実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

第39回特別研究指定校(活動期間:平成25~26年)

板橋区立上板橋第四小学校/平成25年度1~3月

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実践経過
実践経過

成果と課題
成果と課題

成果と課題
裏話

2年間の実践を終えた感想
1年間の実践を終えた感想

次年度の展望・目標
次年度の展望・目標

アドバイザーコメント
必見! アドバイザーコメント

 

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  1. 1月からiPadが7台追加になり、使用を開始した。これらのiPadもeトーキーシステムを組んでいるので、2階フロア7台、3階フロア10台で電子黒板と連動させた授業が可能になった。
  2. 1月の研究授業で、初めてコンピュータのシンキングツールを使う授業を行った。パソコン室で児童一人一台の環境で授業を進めた。紙のシートでアナログだったシンキングツールを、パソコン上のデジタルなシンキングツールとして使用することができた。シンキングツールのアナログとデジタルの融合について考えることができた。
  3. 2月14日に中間発表会を開催し6つの授業を公開した。そこではそれぞれ違う6種類のシンキングツールを使う授業をおこなった。多くの参観者に今までの成果を発表することができた。
  4. 本年度の課題の4点について確認した。来年度はシンキングツールの「収束」と「拡散」を考え、研究に取り組んでいくこととした。

実践経過

 

1月

第8回研究授業

4年生 社会 「島の自然を生かした人々の暮らし-八丈島-」座標軸

上板橋第四小学校活動報告イメージ1

2月

中間発表会

1年生 国語 「お手紙」 クラゲ・チャート 電子黒板

上板橋第四小学校活動報告イメージ2

2年生 生活 「あしたへジャンプ」 くま手チャート 電子黒板

上板橋第四小学校活動報告イメージ3

3年生 体育 「毎日の健康と生活」 座標軸 タブレット端末

上板橋第四小学校活動報告イメージ4

4年 社会 「江戸の文化を今に伝える浅草の町」 マトリクス コンピューター

上板橋第四小学校活動報告イメージ5

5年 総合的な学習の時間「ストップ地球温暖化」 Yチャート タブレット端末

上板橋第四小学校活動報告イメージ6

6年 学級活動「未来を見つめて」 ピラミッド・チャート ホワイトボード

上板橋第四小学校活動報告イメージ7

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成果と課題

 

<中間発表会で発表した成果と課題>

  1. 今までの成果
    (1) ICT機器の活用が進み、授業改善が図られている。
    (2) タブレット端末をシンキングツールとして活用できた。
    (3) シンキングツールの授業への導入方法が定型化できた。
    (4) 様々なシンキングツールが授業で使われるようになった。
  2. 今後の課題
    (1) ICT機器の活用について
     ア 『いつでも どこでも』ICT機器を使える環境を整備する。
     イ 授業におけるより効果的な使用方法を検討する。
    (2) タブレット端末について
     ア 活用の場面及び適正な使用人数を検討する。
     イ 全ての学年で使用していく。
    (3) シンキングツールの有効性について
     実際の効果を、児童へのアンケートを通して検証する必要がある。
    (4) 様々なシンキングツールの融合について
     紙・付箋・ホワイトボードなどの『アナログ』で表現されたものと、タブレット端末・コンピュータなどの『デジタル』で表現されたものをどのように融合させるかを検討する。

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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

 
  1. 中間発表会の日は、記録的な大雪でした。参観者が来られるのかなと心配でしたが、180人の参観者があり、嬉しくなりました。発表会が終わるころには20cmの雪が積もっていました。みなさん、家に帰ることができたでしょうか。心配です。
  2. 発表会の事前申し込みが、日本全国からあったことに驚きました。パナソニック教育財団の研究の注目度を感じました。
  3. iPadが増えました。中学年でも使うようになりました。3年生の子供たちでも、直ぐに慣れて使っていくので、ビックリしました。大人の方が使えません。

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1年間の実践を終えての感想

 
  1. 成果
    (1) 先行研究の『思考スキルに焦点化した授業設計のためのパンフレット』を参考に、思考を考えた単元構成が作れるようになった。毎時間、シンキングツールが使えるわけではなく、単元の中で使えるポイントがあり、そこでシンキングツールを使うことで思考が生まれてくることが分かった。
    (2) 紙ベースのシンキングツールばかりでなく、タブレット端末やホワイトボードも、子どもたちの思考を可視化するには有効な道具であることが分かった。この二つは日常の授業でも、かなりの回数使われている。
    (3) タブレット端末を電子黒板と連携して、授業に取り入れることができた。
  2. 課題
    (1) シンキングツールの鉄則として「自分が分かり、他者と分かり合えること」とアドバイザーから指導を受けた。「自分が分かり」は考えて授業構成を進めている。しかし、「他者とわかり合えること」はまだまだ不十分である。思考を深められること、思考を共有化できることの二面を考えたシンキングツールの活用を考えていく必要がある。
    (2) 次年度に向けて、シンキングツールの関連性や段階性を検討していく必要がある。「収束」と「発散」の考えを取り入れ、どのような学習場面で、どのような教科で、どのような学年で等をある程度絞り込めるように、研究を進め、学校としてのシンキングツール活用表のようなものにまとめられると良い。
    (3) より多くの場面でタブレット端末やホワイトボードを使用して、その効果的な場面を探していく。そして紙ベースのシンキングツールとどのように関連づけていくか考えていく。

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次年度への思い

 
  1. どの学級でもシンキングツールの使用が、日常的なものになるようにしたい。またICT機器を使用した授業も、日常的にしていきたい。この二つのことを日常的に行えるようにすることが新しい授業を生み、授業改善につながっていく。
  2. 上板橋第四小学校として、シンキングツールの使用段階表のようなものをまとめたい。学校の計画ができることで、子供たちが計画的に力をつけていくようになる。
  3. 研究発表会(2015年1月27日)はたくさんの人に、私たちの研究成果を見てもらいたい。胸をはって、見てくださいといえるような研究を進めていきたい。今年のような大雪ではなく、晴れた良い天気を期待する。

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アドバイザーコメント

放送大学 教授 中川 一史 先生

 

上板橋第四小学校は、2月14日に1年目の成果発表の場として、公開研究会を行った。全学年の授業について、6種類のシンキングツール(クラゲチャート、くま手チャート、座標軸、マトリックス、Yチャート、ピラミッドチャート)の活用場面を公開した。マトリックスについてはパソコンルームにおいてコミュニケーションソフト、座標軸については教室でタブレット端末を活用し、紙(ワークシート)・ホワイトボードなどとICTの活用の両面から追究することができた。「さらにシンキングツールを厳選すること」「関連性・段階性を検討すること」が今後の課題となるであろう。
次年度の公開研究会は2015年1月27日(火)である。多くの方のご参加を期待したい。

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