの姿が日常となることが予想されます。それによって,「自分で課題を見つけ,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,行動し,よりよく問題を解決する」生きる力が育まれると考えます。

 また、ICT活用の側面から見ると,「すべての子どもがわかる」授業づくりから,「すべての子どもが自ら(ICTを活用して)学ぶ」授業づくりへと進むのではないかと考えています。

 さらに,ICT機器の整備にとどまらず,管理や運用について組織的な体制が確立されたり,教師のICT活用能力が向上したりすることで校務の情報化が進むことも予想されます。

 本校の研究は川崎市教育委員会が示す「教育の情報化推進計画」に沿いながら,川崎市立小学校情報教育研究会のバックアップを受ける形で行われます。川崎市立小学校の一般的な整備状況をベースに,必要不可欠な機材を補充しつつ,日常的な取り組みによって授業改善を行っていこうとするのが本校の取り組みであるともいえます。校外へ積極的に先進的かつ具体的な実践モデルとしての研究内容を情報発信していくことで,他校の授業改善に貢献していけるのではないかと考えています。

特別研究指定期間

平成24年〜平成25年

都道府県

神奈川県

研究代表者

福山創(教諭) 田中啓介(教諭)

学校HP

http://www.keins.city.kawasaki.jp/ school/original/ke208001.html

アドバイザー

野中 陽一 教授(横浜国立大学)

平小学校 財団活動日記の紹介

2014/02/20 2年間のプロセスが見える研究報告会を実施
2年間の集大成と言うべき研究報告会(1月24日)が行われました。
当日の研究報告会は、2年間の実践研究の取組みが、見えるような研究報告会となりました。
研究報告会のストーリーを追ってみたいと思います。
日記へ
2013/11/14 着々と進む、情報教育のカリキュラムづくり
2013/10/01 ワークショップで、「情報教育のカリキュラム」をブラッシュアップ
2013/07/30 子どもたちも「情報活用能力」を意識しながら授業を受け、力を伸ばしています!
2013/07/04 「情報活用能力」を鍛える高度な授業に挑戦
2013/05/22 2年目がスタート、「情報活用の実践力」の育成に邁進
2013/03/15 情報教育に磨きをかける
2013/02/08 メディアをうまく活用し、情報活用能力をアップ
2013/01/09 手づくりのカリキュラム(情報教育)素案が完成
2012/11/27 情報活用能力「くみたてる」を学ぶ
2012/07/24 情報活用能力への意識の高まり
2012/07/02 情報教育のカリキュラムづくり
2012/05/17 ICTの活用で、子どもたち自ら課題を考える
2012/04/26 「豊かに伝え合う力を育む」ための2年間に向けて

平小学校の取材記事