実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

第41回特別研究指定校(活動期間:平成28~29年)

板橋区立中台中学校 /平成28年度4-7月期

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研究課題と成果目標
研究課題と成果目標

取組内容
取組内容

裏話
裏話

成果
成果

今後の課題
今後の課題

今後の計画
今後の計画

アドバイザーコメント
必見! アドバイザーコメント

 

研究課題と成果目標

 

研究課題

「生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善<福井大学と連携>」 ―教科センター方式の導入と活用を通して―

成果目標

①基礎学力の定着と思考力・判断力・表現力、主体性の育成のために、教科センター方式の導入と活用を通して、ICT機器等の施設・設備を効果的に活かす。

②課題提示や指導方法の改善を図ったり、効果的に協同学習を取り入れたりするなど指導方法を工夫改善し、生徒の学習課題に対する意欲の向上や学習内容の定着につなげる。

 

本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応

 

本期間(4~7月)の取り組み内容

取り組み内容

❶授業研究に向けた学校組織体制の確立
→授業研究の実施“主体的な学びを重視した授業づくり”
①教科部会②学年体制③OJT活用④同僚性育成⑤時間と場の確保⑥職層を生かした推進力
問題解決型・探究型授業。授業研究 年間3回×8教科(美術科講師対応を除く)=24回予定
協働学習の導入→4~7月:14回実施済:全8教科+英語・理科・体育・社会・国語+道徳
指導と評価と支援の一体化→研究協議全体会:7回実施済

4月:4月27日(水)→保幼小中連携授業:中台中学校 + 中台小学校 + 若木小学校

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教科センター方式を導入したティームティーチングの授業から“さくら草学びのエリア”での9年間の学びの継続性、教科の専門性を追究する。その手立てとしてICT活用の視点から協議・検討する。また、各学年に分かれ生徒状況を意見交換し生徒理解を深めた。

5月:5月14日(土)→道徳授業地区公開講座:全担任による道徳授業研究

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1年「自分以下を求める心」2年「松本君への手紙」3年「傍観者でいいのか・孟子の言葉」
保護者と地域とともに道徳授業“いじめを未然に防ぐ”目に見えにくい攻撃行動に適切に対応

ICT活用 ①学習のねらいを明確にする。
②各学年の資料から道徳の内容項目を共通理解する。

5月:5月16日(月)→生徒理解:生徒情報の共有化・実態把握・配慮事項の確認
特別支援教育の観点から、個々の生徒の課題に対して、聴覚・視覚優位性について研修を深める。

5月:5月24日(火) →1年E組理科「花のつくりとはたらき」
ねらい:花のはたらきを理解しよう

ICT活用 ①実験方法や花のつくりを理解させるためにデジタル教科書や書画カメラを活用する。
②効果的な発問を行うために、植物の写真をプレゼンテーションソフトで提示する。

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「受粉した花はどのように変化するのだろう」

導入 において、書画カメラで提示した各グループのレポートを見て前時の振り返りをする。

展開 課題把握→授業で取り上げたものや身近に咲く花の写真を電子黒板に映し、「花が果実に変わるきっかけは何か」を考える。

まとめ 教師によるまとめとしてデジタル教科書の写真や図表を用いる。

6月:6月7日(火)→3年A組女子 保健体育「ダンス:民謡『ソーラン節』」
ねらい:グループ毎に踊り方の工夫点を考え、実際に踊ってみよう

ICT活用 ①基本となる踊り方を取得するために映像を用いて課題を見出す。
②隊形の移動やタイミングを、タブレットで撮影、可視化して動きを工夫する。

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「踊り方の工夫点を考え、動いてみよう」

導入 において、タブレット端末で撮影した各グループの動きを見て前時の振り返りをする。

展開 課題把握→映像からホワイトボードにも課題分析をして工夫点を図示化する。

まとめ 鏡の姿を見ながら踊りを改善する。

6月:6月13日(月)→3年A・C組 英語「Rakugo Goes Overseas」
ねらい:現在完了形(経験用法)の文構造を理解しよう

ICT活用 ①実際の状況を想定して発想をふくらませるために、写真を提示する。
②課題を明確にするため、書画カメラを用いてワークシートを提示する。

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「経験用法で互いの経験を伝え合おう」

導入 課題把握→電子黒板に写真を提示して経験用法を用いて表現する。

展開 ペアの人と互いの経験を伝え合う。
肯定文・否定文・疑問文の書き換えを行い、クラスメイトにアンケートを積極的に行う。

6月:6月14日(火)→3年A組 社会「アジアと太平洋に広がる戦線」
ねらい:第二次世界大戦の布石になった歴史的事件を読み取ろう

ICT活用 ①資料を書画カメラで映し、歴史の流れを確認させながら発問する。
②ワークシートを書画カメラで映し、作業を統一させる。

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「日本がソ連と中立条約を結んだ意味を考えよう」
「太平洋戦争のきっかけについて資料から読み取ろう」

導入 資料を書画カメラで提示し、歴史の流れを明確にする。

展開 日本と周囲の国々の動向を書画カメラで提示された資料から読み取り、条約の意味を考えたり、太平洋戦争のきっかけを確認したりする。

まとめ 次時につながるように、日本とアジアの状況をイメージする。

6月:6月15日(水)→1年D組 国語「ちょっと立ち止まって」
ねらい:段落どうしの関係性に着目して、自分の意見を広めよう

ICT活用 デジタル教科書本文にマーカーし、課題を明確にする。

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「経験に基づき自分の意見をもち、他の意見から考えを広げよう」

導入 デジタル教科書本文を提示して段落どうしの関係をつかむ。

展開 筆者の主張を捉え、これまでの経験に基づいて自分の意見をまとめる。→グループの他の人の意見を聞いて、さらに意見を広げる。

6月:6月16日(木)→1年B・C組習熟度別少人数授業 基礎クラス 数学「正負の数の利用」
ねらい:正負の数を利用して、平均を求める方法を工夫しよう

ICT活用 ①デジタル教科書を用いて、課題を明確にする。
②予想される解答例を、複数提示し、理解を深める。

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「基準を決め平均を求める方法の類似点、相違点を考えよう」

導入 デジタル教科書で提示して、課題をつかむ。

展開 自分の意見をまとめる。→協働学習としてグループの他の人の意見を聞き、解答の仕方について類似点や相違点を考え、理解を深める。

6月:6月20日(月)→板橋区教育委員会訪問:全教科で授業研究を実施する。

「平成28年度板橋区教育委員会グランドデザイン2016」に掲げる「板橋区授業スタンダードの徹底」を目指し、教員の授業革新による確かな学力の定着・向上を目指している。区教育委員会訪問において全教職員の授業観察を通して、授業改善に関する指導・助言を受け、課題の解決を目指す。

→1年D組 国語 『漢字の組み立てと部首』 部首と偏旁冠脚について理解しよう

ICT活用 部首と偏旁冠脚を適切に理解させるために、デジタル教科書を活用する。

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「意味を捉え形が違っていても同じ部首があることを理解しよう」

導入 デジタル教科書の資料を提示し、部首の種類、表す意味を出し合う。

展開 ①に基づき、グループ毎に漢字を出し合い、日常生活に生かす。

→1年B組国語『詩の世界』詩の内容や表現についての発表や朗読を聞き合い、自分の考えを広げよう

ICT活用 デジタル教科書やタブレット端末の活用

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「想像しながら詩を読み、お気に入りの一編を選ぼう」

導入 デジタル教科書の本文を提示し、詩を読む際の観点を伝える。

展開 自分なりのイメージで音読練習をしたあと、一人ずつタブレットで朗読を録画する。

まとめ 提出されたタブレットで、2~3人の朗読を紹介する。

→2年C組国語『メディアと上手に付き合うために』メディアの特徴について考えを深めよう

ICT活用 図や表の読み取り:メディアの特徴として図や表を映す。

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「各メディアの特徴を、本文・図や表から読み取り、体験もまじえて発表し聞くことで、メディアとの付き合い方に気付こう」

導入 デジタル教科書を用いて、本時の課題を明確にする。

展開 実物投影機で、図や表について、読み取りのポイントを示す。

まとめ NHK for Schoolの番組「メディアのめ」を視聴する。

→1年E組社会『東・南アジアの文明の広がり』

ICT活用 実物投影機を使ってタッチペンで必要な項目や注意点を明示する。

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「中国に登場した秦や漢は、どのような国だったのか。また、仏教はどのように生まれ、広まっていったのか。」

導入 ディスプレイに資料を提示し、課題を捉える。

展開 ディスプレイに提示された資料から仏教がおこった背景を理解しアジア各地に広がった理由を考える。

まとめ ICT機器を活用し、4人グループで意見交換・発表を行う。

3年C組 社会 『アジアと太平洋に広がる戦線』ポツダム宣言までに、どのような犠牲があったか考えよう

ICT活用 ①写真を書画カメラで映し歴史の流れを確認させながら発問を行い、
      つながりを理解させる。
②作業を統一させるために、ワークシートを書画カメラを用いて映し出す。

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社会科部会「生徒の主体的な学習のためにICT活用は効果的か」

・歴史の大きな流れを、生徒に捉えさせることができる。

・資料をもとにした説明が生徒の理解に寄与している。

2年C組 数学 『連立方程式』連立方程式の必要性を理解し、具体的な場面で活用しよう

ICT活用 課題把握や問題解決のため、デジタル教科書や書画カメラを活用する。

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「今まで学習したことを使って、文章題の解き方を考えてみよう」

導入 デジタル教科書を用いて、本時の課題を明確にする。

展開 実物投影機に写し生徒全員がグループの解答を見て考えを広げる。

まとめ ②を通して、文章題を解くことの考え方や手順を理解させる。

3年C組 数学 『2次方程式』

ICT活用 課題把握や課題解決のため、デジタル教科書やパワーポイントを活用する。

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「数量の関係を見いだし、自分なりの方法で考えよう」

導入 デジタル教科書を用いて、本時の課題を明確にする。

展開 実物投影機で、どのようにしたら求めることができるかを共有し話し合う。

まとめ 文字を使った方程式で確認する。

1年A組 理科 『葉のつくり』

ICT活用 実験方法や葉のつくりを理解させ、デジタル教科書や書画カメラを活用する。

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「葉の表面はどのようなつくりになっているのかを調べよう」

導入 デジタル教科書を用いて、葉のつくりの観察方法を確認する。

展開 ツユクサの葉や顕微鏡などの器具をそろえ、観察し、気付いたことやスケッチで表すことが難しい情報も、言葉で表す。

まとめ  数人の生徒のスケッチを、実物投影機で提示し、共有する。

2年B組 理科 『物質どうしの化学変化』

ICT活用 展開で電子黒板を使用し情報提示する。

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「原子・分子のモデルを使って、物質や化学変化を表し、化学変化を反応式で書き表す手順を理解しよう」

導入 前の時間のふりかえりをする。

展開 電子黒板で前時既習事項で鉄と硫黄の結びつき方が変わったことを確認する。化学式の確認をし、反応式を仕上げる。

まとめ 本時のまとめをする。

3年A組 理科 『力のつり合いと物体の運動』

ICT活用 生徒がワークシートに書いた考えを実物投影機で表示し、全体で共有する。

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「物体にはたらく2力のつり合う条件を考えよう」

導入 実物投影機で生徒のワークシートを表示し振り返り課題をつかむ。

展開 電子黒板に2力の作図を記入させ、答え合わせを行う。物体にいろいろな力がはたらくとき、物体がどのような運動をするかについて、実物投影機で、生徒のワークシートを表示し、考え方を確認し合う。

まとめ ②を用いて、本時の課題を明確にする。

1年E組 英語『He/She ~.の文法を使った言語事項』

ICT活用 ①デジタル教科書を用いて、本文を確認する。
②書画カメラを用いて、コミュニケーション活動の説明をする。

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「He/ She is ~ .の英文を正しく使い、人物紹介をしよう」

導入 デジタル教科書を用いて、本文を確認し、本時の課題を明確にする。

展開 実物投影機で、「だれでしょうクイズ」の英文を聞き、正しく内容を理解する。

まとめ  紹介する英文を正しく書く。

2年B組 英語『Are you going to~?』

ICT活用 ①デジタル教科書を用いて、本文を確認する。
②書画カメラを用いて、ペアワークの説明をする。

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「意欲的に質問し合い、be going toを用いて表現しよう」

導入 デジタル教科書を用いて、本文を確認し本時の課題を明確にする。

展開 実物投影機でワークシートを映しbe going to文構造を確認する。

まとめ  コミュニケーション活動からbe going toを使い文にまとめる。

1年C組 音楽 『混声三部合唱 心の瞳』

ICT活用 ①使用する機器:ディスプレイ型電子黒板・自作の映像コンテンツ
②合唱曲の情景や思いを想起させる映像視聴

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「口の開け方、発声の方法を意識して、取り組もう」

導入 前回の合唱の様子を振り返り、課題や改善点に気付く。

展開 ディスプレイで映像を視聴し、楽曲が生まれた背景を知り、作詞者・作曲者の想いに共感する。

まとめ 楽曲の生まれた背景を意識し、気持ちを込めて歌唱表現する。

2年A組保体『水泳』

ICT活用 展開時の泳法練習で、タブレットを使用する。

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「水泳の授業の受け方や約束事、ルール・マナーを確認しよう」

導入 水泳の授業の受け方について本時のねらいを明確にする。

展開 「試しの泳ぎ」として泳力に応じて改善していく学習であるため、自己の泳力を知り、目標やめあてをもつ。

まとめ 次時への意欲化を図り見通しを立てさせ各自の目標を設定する。

1年E組 技術 『ものづくり 木工』

ICT活用 液晶プロジェクタを使って作品例を例示する。

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「与えられた題材からアイディアを工夫し、膨らませよう」

導入 実物投影機で、完成作品を映像や作品例で例示し、作品モデルから発想のきっかけを得る。

展開 構想をデザインして、製作に必要な部品を加工し、組み立てる。

まとめ 自分の進度を確認させるとともに次時の作業の見通しをもつ。

6月:6月23日(火)→ 1年B組国語『詩の世界』詩の内容や表現についての発表や朗読を聞き合い、自分の考えを広げよう

ICT活用 デジタル教科書やタブレット端末の活用

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「表現や形式の特徴や想像したことを話し合い、考えをもとう」

導入 デジタル教科書を用いて、本時の課題を明確にする。

展開 選んだ詩について感じたことや考えたことを発表したり、音読で表現したりした内容を、タブレットの録画で確認し、実物投影機で、作品についての発表をし合う。

まとめ 発表を振り返る。

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<英語メディアスペースでの自習>

❷国・都・区の学力調査状況の推移・考察・検証
→企画・(7月・8月)授業改善推進プラン作成

❸教科センター方式校舎へ円滑移行・展開の創意工夫
◍教科メディアセンター・ホームベース・学年ラウンジ企画:特別活動
→学年組織・教科の特性を協議=教科目標・教科の評価の観点の確認
◍生活指導体制の確立・授業規律・教育相談体制の確立
→運営委員会:個に応じた指導事例 ・SCによる全員面談
◍教科センター方式電子黒板等ICT機器の活用指導力向上
→教科部会ごとの協議・自主研修

❹教科の専門性を高める指導計画・評価計画の作成
→授業改善推進プラン作成後、協議・作成

❺福井大学大学院・先進校視察から得た知見の活用
→教科の特性を協議・授業研究から学ぶ

◍教科センター方式の学校経営・施設設備の活用◍パナソニック特別研究指定校の実践活動から学ぶ

❻国・都・区学校支援地域本部(平成27年度から)地域教育基盤・地域教育力・保幼小中連携教育

❼都指定(平成25年度から)学校経営支援部による学校経営参画
→週1回・計14回実施

※アドバイザーの助言と助言への対応

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<吉崎静夫先生の指導・助言>

①教科センター方式の学校として新たな教育活動を始めるにあたり、「教科特有のICT活用方法」と「教科共通のICT活用方法」の在り方を追究していくこと。=授業研究での活用の効果を探る。

②教科センター方式の導入と展開の中で、教科メディアゾーンの役割の明確化と学力向上に役立てるICT活用の手立てを探究していくこと。

③研究実践推進に向け、研究組織の再強化を図り成果を明確にすること。

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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

 

本期間の裏話

①校舎施設完成に伴い、教科センター方式の導入と活用が始まったが、生徒も教師も、保護者や地域の皆様も、さらに工事に携わっていた関係者の皆様も「落ち着きと温かみのある中台中」となるように、ICT活用に積極的に支援・参画している。

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<企業連携のICT活用研修>

②教師のICT活用能力が高まるとともに、生徒自身も、日常的に連絡事項を電子黒板で行い、授業中の意見発表にICT活用を使っていること。

<企業連携の研修>6月15日(水)「プロジェクタ型電子黒板の活用方 法」ICT活用能力を高めようとする意識や研修意欲があること。

④教科センター方式の導入について、特にICT活用をどのように進めているかについての教育関係者による視察が多くICT活用能力の必要性を共有する機会があること。

⑤土曜授業学校公開日の保護者からICT活用や情報活用のよさについて意見が寄せられていること。保護者から ○今までとは違う新しいスタイルの学校ということもあり、全て新鮮です。メディアスペースの掲示板に生徒の学習意欲が表わされ、棚や壁の展示物も様々なことに興味をもてるよう工夫がされているのを感じました。

⑥教職員が主任教諭に昇任し、研修講師、模範授業講師として招致される機会が多くなったこと。

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成果

 

本期間の成果

学校施設として教科センター方式の導入と活用:アドバイザーの吉崎静夫先生からご指導いただいた教科の先生方の「教科特有のICT活用方法」と「教科共通のICT活用方法」の在り方について、教科部会の協議・理解が深めていること

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<授業研究研修:全体会>

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<数学部会>

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<英語部会>

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<国語部会>

教科センター方式の導入と活用によって、全クラスにプロジェクタ型電子黒板が設置された。朝や帰りの学活での連絡事項も実物投影機を使い、生徒も教師も熟知するほどにまでなった。

③関係諸機関からの評価:教育関係の新聞や月刊誌の取材、視察が多く、客観視する機会となった。

教育家庭新聞(平成28年5月9日(月))「実験動画でイメージを共有"生活体験不足"を補う」

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<デジタル教科書の実験動画>

「板橋区では、全小中学校にデジタル教科書やタブレットPC、電子黒板等ICT環境の整備を進め、『問題解決型・探究型学習の授業』『協働学習の導入』『指導と評価と支援の一体化』の視点から授業革新を目指している。板橋区立中台中学校は、いたばしの教育ビジョン研究奨励校、指導力向上研究推進校等として、生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善に取り組んでおり、今年度4月から教科センター方式の校舎が完成。新しい環境で新しい学びを進めている。(中略)星野教諭は、『授業時間不足を補い、授業準備の効率化を図ることができる。準備が大掛かりで実施できない実験もあり、生徒の経験不足を補うこともできる。』と述べる。」

保護者からの授業評価(土曜公開授業時の評価)にも「生徒は学習内容を理解し考えて取り組んでいますか」
肯定的評価が、4月98.5%→5月96.3%→6月89.7%→7月91.0% 平均93.9%来年度入学を希望する家庭が多くなり、電子黒板等のICT活用方法について、感想が寄せられる。

保護者から ○電子黒板はとても有効ですね。授業のテンポもよくわかりやすかったです。○新しい校舎の設備が素晴らしく、勉強する上でより学業が身に付く感じがしました。○生徒が落ち着いて授業を受けており、とてもいい環境だと思います。電子黒板、電子教科書の利用のせいか、カラフルで明るく、とてもわかりやすく思いました。校舎も明るく開放的でとても素敵です。○気持ちいい環境で授業を受けられる幸せを生徒さんが実感してくれて学業に励んでくれるといいと思います。日本のリーダーシップをとれる人が出たら素敵ですね。未来の日本をよろしく。

⑤生徒による授業評価(%):「授業に意欲的に取り組んでいるか」肯定的評価:平均88.2%

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今後の課題

 

①教科の特性を生かしたデジタルコンテンツの開発

②教科センター方式導入の新校舎を生かす:中学校教科特有のICTの使い方を確立していくこと。

③ICT活用の日常化・実践積み上げ:①とにかく使う段階→②場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→③個に応じた活用の段階、として順次練り上げること。

④研究体制の確立によって授業改善に向かう自発的な取組にしていくこと。

⑤学力向上に向けた授業革新・地域の教育力の導入・他校への研修啓発及び広報活動

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今後の計画

 

① 板橋区では9月から板橋区立中学校全校に電子黒板、実物投影機、デジタル教科書、タブレット端末が45台整備される。すでに小学校では電子黒板、実物投影機、デジタル教科書が配備され、視覚に訴える授業づくりに取り組んでいる。したがって、2学期からは、この45台と現在の22台のタブレット端末をいかに有効活用していくかにかかっている。
② また、今後、教育関係者や専門家の視察や取材の受け入れを積極的に行い、ICT活用によってさらに教科センター方式の展開が広がっていくことに取り組んでいく。

<今後の授業研究の予定>

9月 10月~2月
9日(金) 連携大学からの視察受け入れ:数学・国語の授業研究 7日(金) 2・3年次研修 模範授業研修:[理科:星野主任教諭]
12日(月) 初任者研修:[英語:西畑教諭] 14日(金) 2・3年次研修 模範授業研修:[数学:松下主任教諭]
13日(火) 板橋区立中学校教育研究会国語部会授業研究:[芳賀教諭] 19日(水) 小中連携2:中台小学校
16日(金) 第7回研修会 20日(木) 初任者研修 模範授業研修:[英語:稲木主任教諭]
授業研究公開:(国語:渡邊主任教諭)
福井集中講座派遣⑧⑨⑩
24日(月) 第9回研修会
17日(土) 第8回研修会 11月15日(火) 第10回研修会
17日(土) 指導教諭 国語模範授業2:[木下指導教諭] 授業研究公開:〔理科:関根主幹教諭〕
20日(火) 連携大学関係者視察 18日(金) 第11回研修会全放連・全視協全国大会:全教科等福井派遣⑪
21日(水) 初任者研修:[理科:松浦教諭]  12月21日(水) 第12回研修会
27日(火) 初任者研修:[保健体育:西巻教諭] 1月19日(木) 第13回研修会
30日(金) 指導教諭 国語公開授業2:[木下指導教諭] 授業研究公開:〔音楽:大西教諭〕
2月16日(木) 実践報告会3:全教科等福井派遣⑫

2月27日(月)~2月28日(火)福井大学派遣報告福井集中講座派遣⑬⑭⑮

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気づき・学び

 

①教科の特性を再認識する。教科目標だけでなく、中学校3年間を見通した学びを知ることができる。

②教科センター方式導入による成果を実践活動の中から学ぶことができる。

③ICT活用の日常化・実践積み上げ:a とにかく使う段階→b 場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→c 個に応じた活用の段階を経て、ICT機器の整備が教職員の意識向上につながる。

④研究体制の確立によって、さらに授業改善、学力向上に向かっている。

⑤教育関係新聞や雑誌の取材、視察の受け入れ、研修実践報告会を経て、多くの情報交換から、新たな気付きや学びが生まれる。特に日常的な教育活動を他の視点から客観視することができる。

⑥授業研究の中で、経験豊かな教師の創意工夫が多様性や柔軟性に優れ、新規採用教員の模範となる。

⑦ICT活用の幅として、デジタルコンテンツの開発が必須であるが、すでに開発された先行事例から学ぶことを試すことから始める。

⑧ICT活用では、単に“視聴する”ことから即時に“体得した”という段階に至るものではなく、時間の効率化を図り、授業の中で、実際に作成したり問題を解いたりする場面の確保が重要である。

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アドバイザーコメント

 

日本女子大学 教職教育開発センター 所長 人間社会学部教育学科 教授 吉崎静夫 先生
明治大学 国際日本学部 特任准教授 岸磨貴子 先生

 
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平成28年4月から、教科センター方式の導入と活用が本格的に始まった。そして、各教室にプロジェクター型電子黒板が設置された。このように、ICT環境が格段に良好となった。したがって、「教科センター方式の導入と活用を通して、生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善」という本校の研究主題に本格的に取り組む環境は整ったといえる。

4月から、すべての教科での授業研究、本校と2つの小学校での小中連携授業、全担任による道徳授業研究など活発な実践研究がICTを活用して行われた。

6月20日の板橋区教育委員会による学校視察の際には、すべての教科の授業が公開され、ICT(タブレット端末、電子黒板、実物投影機、デジタル教科書など)が有効に活用されていた。とりわけ、導入場面において、ICTが有効に活用され、生徒の主体的な学びが促進されていた。例えば、国語科では、デジタル教科書を用いて、本時の課題を明確にする。社会科では、ディスプレイに資料を提示し、課題をとらえる。理科では、実物投影機で生徒のワークシートを表示し、振り返り、課題をつかむ。

今後は、これまでのICTを活用した授業実践の成果とそこで用いられた「手だて」を教科ごとに整理して、「教科特有のICT活用方法」を明らかにさせてほしい。そのことが、教科センター方式をもつ本校への教育界の期待である。また、9月から板橋区より45台のタブレット端末が配備される。これまでに本校にある22台のタブレット端末と合わせると67台になる。したがって、2学期からは各教科の授業において、タブレット端末をいかに有効活用するかという実践研究を活発に展開してほしい。

 

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